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面接日時の調整をしない会社、実習を選考手段とする会社

先日、感想・意見を求められたお話しで「採用選考で実習と面接があるのですが、こちらの都合を希望を聞いて調整することなく日時が指定されていて、面接はもちろん実習でも交通費の支給も無い会社があるのですが…」と、びっくりするような障害者採用選考を行っている会社がありました。

採用選考の過程で実習をする会社は確かにあります。例えば特例子会社の場合では選考の過程で体験実習を行い、本人の適性を見るだけでなく、障害者が多数働いている職場の実態を候補者本人にも認識・理解してもらい、入社した後で「障害者が多い環境は、自分には無理」などと自己都合退職するミスマッチを防ぐ…という意図で実習を行うことが多いと思います。

別の言い方をするならば 障害者採用選考の過程で、現場実習体験とかインターンシップなどを組み込んでいる会社は、ミスマッチを防ぎたいと考えて行っている可能性が高い訳で、人事がそう考える原因として「採っても、採っても辞めてゆく=退職者が多い会社」と考えることもできます。

ところで、選考日時を指定して「変更はできない、この日時に選考を受けることが出来ない場合は辞退とみなす」と明示しなくても、プレッシャーをかける会社の意図はどこにあるのでしょう。平日・日中に採用選考が行われることが普通なので、在職中の候補者であれば仕事を休まないといけないことを承知のうえで、相手の都合を聞くことも無く一方的に従うことを求めると公言して憚らない会社は、仮に入社したとして働く社員の都合を考慮して下さるのか、障害への配慮をしてくれるのか、心配になります。

もっとも、候補者に対してこのような接し方をする会社は「嫌なら、いつでも辞めて下さい。代わりはいくらでもいるから」と言える有名・大企業であることが多いのですが、今回の相談も東証プライム上場の大企業でした。

一緒に働く社員を採用する際、服従を求める会社より、対等に協力を求める会社を選びたいと思うのは当たり前であり、アンプティパが取引する求人企業は上場・大企業であっても候補者の都合を確認した上で選考日時を調整して下さいます。と記述すると特別に凄い対応のようになってしまいましたが、相手の都合を聞いて調整をすることは採用選考に限らず仕事でも私用でも普通のことだと思います。

冒頭の相談に出てきたような会社は、これから減ることを祈りますが、「この会社、大丈夫かな?」と思われることがあれば遠慮なくご相談下さい。

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