見出し画像

例年通り7月より減少した8月の求人合計数だが、9月の月初に異変

8月の月間求人合計数:1,826件は、2021年(1,236件)、2022年(1,546件)の時と同様に、前の月(7月)より減少しているので例年通りの動きですが、合計数が1,800件を2カ月続けて超えていることは、2021年4月以降では初めてのことであり、求人の総数が増え続けている傾向があるように見えます。

 

首都圏の中心である東京の月間求人数をみても、7月:825件、8月817件と2カ月連続して800件を超えており、神奈川・埼玉も7月と8月は、ほぼ同数で高止まりしていますが、千葉の減少が大きくなっています。

 

しかし、東京の8月:817件のうち、フルタイム求人は358件(43.8%)しかなく、パート求人は459件(56.2%)です。全体の求人が増えているとは言え、フルタイム求人は減少傾向が続き、パート求人が増え続けているという状況です。

しかも、毎月・月初の突出件数をみると、昨年・2022年9月の月初は首都圏合計で471件だったところ、今年・2023年9月の月初は366件となり、100件以上の大幅減少となっています。

東京だけで9月の月初・突出件数をみると、昨年・2022年9月は209件で、今年・2023年9月は188件なので、21件の減少となるので大幅に減ったと言うほどでは無いかもしれませんが、首都圏の障害者求人が全体的に増えている傾向に、もしかするとブレーキが掛かる予兆かも?と思っています。

いずれにしても、全体的にはパート求人が増え続ける傾向に変化は無いし、例年であれば9月から求人件数が全体的に増える時期となるハズであり、来年の障害者法定雇用率UPに対する増員求人も出てくることを考えると、首都圏の多くの企業が、障害者をパート(短時間勤務)=時給制・契約社員で雇用増員する見込みです。

マスコミのニュース等で景気回復とか日経平均株価が上昇などと文字通り景気の良い話が出ていても、このように企業側が障害者採用・雇用に掛けるお金を出し渋る傾向をデータで見ていると、コロナは終わったかもしれないけど景気回復は未だ始まって無いのかも?と思ってしまいます。

とは言え、毎年9月は「障害者雇用支援月間」で、ハローワークから障害者雇用の不足を注意指導された会社が、強制的に合同企業説明会への参加と求人票作成を指示され、本当に障害者採用&雇用をする気があるのか分からないけど、嫌々?仕方なく?でも作成された障害者求人票が増える時期でもあります。

このように顕在化した玉石混交の求人の中に、もしかしたら自分の希望条件に合う仕事・会社があるかもしれないので、ハローワークや転職サイトなどネット上の求人情報もしっかりチェックしつつ、表向き採用活動を行っていない会社でも内々に採用を考えている可能性(潜在的な求人)を考え、そのような会社の中からでも自分が働きたい会社を見つける努力は大事だと思います。アンプティパは、顕在化している求人でも、潜在的な求人でも、個々の求職者の希望に沿って一緒に求人を探すエージェントです。

大手人材エージェントに登録したけど求人の紹介が無かった、自分の希望や求める配慮をハッキリ言うことができず困っている、転職回数が多いから、ブランクが長いから等々で、就職・転職活動が思うように進まない場合は、一人で悩まず誰かに相談して下さい。アンプティパに相談したら必ず求人を紹介するとお約束することは出来ませんが、仮に求人が紹介できなくても、どうすれば行き詰まった就職・転職活動を進めることができるか?一緒に考えることは出来ます。

厳しい状況が続きますが、諦めずに一緒に頑張りましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?