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大手転職エージェントはなぜ希望しない求人も含めて多くの求人を勧めるのか?

先日、懇意にしている企業の採用担当者と話した時、「最近、急にエージェントからの推薦が増えたのは良いれけど、多忙な取締役の予定を無理におさえて最終面接の面接官をやってもらい、役員も喜んで内定を出した候補者から内定辞退と言われることが続けてあり非常に困っている」と半分愚痴のような世間話をしました。

そして別の日ですが、新しく弊社に登録された求職者(Aさん)と面談をしている時、「私は在職中なので、今の条件・環境よりも良いところで、同じ業務で更に経験知識を研鑽できるところがあれば応募するか?検討します、と伝えているのに違う業務の求人や、今より条件・環境が良くなるとは思えない会社などを多数『お勧めです!!』と言ってくるエージェントが複数あって、それも大手が多いのは…どうしてですかね?」と、やはり愚痴のようなお話しを聞きました。

そのAさんから「4社から内定を頂いた中で、最終的に今の勤務先に決めた前回の転職もエージェントを利用しました。その時は、最初に内定を出して下さった会社には内定受諾の有無を回答する期限を延期してもらったけど辞退することになり、他の2社も内定辞退をする時に『申し訳ないな…』と思ったのですが、内定を辞退した時のエージェントは内定を出した会社からペナルティを受けるのですか?」と質問がありました。

「大畑がdodaでサラリーマンをしていた昔の話しですが、内定辞退が何名も発生した会社から取引停止を言い渡された時もありますが、そんな事態まで顧客との関係が悪化することは少数で、多くの場合は何度も謝罪をして取引継続となることが多いです。」とお応えすると、Aさんは「最悪、取引停止もありえて、多くの場合は何度も謝罪する事態となる面倒なことを避けようとはしないのですか?」、「私は希望に合う厳選された求人しか興味ないと言っているのに、希望もしてない求人を多く勧めてくるエージェントの中には『内定を複数取って、その中から良い条件を選んで下さい』と、以前も聞いたようなセリフで私の希望と違うことをゴリゴリ推してくるのは何か理由があるのですか?」と更に質問をされました。

どこかのエージェントの方針とかでなく、勝手な大畑の推測・意見ですが、求人を多数持っている大手エージェントは、競合する大手エージェントも同じ求人を多数持っているので、複数の会社から内定が取れそうな登録者が来たら「競合エージェントから推薦される前に、この人が内定を取れそうな求人は全部、我が社から推薦して、競合他社が紹介手数料を稼ぐことなく確実に我が社で手数料を稼ぎたい」と登録者を囲い込み、結果的に複数内定が取れたことで内定辞退も複数発生し、内定辞退となった企業からクレームを頂いても、手数料売上の確保が最優先であれば良い・・・という行動原理があるから、今も昔も、大手エージェントは変わらないのだと思います。

ちなみにアンプティパは、「複数内定を取ることや多数の求人に応募するような無駄はしない。求職者の第一希望の会社=この会社で働きたい!という理想の会社・職場・仕事を探す」が行動原理です。というと恰好が良いのですが、別の言い方をすると、大手エージェントは常に大量の求人を抱えネットで大量の求職者をかき集めて、上澄みだけのマスマッチングをしているけど、小さなエージェントのアンプティパにそんなこと(マスマッチング)は出来ないので「大手がやらないことをやるエージェント」です。

それにしても、企業採用担当者からクレームを頂き、複数内定を取れそうな求職者から嫌われても、ビジネスモデルが破綻しないで稼ぎ続ける人材大手は凄いですね。でも、根拠は無いのですが上澄みだけのマスマッチングが崩壊する時が近づいているような…気がします。

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