大船渡・佐々木投手の件。

岩手県立大船渡高校が、岩手県大会の決勝で花巻東高校に大敗しました。この試合、プロ注目の高校生史上最速にして高校生史上有数の才能を持った佐々木投手が登板をしませんでした。高校野球最後の大会に、甲子園をかけた大事な一戦に登板せずに敗退したことに、「甲子園にいきたくねーのか!」という痛烈なヤジも飛んだそうです。メディアも「選手は”相談してほしかった”」という記事や「佐々木登板回避に賛否」などと報じています。

外野が何言おうと監督の英断だと僕は思います。

故障のリスクがある選手の登板を回避させることは指導者として当然ですが、中々できません。目先の勝利、選手の懇願、高校野球という限られた時間の青春。色々な要素が判断を鈍らせます。最後の夏に燃え尽きたくない高校生、監督など全国に一人もいません。

今回、監督は準々決勝で投げた控え投手も決勝では投げさせませんでした。理由は「未来ある高校生を今投げさせたら故障するリスクがあるから。」というもの。佐々木投手だけではなくチーム全体としてその方針を貫いたのは過去の高校野球100年の歴史でも類を見ないことだと思います。

皆さんのまわりでも話題になった時のためにQ&Aを記載しますので是非ご利用いただければと思います。


Q.チームメイトは投げてほしかったと言っていましたよ?

A.故障リスクがある中で佐々木投手に限らず、選手ファーストの判断をしたんだと思いますよ。僕は監督に敬意を表します。


Q.リリーフでの登板はできたんじゃない?

A.リリーフで1イニングとか投げたら思いっきり腕振ってしまったと思います。プロの投手は8回とか9回とか出番が登板する回が決まってますから10球20球の準備で行けますけど、いつ変わるかわかんない高校野球はブルペンで70~80投げなきゃいけないので。


Q.打者としては出られなかった?

A.彼の場合肘。右投げ右打ちだから打撃でも故障のリスクがあると監督が判断したんでしょう。


Q.本人は投げられる感覚はあったと言っていたが。

A.みんなそう言うに決まってる。一番近くで見ている監督の判断が正しいと思うしかないよね。


Q.悔いが残ると思うんだよな。

A.悔いは残る。でも佐々木君が投げていたら勝てた?勝てなくて怪我もしたら誰も責任とらないですよね。甲子園よりインパクトがあったしナインは甲子園に出場するより名誉な敗戦。佐々木投手、二番手、三番手の投手も監督は平等に大切に扱った。選手想いの素晴らしい監督じゃない?粋に感じて次のステージでも野球を続けてほしい。


Q.佐々木君観たかったなあ。

A.高野連が過密日程を緩和させればいいんですよ。


Q.どうやって?

A.春の大会をなくして5月からゆっくり土曜日に試合予選していって7月中旬から甲子園開幕して(複数の球場(一回戦は全部甲子園)とナイターも利用して)中4日とかでゆったりと試合すればいいんです。入場料上げて、放映権を売って出場校に分配すればお金の心配と授業の心配もないのが現状です。


Q.高校野球っぽくないな。

A.お前の言う高校野球ってなんだよ?あ?高校野球らしくない、ボロボロで坊主頭で涙流すのが高校野球のいいところだ、青春だと言う、てめーみたいな昭和50年代のような時代は終わったんだよ。DVDで振り返ってろよボケ。そういうオールドファンは高校生の未来は考えてないだろ?「甲子園で優勝したのに怪我してプロにはいけなかったね」で終わるくらいだろ。責任なんてもちろんないし、ただ無料(現地で観てもほぼ無料に近い入場料)でいつでもやってるから夏休みに屁こきながらガリガリ君かじって観てるだけだろ?お前に意見する資格はない。


まとめ

高校生史上最速最高の投手を守った監督に拍手。

それで終わりにしましょう。

高校生が全力で燃え尽きることができる場所と環境を提供するのが、

大人の、高野連の、野球界の使命だと僕は思います。

考え方は個人の自由ですが、一般人の100倍野球を愛する

野球くんより


大船渡高校監督、ナインに愛をこめて。

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