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「お金で買えないモノはない」。

これも「ない」派と「ある」派が、永く折り合えない話題。

客観的に見て、どっちも浮世離れしてる感じを受ける。
どっちも正しいけど、正しくない。

リアリズムの目で見れば、この世に売れないモノも買えないモノもない。
例え法律で禁じられようと、裏経済、闇経済まで含めれば、誰かが何かに「値」を付ける行為を、誰も阻めないし、その値で「売る」「買う」という両者が揃えば、どんな売買も成立する。
その意味で、「買えないモノはない」。

だけどね。
これは持論だし、「ある」派が言葉足らずじゃないか、と思う部分でもあるんだけど。
売り買いしても良いモノと、悪いモノはある。言い換えれば、「それを売ったら(買ったら)、終いでしょう」「それをおカネに換えちゃ-、人としてどーなの?」、ってモノはある訳で。
「ある」派がいう「買えないモノ」って、そういう事でしょう?

そういうモノはしばしば、「売った体(テイ)でホンモノは売り渡してない」とか「買ったつもりが本当の意味では手に入れられてない」って事態も多くあるので、その部分を特にフォーカスして「買えない」と主張する人もいるけど、それを言ったら不動産だって債権だって、宝石だって似たような所があったりするしね。

だから、「何でもお金で買えるし、売れる」。でも「売っちゃいけない(=売れない)モノはある」し、「買っちゃいけない(=買えない)モノはある」、って考えるのが恐らく正しいだろうと、私は思うんだ。

それを踏まえると、金持ちはもしかしたら、「『買えない』ものは1つもないよ、『買わない』だけで」、って言いたいのかも知れないな。

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