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2019.07.14 TOKYO LANGUAGE SLAM "Road to PSJ"

昨日はこれに行ってきました。
URAOCBさん(@uraocb )主催のポエトリースラム。
優勝者は今年のPSJ全国決勝に勝ち進めるという協賛付きのものでした。

エントリーは
上條美由紀(@salontea3610 )
林明乎(@acico55 )
camp(@camp_mic )
母音
小径章(@AkiraKomichi )
弁士我流(@Benron_mzk )
服部剛(@gouhattori3 )
橘薫
水月(@mcsuigetu )
かとうゆか(@katoyuka )
伊藤晋毅(@Free_WiFi_1 )
菊池奏子(@kanacocco )
(敬称略)

最初から大盛り上がりの会場で、Aブロック1回戦はまさにスタイルウォーズ。
母親との経験でリアルを形にした水月さん、ベーシカルに洗練された詩を読んだかとうさん、スマートでわかりやすく、かつ芯のあった弁論我流さん、そして情景が直に浮かびそうな巧みな言葉遣いの小径さん。
まさに四者四様の接戦で、感受性のドアを閉じる暇がありませんでした。。。

Bブロックは橘さん、菊池さん、母音さん、林さんの4名。
菊池さんは2本目で短歌を持ってきたり、母音さんはコミカルな、だけど何か奥がありそうな独特な面白さを持った詩でした。
橘さんはずっとリーディングに憧れていたものの、やっと今回初めてステージに立ったということで、そのリーディングに対するアツイ姿勢が伝わってきたし、林さんは『書く』ということについての想いを連ねた詩が厚みがあって、Bブロックもこれまた目が離せませんでした。

Cブロックはcampさん、上條美由紀さん、伊藤晋毅さん、服部剛さんの4名。
上條さんは先日の大宮のスラム、(非)暴力詩人で優勝していたり、伊藤さんは昨年度PSJ全国出場者、服部さんは日本現代詩人会会員で、モグテレビのポエスラにゲスト出演もしていたり、なかなかの強者が3名並ぶ中、campさんは19歳初執筆初リーディングだそう。
その経歴もさることながら、campさんの詩にはグッと惹きつけられて、簡素なのだけど芯があって、どこか暖かい、優しい気持ちになれる、そんな詩でした。
上條さん、伊藤さん、服部さんも、洗練されたパフォーマンスでやはり目を離す隙がなく、結局1回戦終わりまで終始ステージに釘付けでした笑

そんな中、決勝に進んだのはAブロックから水月さん、Bブロックから菊池奏子さん、Cブロックから伊藤晋毅さんの3名。
水月さんは母親についてと自分の生き方について。リアルなことをこうして深く沁み込むよう伝えられるのはやっぱラッパー色が強いなと思いました。
菊池さんはハワイでの生活についても絡めた半リアルのような作品。水月さんとはまた違った感じで、日常的なシーンの一部なのだけど、情景描写がよく映えるというか、すごく聴いてて気持ちいい流れでした。あと、紙の落とし方がめちゃくちゃかっこいい。。。
伊藤さんは懐刀のハンバーガー。相変わらずのキレの良さ、次は何がくる?と予期できないコミカルの波が押し寄せます。昨年よりもよりディープな部分も増えていた気がして、その分パンチ力も上がっていました。

決勝の結果、TOKYO LANGUAGE SLAM "Road to PSJ" 優勝は菊池奏子さん。
今回初見だったので、この結果発表のときのURAOCBさんのアナウンスで知ったのですが、2012年の詩のボクシングのチャンピオンだそう。
それを聴いて納得する安定したパフォーマンス、アプローチのバリエーションにも富んでいて、これが強い、うまいってことかと感じました。先述した紙を落とす動作まで本当に無駄なく洗練されてる。

まとめると、全体的にとてもアツイイベントでした。
中でも弁論我流さんの2本目『レール』、campさんの2本目『僕はティーンエイジャー』はある意味自分の理想形で、芯の強さがあって、かつ優しさのある空間が体現されたような詩でした。
菊池さんや服部さんの細部まで尽くされたパフォーマンスもカッコよくて、全体を通して得るするものの多いイベントでした!
自分は9月、西東京予選にエントリーするつもりなのですが、今回のイベントを通してより一層モチベーションを得ることができたので、引き続き頑張ります!

#詩
#ポエトリースラム
#ポエトリーリーディング

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