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「逢いたい人には言い訳せず、逢いに行け。」~2024年頭に思うこと。

松も取れちゃいましたが、あけましておめでとうございます。
年始から大きな災害が起き、事故が起き、不穏に始まった2024年。
まずは何よりも能登地震にて被災された皆様が一日も早く、日常に戻れますよう。被災状況が日々大きくなるのが辛い中ですが、これ以上の拡大がないことを願います。


今年のエンタメ初め

私の3が日は家にいて両親と過ごす穏やかな時間でした。初詣では平穏を祈るしかなく、おみくじは「吉」。今を平穏にキープできるなら万々歳だよな、と思います。

kurosawadaisuke

4日には今年の初ライブでした。
北海道・帯広在住のシンガー、kurosawadaisukeさんが正月早々、関東にツアーに来ていて、しかも私の住む埼玉県で2日間、さらに東京のホーム・ナカノステレオがツアー最終日で、そんなこともあまりないので3日間、通いました。寄居お米cafeさかもと、熊谷モルタルレコード、東京ナカノステレオ。熊谷では楽しすぎて帰るタイミングを逸し、終電を逃しました。ほぼ地元なのに。電車で1本、30分かからんとこなのに、ホテル泊。ああ、理不尽。正月からこれって先行きが案じられますよな…。

kurosawadaisukeさんは、自身の痛みを私達の痛みに重ね合わせられるように描き、わかちあう、そして、無理は必要ないんだよ、と痛みは消せないことをわかったうえでそれでも日々を生きていくことへのエールをそっと送ってくれるような、そんなやさしい歌詞が多いです。
そして、ギターがめちゃくちゃうまい!! もともとはハードロックバンド出身なのもあって本領はエレキギターにあるんだと思うんですが、旅にはほぼアコギで回っていて、そのアコギをエフェクターフル稼働でエレキなサウンドで弾いちゃうのがほかでほぼ見ない、独特のスタイルです。
昔(20年くらい前まで)はとんがりきってて怖かったらしいんですけどねえ、そのころを知らないので私にとってはいつも「やさしい大介さん」です。ギターを弾いてるときは最高カッコいいです。
2015年に大介さん主催の企画で初めて聴いたときから、この人のギター好きだー!!ってなっていて、今でもそのときに出逢った曲「SixStringsDesign」が一番好きです(とってもいいから聴いてぇぇぇっていうかわっけえな、ほっせぇな、大介さん!!)。

https://kurosawadaisuke.themedia.jp/


toybeeの鍔本隼さんのギターにも惹かれまくっている私ですが、最近改めて、大介さんが私のギターヒーローなんだなって思い直しているところです(ちなみにシンガーのマイヒーローは佐野元春です!)。

(隼さんは隼さんで、上記の動画の大介さんよりさらに10歳若い、30歳ですけど、その世代にしてはすごくルーツの深いギターを弾きます。オールドな響きの音が大好き。根っこがブリティッシュロックにあるんじゃないかと思ってるけどどうかな~尊敬するギタリストも一番最初にジミー・ペイジ、次にキース・リチャーズが出てくる人ですし)

https://youtu.be/xdf33UD_QLY?si=K5N9tmrbB_tOtr2O


(どうでもいい話だけど、隼さんと大介さん、メインで使うエレキギターはどっちもゴールデンのレスポールなのだ!)

toybee


そして、7日はそのtoybeeのライブでした。4日連続ライブとか年始からどんだけあほんだらいふなんだ。
(あ、仕事は始まってますよ、5日からだったんで、1日ちゃちゃっと働いての3連休)

https://www.toybee.jp/

2024年、初toybee。初バンドライブ。佐倉志津のSoundStream sakura、4バンドの対バン。ソールドアウトの熱気の中、個性の異なる最強な4組の音を浴びまくって最高の夜でした。
もーねー、レポは後日書きますけど、どのバンドも最高でしたよ。toybeeはその中で先輩SAKANAMONを3番手にしてのトリ!でした。ひええ。
トリにふさわしいスケールと圧倒的な音圧と、熱量があるのにクレバーでもある、完成度の高いステージでした。セットリストはこれまでと違うパターンで私たちクルー(ファンのこと)をはっと驚かせ喜ばせてくれました。それでいて一本、芯の通った物語のあるセトリ。40分強、いっぱいいっぱいtoybeeの音を浴びました。

幸せな正月でした。もうロスってるけど~~大介さんの道内ツアーを見に北海道、行きたいよー!(無理です)

「また明日」は約束されていない



サンストにはいつも高画質配信があって、さらに現場にいた人には割引で買わせてくれる太っ腹サービスがあるので購入。相変わらず高品質なサウンドに映像だったんですが、帰りに見ながら思ったことをつらつらと(ここからが本題っていう…長い前置き)。

どれほど配信がすごくても、私の目が見た煽りの隼さんの、あの陶然とした顔、うっすら浮かんだ汗(しかし、隼さんって汗をかかないなぁ)、美しいフレットを押さえる指、ピックを抓むたくましい指、大きな足、開かれた脚、とみさんを見つめる目、ニヤッと笑った顔…までは画面には映ってないわけですよ。
大介さんのライブは3日とも配信はなく、現場のあたたかい空気、演者同士の親近感と緊張感のないまぜ、歌に震える空気、ギターの切ない響き、毎回違うギターパートのフレーズ、たくさんその場でないと感じられないものを感じました。

その嬉しさを噛み締める。
そこにいることで感じられる、そこにいないと感じられないもの。

サンストでとみさんと拳を合わせて「またロフトでね」と別れたときも、ナカステで大介さんに「またね」と言ったときも、寄居やモルタルで「また明日」と言ったときも、年明けの様々な出来事もあっていつも以上に染みました。

約束ができるというのはとても幸せなこと。

いつ、またね、と言えなくなるかわからない。
言えても逢えるとは限らない。
今夜は行けても次は行けるかわからない。

私達は常に50/50の確率で生きています。

だから「できる無理」ならして、好きな人には会いに行ったほうがいい。見たいものは見たほうがいい。
できない無理はしちゃだめですけど。

ライブハウスに行ったことないとか、ひとりで楽しめるか自信ないとか、そういう理由で諦めるのは勿体ないと思うのです。
それは自分次第で「できる無理」だから。

「逢いたい人には言い訳せず、逢いに行け」



「逢いたい人には言い訳せず、逢いに行け」

これはもうね、勘三郎さんが亡くなったときに強く強く思って、それからの私の座右の銘ではあるんですけどね。
まさか半年で逝ってしまうなんて、誰一人として思っていなかった。
勘三郎さんはがんの手術で入院後、一度も退院せずに亡くなられたので、逢えずに終わった人がたくさん、たくさんいるはずです。
私は幸運にして、入院直前に一度、偶然お逢いできていますが、それでもまだいくつかの後悔は残っています。あの心の苦さを絶対に忘れません。

岩手日報のキャンペーンで知った、ノーマ・コーネット・マレック「最後だとわかっていたなら」も添えておきます。

誰にも、これが最後だと先にわかることはないのです。
みんな、行きましょう、逢いましょう。


特に!
2/2、新宿LOFT、toybeeに逢える最大のチャンスには躊躇わずに集まってほしい、と心から思ってます。ソールドアウトまでもうちょっと、みたいです。満員のロフトを見に来てくださーい!


いただいたサポートは私の血肉になっていずれ言葉になって還っていくと思います(いや特に「活動費」とかないから)。でも、そのサポート分をあなたの血肉にしてもらった方がきっといいと思うのでどうぞお気遣いなく。