死んでしまうと言う事
人が死んだ。
世界でも日本でも今こうしてる間にも人は死んでるのは当たり前なんだけど、そんな広い話じゃなくて、あくまでも私の周りで、ごく狭い範囲で人が死んでしまった。
一昨年の冬くらいに知り合って、3回か4回ほどご飯に行っただけの知り合いだったから死んだことを知ったのは2週間ほど経ってからだった。ここ最近は会ってすらいなかった。
人はいつか絶対必ず死ぬ。これだけは人生で唯一断言できること。そう思って生きてたし、「あの人が死ぬとは思わなかった」って言葉を聞く度に「人が簡単に死なないと思ってるのは人だけ」って思ってた。
今でもその気持ちは変わらないけど、変わらないはずだけど、こうやって慣れない書き物をして、どこかに発散しないとやるせないような気持ちになっているし、私はあの人がまだ生きていると心のどこかで思っている。
人が死んでしまうという事は絶対で、当たり前で、ありふれている事だけれど、それでもやっぱり暗くて冷たくてどうしようもなく悲しくてつらい。