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公衆衛生大学院受験

アメリカの大学院受験がようやく終わった。公衆衛生の修士号取得のためのプログラムに応募した。かなり手探りの状態での受験ではあったが多くの人の助けによって無事進学先が決定した。結局7校受けて3校に合格した。公衆衛生の学位は受験の審査で経験を重視されるのでほとんど研究や働いた経験がない自分は大変不利な状態ではあったが無事一つだけでも受かったのでそのことには感謝したい。公衆衛生の修士号(MPH)の中でも保健政策の専攻で勉強する予定でいる。進学先はアトランタにあるエモリー大学に決定した。理由としては、日本人留学生が比較的多いこと、気候、立地(CDCや公衆衛生機関が多いこと)、MPHのランキングが上位ということを総合的に考えて決めた。

スケジュールとしては去年の6月から準備を始めた。まずは、英語の試験でスコアを取るために9月にIELTSを受け無事目標のOverall7.0を取るまでひたすら英語の勉強をしていた。並行して願書書類の作成(SOP)の下書きも練っていた。自分は受験校選択がとても難航し時間を取られてしまった。国選びから始め、アメリカだけの受験を決意するまでヨーロッパやオーストラリアの大学院まで調べていた。結局は公衆衛生学が盛んで、2年間勉強でき、インターンの経験が得られるアメリカにした。その中でもランキングとプログラムや行われている研究、立地、requirementなどの観点から7校を選んだ(ボストン、エモリー、ジョージワシントン、UCLA、UW、ブラウン、UNC)。また、願書の作成方法は0からのスタートで、中途半端な段階で何度も添削業者にお金を払い書き直していた。願書は大学院から何を求められているのか混乱し、添削会社、友人、大学の先生、留学先でお世話になった先生、大学の先輩にまで見てもらった。色んなブログや大学院のウェブサイト、SOPのTIPSなどが書かれているサイトを見て、ADMISSIONが何を見ているのかちょっとずつ学んだ。とは言っても、それぞれの大学院で重視している点は異なるのでそれを7校全部を丁寧にオリジナルで書く余力はないため、6割方は使い回し、なぜこの大学院を選んだのか理由を書く部分は大学院ごとに合わせた。また、大学院ごと必ず回答しないといけない質問項目が設定されていたり、文字数制限が異なっていたので編集に手間がかかった。自分の応募した大学はどれも締め切りが早く(1月初旬)切羽詰まって提出する頃には、結構燃え尽きておざなりに提出してしまったように思う。大学院によってはSOPHASに提出する書類とは別に、学部の成績証明書などを直接大学院に送付しなくてはならずそのことも大変だった。

受験プロセスに非効率な点がたくさんあった。自分みたいに不安から7校も受験という場合には、それぞれの大学院の締め切りを把握するためのスケジュール管理、SOP作成のために各プログラムをよく調べるなどの負担が大きかった。救いは今年GREのスコア提出が免除されたことだと思う。流石にGREにかける時間はフルタイムで働く中では捻出が難しかったと思われる(そもそもGREが免除されたので今年受験を決意した)。また、魔がさして10月ぐらいにやっぱり法学大学院の受験にしようかなどど迷ってしまった。結局はロータリーの奨学金も取れたし、せっかくここまで準備したということでMPHをまず取得し、将来どうしても法学を学びたい時は再度大学院受験しようということにした。

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