夢を叶えて幸せになったはずが、気づけば無職になっていた
──── 夢を失った日、母に電話をした。涙が止まらなかった。
24歳、小学生の頃から抱いていた夢を叶えた。
卒業文集に書いた「科学者になる」という夢だ。
それまでの努力が実り、幸運にも恵まれて、夢を叶えることができた。正直、そんな自分が誇らしかった。
それから2年、ぼくは無職になっていた。
自分の支えとなる夢を失って、真っ暗闇に放り出されて、自分がどこにいるかが分からなくなった。そんな環境から一刻も早く離れたくて、夜逃げをするかのように引っ越した。
夢を叶えて幸せ