”イルカの徒競走”理論 🐬 🐓 🐆 🦅 🐇
学校では50mを白線の内側でまっすぐ走って、速い人がヒーローになれます
走るのが得意じゃない子に配慮して、事前にタイムを測って似たようなタイムの子を並べて走らせるようになる学校が出てきてだいぶたちました
走り方のコツを教えます、体の傾け方、足のあげ方、土の蹴り方・・・
時に生徒同士でお互いに見せ合って修正ポイントを確認して高め合う授業をします
さて、冒頭の問題です。あなたの答えは決まりましたか?
いや、あなたはあの問題を見てどんな考えが浮かんできたでしょうか?
チーター・・・、でしょうか
決して意地悪なことを言いたいわけではないのですが
私の知っている限り、イルカは陸を走れません😅
チーターは、白線の内側をまっすぐ走ってゴールテープを切らないでしょう
空を自由に飛んで遠くから獲物を発見し、目を見張るスピードで華麗に降り立って、一瞬で獲物を獲得する美しいワシに、誰もまっすぐ地面の上を走るようにトレーニングはしないです
生き物にはそれぞれ生きるフィールドがあり、その姿はとても美しい
私はヒトも同じだと思っています
苦手な人、やりたくない人に「良かれと思って」「今になって勉強しておけば良かったと自分が思うから」周囲が、若いヒトに何かを強めにオススメする
それをわたしは "イルカの徒競走"理論 と言っています
その人が生き生きと生きる姿、それが美しいと思うし、奇跡を目の当たりにして感動し有難いと思う
もしそうなら、 イルカに徒競走を押し付けちゃダメだと思うのです
先日、大好きな私の友人のスーパーティーチャーたちにその話をしたら、こんな動画を紹介してくれました
「学校システムを告訴する」I JUST SUED THE SCHOOL SYSTEM
https://youtu.be/TPYYOJFwfw8?si=bo8bSxgqroD5OnmT
去年(2023年)、ある「先進的な教育の実践」をうたった教育機関の先生たちの話を直接耳にしました
そこでは、従来の工場労働者生産型教育を否定し、個々の才能を育むことが大事と言っています
私は、そんな時期だからこそ、その人が学びたいことをたっぷり学べる環境があるといいのに、と思うのです
いまやりたいこと、とっても興味のあることを、今から始められる環境や機会があるといい
やりたくもない漢字や苦手な数式ナドナド…を暗記させたり、あの手この手で勉強しなくちゃいけないんだと思わせる、のではなく
教育者たちにはジレンマがあると思います
「とはいえ、基礎学力は大事だよね」
「学びたいことがあっても読み書きそろばんができなければ先に進まない」
そういうジレンマがあるのは、もっともです
私も答えを持っているわけじゃないのですが
次の本が、私に考え続けることを促してくれます
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