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The Third Door(サードドア) 精神的資産のふやし方

アメリカの去年のベストセラーだった本のようです。
成功がそもそも何かというところから、この方の目線で書いています。

いやらしくいうと、どうやってコネを見つけていくかって話になってしまうんですが、そもそも「信用」が重要ですし、どのように「信用」を勝ち取っていくのか。そして、そのためには「信念」が試されます。

話が進むにつれ、著者のインタビュースキルも上がってきます。
またインタビューで自分のものにしていった知識がレディーガガの件で活かされます。

人から学ぶというのが人間の基本だと、改めて気づかされました。

ビジネス書というよりは、著者の成長物語として読むと良いです。

以下は気になった部分の引用です。

ただのピープル・ゲームじゃない。それを超えた、スピルバーグ・ゲームをしたんだ。
1 ツアーバスから飛び降りる。
2 インサイドマンを見つける。
3 その人に中に入れてもらえるよう頼む。
最も大事なステップは、インサイドマンを見つけることだろう。その人は内部での自分の立場を使って、僕らを中に入れてくれるからだ。
愛の反対は無関心だ。そして幸福の反対は「退屈」で決まりだと思う
「本が売れる前の時点で、あなたはどうやって信用を勝ち得たんですか?」
「そうだな、ちゃんとした組織でボランティアをやるのが手っ取り早いよ」
「次にやるべきは、世間で知られている媒体に寄稿するか、特集を組んでもらうかだ」と言って彼は続けた。「そうなれば人とつながりやすくなるんだ。そうして誰かにインタビューできたら、その内容をネットでみんなに紹介するのさ」
著名な組織や出版社と関わりを持つことで彼らの信用を借りたのだ。「信用を借りる」という言葉が僕の心に刺さった。
「忙しい人にコールドメールを送る場合の僕のひな形はこうだ」とフェリスは教えてくれた

拝啓、○○様非常にお忙しく、数多くのメールを受け取っていらっしゃるでしょうから、1分で読めるメールにします。

(ここに、自分が誰なのかを書く。信用されるような1、2行を加える)
(ここに、特に聞きたい質問を書く)

お忙しいことは承知しておりますが、1、2行でもかまいませんので、ご返事いただければ幸いです。

運はあるとき突然訪れるようなものではないと彼は言った。「バスみたいなものさ」と彼は言う。「1台逃しても必ず次のバスが来る。でも準備しておかないと、飛び乗ることはできない」
不可能な夢だなんて言わせておくな。ビジョンがあるなら、それを掲げろ。戦い抜くんだ。もちろんしんどい戦いになるさ。『無理だ』って言われることもあるだろう。
でも貫き通せ。戦い続けろよ。「秘めた力」を使うんだ。簡単じゃないが、できるはずだ
「じゃあ、最初の質問ですが、これまでのキャリアの中で、〝機が熟して〟大きく弾みがついたティッピング・ポイントはどこでしたか?」
「そんな転換点なんてなかった」と彼は言った。まだ携帯を打っている。「小さなステップの積み重ねさ」

以下は長かったので、引用ではなく中略を加え、いくらか文章を変更しました。

5つのルール僕はメモ帳を取り出した。
「ルールその1 ミーティング中は決して携帯を見るな。メモを取るのはかまわない。

 〜中略〜

ルールその2 メンバーとして振る舞え。以前からいるみたいに部屋に入るんだ。有名人を見たからってポカンと見とれちゃだめだ。クールに、落ち着いて。写真を撮らせてくださいなんて決して頼むな。仲間と見なされたいのなら、仲間らしく振る舞うんだ。ファンは写真をねだる。仲間は握手をする

〜中略〜

ルールその3 神秘が歴史を作る。クールなことをしたからって、その写真をフェイスブックに投稿するな。

 〜中略〜

ルールその4 俺の信用を失ったら、君は終わりだ。決して約束を破るな。君を信頼して俺が何か打ち明けたなら、君は金庫になったつもりでそれを胸にしまうんだ。一度中に入れたものを出しちゃだめだ。今日この日から、みんなとの関係も同じだ。君が金庫のように振る舞えば、みんなも君を大切に扱ってくれる。名声を築くには何年もかかるが、失うのは一瞬だ。

 〜中略〜

 ルールその5 冒険好きな者にだけチャンスは訪れる
誰だって生きていれば何かしら経験する。それを面白おかしく語れるかどうかで、違いが生まれるんだよ
出版企画書を書くときも、エージェントと話すときも、マーケティングの発想が大事だと。
あらゆる事実や統計を駆使して、この本が売れる根拠をアピールすべきだと言った。売れる根拠もないのに、エージェントが貴重な時間を割いてくれるはずがない。
緊張に対する一番の特効薬はすぐ行動に移すことだ
お前はみんなが、自分のやったこと自体に興味を持ってると思ってるだろ。なんせ有名なテレビ番組の話だしな。でも大事なのはそこじゃない。伝え方こそが大事なんだ
生きるのに必要な額以上のお金はさ、『ゲームに参加するために』使うんだ
自分の人生を成功、冒険、インスピレーションにあふれたものにしたいなら、一足飛びの人生をこの手でつかんで、全力で守るしかないんだ
「成功とは」と彼は続けた。「自分の欲求に優先順位を付けた結果なんだ」
アマゾンのまねではアマゾンに勝てない
他人のやり方を研究する時間も大事だけど、自分の個性を磨く時間も必要なんだ
もっと悪いのは、エゴを持ちながらそんなのはないと自分に噓をつくことだ。マーケティング戦略を考える前に、自分の本当のモチベーションは何なのか、自覚した方がいい。
今やっていることについて、なぜそれをしているのかと自分に問うんだ。『いい』とか『悪い』でモチベーションを判断しちゃダメだ。
自分の最終目標を知れば、妥当な戦略なんて簡単に決まるさ
見栄とモチベーションは共存する
真実は決して白か黒かで割り切れるものじゃない。グレーだ。すべてはグレーなんだ
リスクを取るときに難しいのは、取るかどうかの決断ではなく、いつそうするかというタイミングの判断だ。学校を辞めるという一大事について機が熟したかどうかなんて、はっきりわかるわけがない
他人が不安を抱いているときに貪欲になることだ。そして他人が貪欲になっているときに、不安を抱くことだ。
バフェットは目先の利益にこだわるよりも、指導を受けたり、専門性や人脈を築いたりしながら稼ぐことを選んだ
彼は金融の仕事をしたがっていて、どうやったらグランパ・ウォーレンみたいになれるかを単純に知りたがっていた。
僕の答えはこれだ。脚注まで読み込め。

著者はウォーレンバフェットのインタビューがなかなかできず、粘り強く連絡することを心にきめ、強さの名言を壁に貼ります。

ビジネスは射撃訓練じゃない。1つの的に執着しちゃだめなんだ。できるだけたくさん選択肢を用意して、そこからあたりを見極めるんだよ。
ケーメンは、いろいろ試してうまくいかないときは、一歩下がって自分のしていることが不可能かどうかを自問するそうだ。熱力学の法則、ニュートン物理学、その他の基本原理に照らして矛盾したことをしていないかと
わたしはいつも「粘り強さは大事だ」とか「臆病者になるな」とか言っているが、やみくもに頑張るのは単なるバカだ

〜中略〜

すべてのカエルにキスしようとするなってことだ。カエルが何十億匹といたって、その種類が10種類だけってこともあるだろ?まずなんしゅるいのカエルがいるか突き止めるんだ。そして、それぞれの種類から1匹だけとってキスすればいい

問題を別の角度から捉え直せば、画期的な解決策のヒントが得られることもある

〜中略〜

別の解決作が当てはまるように、問題を別の観点から見直すんだ

一般論をいうならば、お金を管理し、たくさんのお金をひきつける仕事をしたいと思っているあらゆる若者にこう言いたいね。なるべく早く数字に残る業績をだすことだ
実績を作る前にお金を集める最善の方法は、自分を信頼してくれる人からあつめることだ
インタビューのやり方を知ったつもりになって、そっくりコピーする。これは最大の間違いだ。私たちのしていることばかりに気を取られて、なぜわたしたちがそうしているか、理由を考えもしないからだ

〜中略〜

私たちがそうするりゆうは、席についたときに自分が最もリラックスできるやり方だからさ

扉を叩くよ。これだという扉を片っ端からね。ノックする扉ははるかに増えているだろう。しかもいいかい、目新しいものはない。インターネットはあるが、通信以外は何も変わっちゃいない。人間の本質は変わってないんだ
この人を雇いたいと決断するのは今も昔も人間だ。実際に会ってその人の目を見てはじめて、その人が本物なのかどうかがわかる
彼にとって、僕は素性のわからない単なる名前に過ぎなかったんだ
私の人生の教訓は2つだ。1つ目: 人に教えを乞わなければ何も得られない。2つ目: 大半のことはうまくいかない。
このチャンスを彼がものにできたのは、自分にとって苦手でわずらわしいことを、ちゃんとやってのけたからだ。未来を切り開く力は、自分の手の中にある。でもその力を解き放つには、苦しいことを最初に乗り越えなくちゃいけないんだ。彼の場合、それは電話をかけることだった。
会議で売り込むための第一歩は、まず相手の不信感を吹き飛ばすことで、そのための一番の方法は、専門知識で相手を圧倒することだ
重要なのは、ゲイツには大企業が抱える問題が何かちゃんと見えていたということだ。それは動きが遅いということだ。だからゲイツは、相手が最も欲しがるものをアピールしたんだ。
ゲイツは現金以上に価値あるものを手にしたかった。それは戦略的ポジショニングだ。

〜中略〜

ここでの教訓ははっきりしている。短期の利益にとびつくよりも長期的なポジショニングを選べということだ。
敵が恐れているものを知り、それを有利に活用すること
交渉相手となるべく仕事抜きのつきあいをして、彼らの懐にいれてもらい、そして彼らからアドバイスをもらえばいい
最強の交渉戦術とは、純粋に信頼しあえる関係を築くことだ。自分が無名の起業家であればなおのこと、相手に信用してもらえなければ一緒にびじねすなんてしてくれるわけがない。
そのとき相手がどういう状況にあるかなんて、お前に知る術はないだろ。彼らが今機嫌がいいとか、誰かの力になりたいと思っているかなんて、お前にはわかりっこない。だからバランスよくトライする必要があるんだよ
でかく考えることにした。いっそビル・クリントンに頼もうってな。それから見方を変えた。彼の財団を支援しているファンドレイザーを招待して、クリントンが出席せざるをえない状況を作ったんだ。
彼の出席が決まった後で、デフ・ジャムレコーディングスの創始者ラッセル・シモンズに連絡した。一度はノーといわれてたんだけど、クリントンのために開会の言葉が欲しいって頼んだら、手のひら返しでイエスさ。
ライアンがインタビュー前に言った言葉がよみがえってきた。
"ウォズが何でジョブスほどせいこうしなかったか"
でも僕にはこの言葉しか浮かんでこなかった。
"ジョブスの方が成功者だなんて、誰が断言できるだろうか?"
人生はいつでも見習いでいろってことだ
柔軟性を持って相手を尊重し、誠実なレースをすれば、ゴールラインはぐっと近くなる
みんなに共通していたのは、人生やビジネスとの向き合い方が...ナイトクラブに入る時みたいだってことです。
大切なのは、どうやって問題を解決するか、困難に向き合ったときにはどうするか、どうやって新しいやり方を生み出すかよ。つまり、前に進む力とやる気があるかどうかってこと
成功と失敗は正反対のものだと常に思ってきた。でも今は違う。実はどちらも、挑戦した結果だという点で同じものなんだ。
もう成功にはこだわるまい、失敗にもこだわるまいと自分に言い聞かせた。
僕は挑戦し、成長することにこだわっていたい。
天才とは、期待を裏切る存在だ
君が何者であるかは、君の持っている能力ではなく、君の選択によって決まるんだよ
私は若い頃、賢い人々を尊敬していた。そして年齢を重ねた今、心やさしき人々を尊敬する
最高の知識と道具を与えられた人でさえ、人生の行き詰まりを感じることがあると僕は学んだ。でも自分の力はここまでだという、思い込みを変えてあげられたなら、その人の人生は大きく変わるんだ

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