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迷える子羊

「最近社長が冷たくて…」
そう話すのはあやねさん(仮名・25歳・女性・製造業)。彼女の悩みは勤務先の社長のことについてのようだ。
社長と仲がよかったというあやねさん。仕事のことはもちろんプライベートのことも気軽に相談できる間柄で毎日楽しく勤務していたという。
「社長とはほんとに仲良しでよく面倒をみてもらっていたんです。私のことは『あーね』って呼んでくれてとてもかわいがってもらっていました」

「でも最近は社内で私を避けるようになって…。私なにかしたのかな…。それまではお誕生日にプレゼント送り合ったりドライブに連れてってくれたりしたんですけど」

??

「実は私バツイチで最近離婚したばかりなんですけど、それを知ったあたりからかな、会話もそっけなくなるし目も合わせてくれなくなって…」

???

あのすみません、社長さんとはどういったご関係で…?

「どういったって、社長と社員ですけど」

まあそれはそうなんだけど、なんだろう、こう、アダルトな関係というか…。

「アダルト?
でも仲はいいからなあ、友だちというかそれ以上というか」

友だち以上ではあるのか…。
あのですね、単刀直入にお尋ねするんですが、あなた社長さんとその…不倫をしていらっしゃる?

「不倫?」

さすがに女性社員をあだ名で呼んだり一緒に出かけたりはもう社長と社員の関係ではないというか…。

「え、いや、ないない。
社長女の人だよ?


あっ…。

自分を恥じた。
今年一番やらかしたと感じた。
社長=男性というイメージがどこかで完全に定着していた。

フェミニストが手を叩いて喜ぶ(怒る?)ネタをここで提供してしまったのだ。

右頬を殴った。左頬も殴った。
右頬のほうが痛かった。だって利き腕で殴ったから。

世の中の女性の皆さん誠に申し訳ございませんでした!

ちなみにこの件の答え合わせはこう。

離婚する→それにともないパートから社員に登用される→社員としての資質が足りていないと社長に判断される→自立を促すためなあなあではない対応をとる

おまえのせいじゃねえか!世の中の女性に謝れ!

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