愛されて。

惹かれて、心寄せて、振られて、見捨てられて、疲れて泡にすらならなかった。ただ私が惚けて呆けていただけ。貴方の口癖だけを飲み込んだ。あなたが幻じゃないと言うならば、私のこの朧気な過去は何になると言うの、泡沫にでも?
夢の中でだなんて謙虚さはないの、朝まで待つわ。

貴方は天気雨の様な人で私はいつも木陰から見守ってたよ。
だから他の女と手を結んでいるのも、ほかの女と美味しいを口遊んでいたのも神様なんかの気まぐれだろうと目を瞑っていたの。
でもあなたはこちらに1度も目を向けるどころか避けるばかり。
私は試されているのかな。

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