令和4年度東京農工大学編入試験体験記

本記事は、2021年7月8日~9日に行われた令和4年度東京農工大学工学部第3年次編入学試験(学力)の体験記です。

私は知能情報システム工学科数理情報工学コースを受験し、合格しました。一受験生の体験記に過ぎませんが、どなたかのお役に立てれば幸いです。

試験に向けて

私は3年の春休みくらいから受験勉強を始めました。並行して色々な大学を調べ、農工大を受験しようと思ったのは4年の夏休みくらいです。

過去問を参考にしながら、自分の足りていない部分を重点的に対策しました。農工大は比較的出題傾向が定まっているので、範囲は絞りやすかったです。過去問は4年の春休みから本格的に解き始め、試験前には5年分を2~3周解いていました。

試験内容について

令和4年度の農工大工学部知能情報システム工学科の試験は、初日に数学・英語・理科(物理)、2日目に専門科目(筆記)・面接という日程で行われました。以下に試験内容について、ざっくりと記録しておきます(記憶が定かではないので、間違っていたらすみません。詳しく知りたい場合は過去問もしくは他の体験記を参考にしてください)。

数学(200点、90分)

概ね傾向が決まっており、偏微分・重積分・行列・常微分方程式の4題が出題されます。今年も傾向通りでした。過去問が解ければ問題ないと思います。

偏微分:停留点と極値

重積分:広義積分 x+y=u、x-y=vとおいた気がする

行列:行列Aのn乗を求める

常微分方程式:二階非同次微分方程式

>時間はぎりぎりでしたがほぼ完答できたので8~9割かなと。

英語(200点、90分)

過去問がないので対策しづらい科目ではありますが、他の受験生と差をつけられる科目でもあると思います。長文が2つ(和訳問題含む)と40~50語程度の英作文が出題されたので、そのあたりを重点的に練習すれば高得点が望めるのではないでしょうか(といいつつ私は全く対策してなかったので偉そうに言えません…)

長文は「学習における男女差」と「オンライン大学」について、英作文は「オンライン授業より対面授業の方が有効な例」についてだったと思います。A4一枚程度の長文×2だったので読むのに時間がかかりました。

>英作文がどれくらい評価されたのか未知数なので不明(7割あればいいな~くらい)。

理科(物理)(100点、75分)

例年通り、力学と電磁気の大問2つでした。

力学:バットにボールが衝突

電磁気:帯電した円盤がつくる電界・電位

※ごめんなさい解けなさすぎてこれ以上の記憶がありません

全て途中過程無しで、最終的な解答のみ用紙に記入する形式でした。

私は物理が苦手でものすごく不安な気持ちで当日を迎えましたが、案の定全然解けませんでした。しかし配点がなぜか100点(他科目の半分)なので、他科目で挽回することは十分に可能だと思います。おそらく私も物理以外で稼ぎました。

>2~3割

専門科目(120分、200点)

専門科目はとにかく範囲が広いです。しかし選択して答える問題もあるので、絞って対策するのもありだと思います。大問1が必答、大問2と3から一問、大問4と5から一問という感じです。私は情報系の問題(論理回路、アルゴリズム)を選択しました。

大問1(必答):確率など

大問2:論理回路(真理値表、カルノー図、回路、状態遷移図)

大問3:電気回路(未選択)

大問4:アルゴリズム(頂点の最短距離を求めるダイクストラ法:隣接行列やプログラムの穴埋めなど)

大問5:電磁気(未選択)

確率が出題されるとは思わなかったので対策していませんでしたが、高専の授業が役に立ちました。その他も意外な問題が多かったです。

>8割(希望的観測)

面接

2日目の午後行われました。コース別で、数理情報の受験生(40人弱)がさらに2グループに分けられました。順番は遠方から来た人が優先のようで、田舎高専生の私は最初の方でした。面接官は2人で、5分もかからず終了しました。威圧的な雰囲気は全くなく話しやすかったです。(どちらかというと流れ作業に近かった印象。受験生が多いので仕方ないと思いますが)

1日目終了後に志望動機や併願校などを回答するアンケート(Googleフォーム)があるので、それで答えた質問は面接では聞かれませんでした。そのため面接の質問内容は、志望順位(私がアンケートで書き忘れていたため)と試験の出来のみで、あまりの淡白さに拍子抜けしました。合格者にはもっと詳しく質問があったのかな、などといろいろ勘ぐってしまい、これは落ちたな…と残念な気持ちで帰宅。しかしなぜか合格していたので、もし面接官に興味を持たれているような雰囲気が無くても希望を捨てないでください。面接はおまけ程度だという心構えで臨みましょう(自戒)。

また、私は農工大を第二志望にしていたので、志望順位を聞かれた際もそのように答えました。それでも受かったので正直に答えて大丈夫です。

その他

そのほか受験の様子をつらつらと。

・コロナの関係で、一週間前からの検温と当日朝会場での検温が求められました。

・私は地方組なので、前日入りして武蔵境駅近くのホテル(JR東日本ホテルメッツ武蔵境)に泊まりました。武蔵境駅は農工大キャンパス最寄り(東小金井駅)まで一駅とアクセスが良い&イトーヨーカドーがあり買い物に便利なのでおすすめです。他の受験生も数人同じホテルに泊まっていました。

・服装は、1日目は私服7割スーツ3割、2日目はほぼ全員スーツでした。試験会場はクーラーが効いているので、寒がりの方は羽織物を持っていくと安心だと思います。

・昼食は試験会場で食べました。コロナの関係で自分の席&黙食が求められました。

・時計は一応ありましたが、かなり時間がずれていました。腕時計は持っていきましょう。

・今年は、数理情報工学コースの受験生の方が多かったです。倍率は4倍程度。しかし電子情報工学コースを第二志望にして転科合格することもできます。

最後に

長らく孤独な戦いを続けましたが、周りの助けを借りながらなんとか合格することができました。感謝です。

参考書等は時間があれば別の記事にしようかなと思ってはいますが、特別なことは何もしていないので書かないかもしれません。また、著作権侵害が怖いので過去問解答を載せるつもりはありません。ご了承ください。

また、横国大にも合格したので、横国を受験しようと思っている方はそちらの体験記も見て頂けると幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。なにかご質問等ありましたらコメントまで。受験生の方、微力ながら応援しています。頑張ってください!

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