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今からでも遅くない!beatmania IIDXのはじめかた 番外 用語解説編

さて、プレーについて説明してきたこのシリーズ。
今回からは番外編として、その他の音ゲーでもよく使われる用語を解説していこうと思う。

譜面に関するもの

ソフラン

元ネタはIIDX 2nd Styleから登場する、「SOFT LANDING IN THE BODY」。この曲はプレー中にBPMが2~3倍程度に加速するギミックがあり、そこから転じてBPMが変化する曲を指すようになった。

代表的なソフラン曲は「冥」「桜」「Fascination MAXX(通称: FAXX)」などがある。

トリル

2つの鍵盤を交互に押す譜面のこと。「13トリル(いちさんトリル)」などと呼ばれ、前につく数字はトリルが降る鍵盤の番号を示している。

餡蜜

「え?いきなりお菓子?」と思った方もいるだろう。この名前の由来はIIDXプレーヤーの「あんみつ」さんと言う方が考案した押し方で、トリルをあえて同時押しすることでGOODを出してコンボを繋ぐ押し方を表す。
後述する全押しなどの対策に使われる。

階段

一定の間隔をもつ3つ以上のノーツが並ぶ配置。

例として29作品目「CastHour」に登場した、BEMANI Sound TeamのHuΣeRさんとYvyaさんが作曲し、ボーカルを紫村花澄さんが担当した「ANEMONE」のNORMAL譜面をみていこう。なおこちらにはTextageさんの譜面内容を引用させていただいた。(Textageさんのリンク)

ANEMONEの13 / 14小節目

13小節目の135と順番に叩く配置、そして14小節目にある642と順番に叩く配置が階段にあたる。

派生して、白鍵盤(1→3→5→7)または黒鍵盤(2→4→6 or 6→4→2)のみの階段配置を「同色階段」と呼び、
「1357531357」のように往復する階段配置を「螺旋階段」と呼んだりする。

譜面が難しくなってくると、「坂」と呼ばれる16分や32分、さらには48分の高速階段が降ってくることもある。

縦連

同一の鍵盤に4つ以上連続してノーツが降ってくる配置。皿(スクラッチ)の場合は「連皿」と呼んだりする。
難易度が高くなると白鍵盤をすべて押すようなBADハマり(後述)する気配しかしないような配置が降ってくることもある。

例として今回は前述したBPMが100から400まで変化するソフランの代表曲、「Fascination MAXX」のANOTHER譜面を取り上げる。

1番の鍵盤に等間隔でノーツが降ってくるのがわかるだろう。これが「縦連」と呼ぶ配置だ。

縦連の対策は「S乱」とよぶ「S-RANDOM」オプションをかけること。これをかけると

こんなふうに縦連が解消し、多少押しやすい配置になることもある。なお押しやすいか否かは完全に運なため、スコア狙いの場合あえてクリアに失敗して再スタートするという手もとられる。

なお普通の譜面にS乱を使うと逆に縦連地獄になってしまう可能性が高いため注意。

全押し

The Dirty of Loudness (SP NORMAL)の最後の部分

通称「タピオカ」。なんでタピオカなのかというと、13作目「DistorteD」にて登場した全押しが登場する「The Dirty of Loudness」という曲に「タピオカウメェス」と聞こえる場所があるためである。なんと安直なのだろうか

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通称「悪魔の配置」。2番、3番、5番、さらに6番の鍵盤にノーツが降る配置を指す。端的に言えば押しにくい配置のため、ハズレ配置ともいえる。

判定やスコアなどについて

ピカグレ

PERFECT GREATの通称で、虹色のGREATのこと。
判定としては1番良いもので、ゲージが回復しEXスコアが2点加算される。

黄グレ

普通のGREATのこと。上記のピカグレより押すタイミングが早かったり遅かったりする場合に出る黄色いGREATで、ゲージが少しだけ回復し、EXスコアが2点加算される。

黄グレよりタイミングが早いまたは遅い場合にはGOOD判定が出る。
この黄グレやGOODなどのピカグレが出なかった時の色になぞらえて「黄ばむ」と呼ぶこともある。

FC (FULL COMBO)

コンボを一度も途切れさせずに最後までプレーできたこと。
クリアランプは青→黄→白の順番で点灯する。
さらに上のものとして、GOODを出さないフルコンを「PERFECT」と呼ぶ。

クリアランプ

クリアの成否、およびゲージなどのオプションで選曲画面の曲名左側につくもの。
ランプには下記のように様々な種類がある。

NO PLAY(消灯)
一回もプレーしていない状態。
段位認定(Part 2を参照)モードで初めてプレーする楽曲はプレーにカウントされないため、このランプになる。

FAILED(赤点滅)
ゲージが基準に届かなかったり、空になったりしてクリアに失敗してしまった時に点灯する。

ASSIST CLEAR(紫色)
オプションでASSISTED EASY(60%以上でクリア)、もしくはアシストオプションの「AUTO SCRATCH」「LEGACY NOTE」のいずれかを設定した状態でクリアすると、このランプが点灯する。

EASY CLEAR(緑色)
オプションでEASYゲージを設定した状態で曲をクリアするとこのランプが点灯する。
E-CLEARや「易」と略されて表記することもある。

CLEAR(水色)
通称「ノマゲ」。ゲージオプションで「OFF」を選択した状態で曲をクリアするとこのランプが点灯する。

HARD CLEAR(白色)
オプションでHARDゲージを選択した状態でクリアするとこのランプが点灯する。
「全白」とはそのレベルの全ての曲をHARD以上のゲージでクリアすることを指す。

EX HARD CLEAR(赤→黄の順で点灯)
オプションでEX HARD(通称: エクハ)を選択してクリアするとこのランプが点灯する。
隠し曲出現の条件になっていることもある。

FULL COMBO CLEAR(水色→黄→白の順番で点灯)
一度もコンボを途切れずにフルコンボすると、このランプが点灯する。

BP (BAD POINT)

BADまたはPOOR判定が出てしまった回数を示すもの。
タイミングを見極めたりするのに使う。
BP0のフルコンの場合、BADやPOORが一個も出なかったということを表す。

CB

コンボブレイクのこと。BADや見逃しPOORによりゲージが減ってコンボが途切れてしまった回数を示す。CBが0の場合、フルコンボとなる。

POOR

鍵盤を二度押しした時に出る「空POOR」と、ノーツを叩き忘れてしまった際に出る「見逃しPOOR」の2つがある。前者は一回のみ出した場合コンボは途切れないが、見逃しPOORはコンボが途切れ、ゲージの減り幅も大きい。

DJ LEVEL

プレーの評価のこと。タイミングが合った、いいプレーをすれば高いレベルを取ることができる。

評価は高い順に、
AAA→AA→A→B→C→D→E→Fの8段階。

鳥A

スコア評価のDJ LEVELが「AAA」であること。「トリプルエー」をもじったもので、たんに「鳥」と呼ばれることもある。

ノーツに関するもの

スクラッチのこと。ターンテーブルを回すノーツで、赤色のノーツ。色になぞらえて「かまぼこ」とも呼ばれる。
ターンテーブルが皿のように見えるためそう呼ばれる。

スクラッチが連続で降ってくることを「連皿」とよび、皿メインの譜面のことを「皿譜面」、「皿曲」と呼ぶ。
代表的な皿曲はDJ Mass MAD Izm*さんの「灼熱Beach Side Bunny」「RAGE feat.H14 of LEONAIR」、Yamatoさんの「Level One / 2 / 3 / 4」などがある。

CN

チャージノーツのこと。IIDXの17作品目となる「SIRIUS」にて初登場。

このノーツが降ってきた場合、その鍵盤を最後の場所まで長押ししなければならない。
判定タイミングは「ノーツの始点」と「ノーツの終点」にあり、どちらもピカグレを出せば合計4点となる。

BSS

「バックスピンスクラッチ」のこと。CNと同じく「SIRIUS」で初登場。

このノーツが降ってきた場合、始点でターンテーブルを回し始め、終点でターンテーブルを逆に回す必要がある。

HCN

「ヘルチャージノーツ」のこと。23作目の「Copula」で初登場。
CNと色が異なるノーツで、押し続けるとゲージが回復し、途中で離すとゲージが減ってしまう。
離してしまった場合でもまた鍵盤を押せばゲージが回復する。
途中で離してしまった場合、コンボが途切れてしまう。

HBSS

「ヘルバックスピンスクラッチ」のこと。こちらもHCNと同じくBSSの派生ノーツで、ターンテーブルを回している間だけゲージが回復し、回すのをやめるとゲージが減る。回す方向を変えてもゲージが減ってしまうため注意。

MSS

「マルチスピンスクラッチ」のこと。29作目「CastHour」から初登場。
BSSの派生ノーツで、ノーツの途中に「M」と書かれた中間ノーツが落ちてくる。

中間ノーツのタイミングで、回す方向を反対にする必要がある。
そしてその終点ノーツでさらにターンテーブルを反対に回す。

回す方向は以下の通りとなる。(中間ノーツが一つのみの場合。二つ以上の場合はこの繰り返し)

左回転で始めた場合、
中間ノーツで右回転にチェンジして回し続け、終点ノーツでターンテーブルを左回転

右回転で始めた場合、
中間ノーツで左回転にチェンジして回し続け、終点ノーツでターンテーブルを右回転


押さえておくべき用語は大体こんな感じだろう。
これさえ覚えておけば、のちの解説でこれを使うこともあるため、より便利に使えるはずだ。

次回は番外編その2。筐体(モデル)の外観とその違いについて触れていく。

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