私の音楽遍歴 01

自分の趣味趣味音楽の歩みを振り返る意味で、記憶に残っていて今にも繋がっていそうなCDやレコードについて、つらつらと書いてみる。

まずは...。

Mr.Children「深海」(1996.6.24発売)

このアルバムが出たときには、14歳。中2か。

ポカリのCMに使われていたinnocent worldとかはTSUTAYAでレンタルして聴いたりしたけど、そこまでのミスチルの熱心なファンではなかったはず。

それまで特に仲良くもなかった隣のクラスの不良が、ある時いきなりこの深海を強引に貸してきた。
そして、アルバムを返したときに「(アルバム貸したんだから)500円くれよ」とせがまれた記憶もある(笑)。CDのレンタル業で荒稼ぎを目論んでいたのだろうか。
そのとき素直に500円を渡したのか、煙に巻いたのかはよく覚えていないけど、あらためて思い返してみると、500円を渡したような気が...(情けねぇ!)。

MDが出たのは、1992年だったらしい。
まだMDウォークマンなんて買えてなかっただろうし、きっとこの深海はカセットテープに録音して聴いていたのだろう。

中2だったってことは、ソフトテニス部で白い半ズボンを履きながら不真面目にテニスに興じてた時期だな。
中学生時代は個人史の中の超モテ期だったように記憶しているけど、ふと思い出すのは、ある放課後の夕暮れ時。自分と女子数人のグループ(確か女子バスケ部のグループ)が教室に残っていて、自分は1人で机に座って本を読んだりしていて、少し後方に女子グループが集まってた。どんな話の流れだが分からないけど、その女子のグループが急に下ネタ的な話題で盛り上がりだし、それまで話の輪に入ってなかった自分は教室を出たいけど出れない(女子の下ネタに怯むのも恥ずかしくて)気まずい思いをした的な、そんな光景。
特になんてこたぁない話だけど、そんな思い出がいきなり浮かぶってことは、きっと実際のところはそこまでモテ期でもなかったのだろう。

さてさて、このミスチルのアルバムを聴いてどうだったかというと、一曲目のDive、二曲目のシーラカンスと暗い感じだったし、不良に500円をせがまれたこともあり(それは後になってからか笑)、聴いていてどんよりとした気持ちになった記憶がある(「マシンガンをぶっ放せ」とかハイな曲調の曲もあったけど)。中2の男子が扱うには多少コンセプチュアルが過ぎたのかもしれない。
ただ、この深海を聴いたことによって「アルバムはシングルと違い、そのアーティストが表現したい世界観ってものがあるんだな」ということを何となくじわりじわり、そろーりそろり感じ出したような気がする。

そういう意味では、この深海が大人の階段を一歩昇ることになったアルバムなんだろうな。

あのとき隣のクラスの不良に払った500円は、その後の音楽ライフを思うと、支払うべき費用だったのだろう。(ほんとか?笑)

不良中学生がミスチルの深海を買う時代が1996年だったってことか。そう考えると、1996年ってすごい時代だったんだな。

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