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大学院授業一歩前

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大学院進学の準備について綴っています。
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#大学院

大学院授業一歩前(第6講)

 長かった5月も終わり、梅雨の時期が近づいてきました。今月も肺気胸と診断されたり、コロナの後遺症に引き続き苦しめられたりと辛い月でした。そんな中での、今月の活動報告です。 山脇直司(2024)『分断された世界をつなぐ思想 より善き公正な共生社会のために』北海道大学出版会。 中川瑛(2023)『ハラスメントがおきない職場のつくり方 ケアリング・ワークプレイス入門』大和書房。 マイケル・サンデル著・鬼澤忍訳(2011)『公共哲学』筑摩書房。 田中 拓道(2020)『リベラルとは

大学院授業一歩前(第4講)

 2023年度も今日で終わりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は仕事で色々とあり、3月前半は良かったのですが、後半を失速気味でした。さて、今月読んだ本を記録していきます。 ミランダ・フリッカー著/佐藤 邦政監訳・飯塚理恵訳(2023)『認識的不正義 権力は知ることの倫理にどのようにかかわるのか』勁草書房。 原武史(2012)『団地の空間政治学』NHK出版社。 朴承賢(2019)『老いゆく団地 ある都営住宅の高齢化と建替え』森話社。 岡村圭子(2019)『団地へのまなざ

大学院授業一歩前(第3講)

 2月に読んだ本(和書及び翻訳書)を備忘録としてまとめます。毎月、月末に私自身の備忘録を継続して投稿しています。これも読書術の一つかもですね。 岡野八代(2024)『ケアの倫理 フェミニズムの政治思想』岩波書店。 宮内洋平(2016)『ネオアパルトヘイトの都市空間 南アフリカの民間都市開発と移民社会』明石書店。 山田清機(2020)『寿町のひとびと』朝日新聞出版。 ミランダ・フリッカー著/佐藤 邦政監訳・飯塚理恵訳(2023)『認識的不正義 権力は知ることの倫理にどのように

大学院授業一歩前(第1講)

はじめに ご無沙汰しております。社会人大学院を目指す奮闘記を作成するつもりが、色々と変化がありました。さらに、仕事をして思ったこともありそれらをまとめてみたいと思います。 大学院進学について 社会人大学院(土日夜間)は正直言って、私には無理だなと痛感しております。なぜなら、仕事を一日8時間程行った後に研究を行える程、私自身に体力が無く(その理由は後述します)、進学しても中途半端な修士論文を作成して、博士課程への進学に耐えうるものを作れる自信が無いです。  加えて、院の内容が

大学院授業一歩前(第0講)

はじめに 先日、「大学授業一歩前」が終わりを迎えましたが、今回からは私自身が記事を書いていく題して「大学院授業一歩前」を少しずつ始めて行きたいと思います。  概要としては、社会人大学院(MBAではない分野)生として、修士課程と博士課程に進学することを考えており、それぞれの学位取得までの長い長い航海日誌を書いていこうというものです。 志望校 研究したい分野は学部時代から学んでいる政治哲学/応用倫理学(特に、グローバル正義論と開発倫理学)になります。ただ、これらの分野で社会人向