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【全文無料】きんいろモザイク検定 100点への軌跡


こんにちは、うにちゃんと申します。この記事を開いていただきありがとうございます。
今回は先日受験した『きんいろモザイク検定 入門編』(以下『きんモザ検定』)で満点をとった喜びと勢いのままに、私が当検定で取り組んだことについて皆様に共有させていただきたいと思います。

余談ですが私うにちゃんはその昔、ニコニコ動画で『柿崎』という名前で『きんいろモザイク』(以下『きんモザ』)、『ご注文はうさぎですか?』(以下『ごちうさ』)のコラボ動画をいくつか制作しておりました。よろしければ覗いてみてくださいね。


『きんいろモザイク』とは

『きんモザ』とは何ぞや、という方もいらっしゃるかと思いますので、まずは簡単にそちらの紹介をいたします。

『きんいろモザイク』(kin-iro mosaic)は、原悠衣による日本の4コマ漫画作品。芳文社『まんがタイムきららMAX』で2010年2 - 3月号掲載の後、2010年6月号から2020年5月号まで連載された。 
イギリスでホームステイを通じて友人となった日英両国の少女達が成長後、日本で再会して繰り広げる物語をコメディタッチで描いた4コマ漫画。

第1期『きんいろモザイク』が2013年7月から9月にかけて、第2期『ハロー!!きんいろモザイク』が2015年4月から6月にかけて放送された。

2016年11月にはスペシャルエピソード『きんいろモザイク Pretty Days』が劇場上映され、2021年8月には同『きんいろモザイク Thank you!』が劇場上映される予定となっている。(Wikipediaより引用)

有名なところでいくと、『らき☆すた』『けいおん!』あたりからブームになった、いわゆる【日常系】と呼ばれる系統の漫画・アニメ作品です。かわいらしい女の子たちの等身大の生活ぶりをコミカルに描く癒し系の作品、と言えば伝わりやすいでしょうか。

『きんモザ』は、イギリス人少女のアリスと、外国(ヨーロッパ)に強い憧れを持つ日本人の忍を中心として、忍の幼馴染の陽子と綾、アリスの幼馴染で日英ハーフのカレンの5人がレギュラーキャラクターです。日英少女の異文化交流がひとつの面白さではありますが、それだけというわけではありません。少女たちの何気ない日常を丁寧に、元気いっぱいに、面白く描いているのが大きな魅力です。

そして今回お話する『きんモザ検定』はアニメ『きんモザ』の全エピソードが出題範囲となる、『きんモザ』ファンの知識と愛が問われる検定です。1期全12話から40問+ 2期全12話から40問、映画『Pretty Days』から10問、現在公開中の映画『Thank you!!』から10問の合計100問が出題されます。

…前置きが長くなってしまいました。次の見出しからが本題となります。

1.ケンジ

まず初めに、白状しなければならないことがあります。私は今回、きんモザ検定を受験するにあたって、映画『Thank you!!』を一度も観ていません。もちろん、出題範囲のうちの10点の配分を占める『Thank you!!』を観ていないのに、100点が取れるはずがありません。まずはこのことについて説明させてください。

そもそもからして、私は今回のきんモザ検定を受けるべきかどうか悩んでいました。理由は二つあります。
一つは、きんモザを見ていた時期からあまりにブランクが空いていたことです。現役時代は寝る際にきんモザ(もしくはごちうさ)のBDをリピート再生しておかないと寝付けないくらい、体に染みていた作品ですが、変わらず大好きとは言えここ3年近くはアニメを見返しておらず、記憶がかなり薄れている状態でした。きんモザ公式がTwitterで出題していた練習問題も正解できたのは2問ほどという有様で、検定をノー勉で受けた場合に玉砕するのは火を見るよりも明らかでした。
そしてもう一つ。私が受験をためらっていたのは主にこちらの理由です。それは、映画『Thank you!!』をどう頑張っても観に行ける見通しが立たなかったことです。

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私が現在住んでいるところは、お世辞にも栄えているとは言えない田舎です。セブンが市内に1店舗も出店していないと言えば、少しは察していただけるでしょうか。
そして、『Thank you!!』は県内での上映館が1館もありませんでした。最寄りの上映館は、県境を2つ越えなければ辿り着けません。絶望に等しい感情が、私を襲いました。
なにを大袈裟な、本気できんモザが好きなら県境くらい越えればいい、と思われるかもしれません。実際、前回の映画の時はそうしました。
しかし、今はコロナ禍の真っ只中です。コロナがなくとも地元の総合病院は医師不足が叫ばれているような状況であり、不要不急の外出は市の方針で厳しい目を向けられるようになっていました。

実例を挙げます。私が歯医者に行った時のこと。その歯医者には1ヶ月前から予約を入れていました。受付を済ませると、聞き慣れない質問を受けました。

「ここ2週間で、県外へ出られましたか?」

その質問の意図をしばし考えました。なるほど、感染症対策か。すぐに思い至り、返事をします。

「いいえ、行ってないですよ」

本当に行っていないので、毅然と返答。

「では、ここ2週間で、県外から来た方と会われたりはしましたか?」

む。それはあるな。

「あー、会いはしましたね。」

「そうでしたか。では申し訳ありませんが今日はお引き取りください。」

ーファッ!?
問答の余地はありませんでした。会った人が緊急事態宣言が発令されている地域の人ではないことを伝えても、先方の態度は変わりませんでした。つまり、県外との接触の可能性がある人間、というだけで、歯医者といういち医療機関を受診できないという事態が実際に起こったのです。
外界から隔絶された地方というのは、ときに『ヨソモノ』に異常なほどの拒否反応を示します。
それが悪いこととは一概には思いませんが、こんな状況下で県外に足の一本でも踏み出してみようものなら、病原菌扱いされて村八分に遭うのは目に見えています。
ーー今回ばかりは、観に行けない……
無常にも、きんモザ声優さんのタグの通知設定により、チケットぴあから『Thank you!!』舞台挨拶のプレリザーブ開始を知らせるメールが届きます。
私は感情を殺し、きんモザへの興味を封印することで自我を保とうとしました。

そして公開日。転機は訪れました。

↑これではない。

大学時代の後輩、通称“ケンジ”からのLINEが届いたのです(ケンジはあだ名であり、本名は全然違う)。

ただ一言。『行ってきた』。

これを見た私の最初の感情は、恐らく【悲しみ】に似た嫉妬だったと思います。
うらやましい。行きたかったのに。くやしい。
しかし、その感情は一瞬で消えました。
ある【疑問】が浮かび上がったからです。

ーーあれ?こいつきんモザ好きだったっけ?

けんじくんとは大学卒業後もちょいちょい連絡を取り合う仲でしたが、きんモザの話などした記憶がありませんでした。彼とはウルトラマンや仮面ライダーなどの特撮趣味と、カードゲーム趣味が共通だった点で懇意にしていたはずなのです。
それとなく聞いてみました。

俺のせいだった。

…正直あんまり覚えてないのですが、確かに大学時代の私は、仲の良かった友達に見境なくきんモザのBDを貸し与えて布教に勤しんでいました。そうか、俺か。そうだったのか……。しかもけっこう見てるじゃん。やるな。

「きんモザ検定受けたら合格できるんじゃない?」

冗談のつもりで言ってみましたが、微妙な返答。どうやら検定の存在を知らないようでした。
検定概要と公式から出ていた練習問題をスクショして、教えてあげました。

この時の私は練習問題が散々だったのと、映画が見られないことが相まってもうほぼほぼ受験を諦めていました。が、けんじくんは違いました。
問題を解けなかったことを悔しがっています。そんなけんじくんの姿を見て思わず、「一緒に見返して受けてみるか」、そんな言葉を発していました。

悔しさに震えるけんじくん。ツーチャンはよく分からないですがワンチャンよりあるってことでしょう。

ーー『責任は取りなさいね』

彼はそう言いました。かつて、私が彼をきんモザ沼に引き摺り込んだことの責任を取れ、と。
そしてそんな彼が今、練習問題を解けなかったという事実に向き合って、悔しさを覚えている。彼は、きちんと、『きんモザ』という作品に責任を感じているのです。
それなのに、私としたことが。練習問題がズタボロだったくらいで。映画が観れないくらいで。『きんモザ』から目を背けようとしていました。本当に好きなら、今からでも遅くない。映画が観られなくても、きっとできることがあるはず。それが、取るべき責任…。

……ククク…。実に面白いよけんじくん。やってやろうじゃないか。
だが、俺が取るのはけんじくんをきんモザ漬けにした責任ではない。
俺が、『きんいろモザイク』という作品を愛し抜くと誓った責任をだ!!!!貴様も道連れになァッ!!!!!

…若干の脚色はありますが、おおよそこんな感じでけんじくんを丸め込み、けんじくんと私との共同態勢による『きんモザ検定』対策の日々が始まったのです。

私と同じくらいの熱量をきんモザに注いでくれている彼に『Thank you!!』の対策を全面的にお願いし、私は24話+『Pretty Days』の復習と対策に全てをかけることにしました。けんじくんにきんモザを布教したのは私。ならば彼は私の一部といえます(超絶暴論)。不正はないね。

本当に幸いなことに、けんじくんは私が言わずとも舞台挨拶にまで行っちゃうような生粋のモザラーに成長を遂げていました。いつの間に…。
彼には検定当日を含め、6回も映画館に足を運んでもらいました。手元が暗い中で必死にメモを取り、そのメモを清書して私に共有してくれたのです。乗った新幹線の号車番号や受験番号など……本当に事細かに、目を皿にして観てくれたのが伝わってきます。

↑実際のけんじくんのメモ

ここまでしてくれたけんじくんには、本当に感謝しています。お互いの『きんモザ』に対する熱量が良い相乗効果を生み、妥協することなく対策を進めることができたと確信しております。

2.字コンテ制作

役割分担が決まり、私がまず着手したことが【字コンテ制作】です。
BD特典の絵コンテを参考にレイアウトを組み、【action】(=人物の大まかな動きや舞台設定の説明)、【script】(=登場人物のセリフ)、【note】(=備考欄。小道具や背景など、セリフ以外でのポイント)の3つの要素に分解して『きんモザ』を紐解き、これさえ頭に叩き込めば絶対に満点が取れるというレベルの、いわば教科書を作るのが狙いでした。少しでも問題として出題されそうな余地のある部分にマーカーを引き、アニメを見返したときの印象度を強めるというやり方を実践しました。

↑実際の勉強風景

↑制作した1期1話の冒頭部分の字コンテ。使っているマーカーの色をRhodanthe*に合わせることでモチベを上げている。

これを全話分やって頭に叩き込めば完璧なはず。字コンテを作り始めた当初はそう思っていました。しかし、このやり方にはひとつ、問題がありました。それは、1話あたりに時間がかかりすぎることです。
動作の一挙手一投足、セリフの一言一句、画面の一点一画を手書きで文字起こしするのは、あまりに時間対効率が悪すぎました(私はブラインドタッチすらできない機械音痴なので、エクセルでまとめるなんてスマートなことはできません)。この1話をまとめるのに3時間半かかっています。しかも、細かい部分を書き込むたびに一時停止を挟んでいるので、時間を注ぎ込んだ割にはエピソードの大まかな流れを把握しきれない、という欠点もあります。私は検定を受けることを逡巡していたため、残された時間はわずかでした。1期2話をまとめ終わったあたりでこの問題に突き当たり、やり方を変える必要があることを認識しました。
この3時間半があれば、単純計算で1つのエピソードを7回強反復することができます。
エビングハウスの忘却曲線、と言うものがあります(今ググりました)。それによれば、

人間の脳は、一回記憶しただけではすぐに忘れてしまいます。エビングハウスという学者が行った実験では、一度覚えた内容も1時間後には56%忘れ、1日後に74%忘れてしまった、という結果が出ています。これをエビングハウスの忘却曲線と呼びます。記憶に定着させるには、完全に忘れる前に、復習をして思い出すことが必要です。これを何度か繰り返すと記憶は定着します。(studying.jpより引用)

…むつかしいことはよくわかりませんが、簡単に言えば、めちゃくちゃ丁寧に時間をかけて1話に取り組むよりは、ある程度のヤマを張りつつ、それを補うようにしてアニメを反復履修する方が良いということに気付いたのです。エビングハウスさんは知らんけど感覚でこの結論に辿り着きました。

3.要点速記

字コンテを作るやり方では効率が悪かったので、一時停止をする頻度を減らしつつ、字コンテ法でマーカーを引いたような要点部分のみを書き出す、という方法にシフトしました。公式から出されていた練習問題からおおよその見当をつけてキーワードを書き出し、補足するように大まかな話の流れを書いていきました。
あとで見返したときに字が乱れすぎて見づらいという欠点はありますが、【書いて、覚える】を念頭に、なるべく簡潔にメモを取ってまとめることにしました。せっかく綺麗にノート取ってたのにもうめちゃくちゃだよぉ…。

↑字コンテ法の例に挙げた部分と同じ、1話の速記法部分。字が致命的に見づらいが、受験した方なら『きんモザ検定』で実際に出題された5問全てが網羅されているのがお分かり頂けるだろう(マーカー部分)

このやり方であれば、1話をまとめるのに要する時間は途中で一時停止を挟んでも40分ほどで済みます。

4.練習問題作問

要点速記が済んだら、記憶が焼き付いているうちにすぐにもう一度同じ話数を見直します。手元に速記メモを置いておいて照らし合わせながら視聴するのですが、このときもただ漫然と流し見するのではありません。
この周回では、本番を想定した練習問題を作問しながら、視聴を進めます。おおむね、速記のときにまとめた要点部分に差し掛かった際にそのシーンの前後関係を確認して作っていきます。速記に漏れがあればそれを補完したり、逆に問題を作りづらそうなものであれば省いたりして、1話あたり約20〜30問ほどを作成しました。

↑1期1話の自作練習問題。けんじくんに共有するためにスマホで作っている。

反復練習をしやすくするために作ったのですが、それ以外にも大きなメリットがありました。『問題文を自作する』という行為自体が、これまでの単なるメモではなく、『出題されそうな部分の優先度を考え、頭を使って、自分の言葉で要点をアウトプットする』ことにもなっていたからです。

学生時代、先生の板書を綺麗にノートにまとめて
満足していたけれど、次の日には読み返してもイマイチ本質的な部分がよくわからない、と言う経験をしたことのある方はいませんか?これは、なんとなく書き写しただけでインプットしたつもりになってしまっていることが原因です。覚えたことをアウトプットできなければ、その板書やメモの意味はありません。

なんだか真面目な話になりかけているのでリンクを貼ってお茶を濁しておきます。

また、練習問題を作問する上で意識したのが、【それぞれ答えよ法】です。
複数のキーワードが連続するようなシーンの場合、出題者にとってはひっかけ問題を作りやすい格好の材料になります。こういったシーンを、「本番は選択式だから選択肢を見ればわかるだろう…」とたかをくくってなんとなくで記憶していると、どっちがどっちだかわからなくなり、まんまと引っかけられてしまいます。
そこで、意地の悪い出題者がどのような問い方をしてきたとしても「あれ?これどっちだっけな?」となるようなことが絶対にあり得ないレベルまで記憶を定着させるために、以下のような練習問題を作問し、反復練習をしました。

Q.秋といえば、◯◯の秋。5人はそれぞれ何と言っていた?(1期7話)
Q.女子高生の間でゴマが人気になっていると思った烏丸先生は、教室に入るときと教壇に立ったとき、それぞれ何と言った?(2期2話)
Q. アリス、陽子、綾、カレンが海の家で食べたものはそれぞれ何?(2期10話)

これらは一例ですが、受験した方であればこれが実際に『きんモザ検定』で出題された問題を内包したものになっていることがお分かり頂けるでしょう。
2期2話の烏丸先生の挨拶は「開けゴマ〜」からの教壇で「オープンセサミ〜」ですが、検定本番では『教室に入ったときの挨拶』を問われました。
やはりと言うべきか、選択肢には正答の『開けゴマ』のほか『オープンセサミ』もあり、出題者のここで引っ掛けてやるぜという意思をヒシヒシと感じて微笑ましいですね。ここで苦戦した方も多かったようです。


5.練習問題反復

練習問題ができたら、すぐにその練習問題を解きにかかります。まだほとんどが短期記憶として残っているため、この段階では全問正解できるのが普通でしょう。
その後、次の話に進み、前項までで述べた要点速記と練習問題作問をします。そしてその話の練習問題を解いたら、今まで作成した練習問題を全て解き直します。
例示するとこんな感じです。

①.3話の要点速記をする
②.3話の練習問題を作問する
③.作問した3話の練習問題を解く
④.1話と2話の練習問題に戻って解く 

この流れを繰り返します。新しい記憶を仕入れたり、時間が経つと、古い記憶は短期記憶からこぼれ落ちて風化してしまいます。記憶の鮮度を維持するために、学習を反復して定期的に記憶を掘り返して長期記憶に置き換えていくことが肝要です。これが…えっと…なんだっけ……あぁ、そうそう、エビングハウスの忘却曲線です。
これをしたおかげで、私はエビングハウスのことは忘却しても5人がそれぞれ何の秋と言ったかは未だに忘却していないわけです。
この反復演習をする際には、文字で書かなければいけないと言うことはありません。問題文を音読してそれに続けて解答を声に出し、『自分の頭の中に解答が入っている』ことを確認できればOKです。単語帳みたいなものですね。

↑検定当日のみ、記憶の総仕上げを兼ねて練習問題を筆記で解いた。右端には「野球でスライディングして足をヒネッた」という長文での解答もしっかり書いている。(ここもテストに出ましたね)


6.ミュート視聴

ここまでで大体の内容はもう頭に入っていますが、さらにダメ押しで、「音声を流さずに視聴をし、セリフを脳内再生する」ということもしました。
さすがに一言一句は覚えられませんが、映像を見てそれがどんなシーンかということを思い出そうとするだけでも、なんだか脳味噌が活性化している気がしてきます。手元に速記のメモもあるのでだいたいのニュアンスを補完しつつ、メモを取りながらであまりしっかり見られていなかった画面を注意深く見ていきました。
補完したセリフをぶつぶつ喋ってたりもしましたが、音の出ていないテレビを見つめながら女の子たちのセリフをぶつぶつ呪詛のように唱えるオッサンはさすがにハタから見たらヤバい奴なので気をつけましょう。
セリフだけでなく、ある程度BGMも脳内再生できるようになっていたので、居間で流れていたTBSの『モニタリング!』という番組で『きんモザ』のBGMが10曲近く流れたときには速攻で身体が反応し、「この曲は忍がアリスにかんざしをつけてあげようとしてた時の曲!!」とか1人でTwitterで盛り上がってました。何だこのオッサン。

7.参考書


最後にやったことが、参考書を読むことです。きんモザの参考書といえば、もちろんコレ。

公式ガイドブック、『モザイクロペディア』と『See you next time!』ですね。
本の中身を載せることはできないのですが、このガイドブックにはそれぞれのエピソードのあらすじと絵コンテや、制作サイドの裏話などが載っています。これは記憶の引っ掛かりをつくる上でかなり役立ちました。

というのも、これだけたくさん問題を解いていると、覚えてはいるけれども何話のことだったか、と言うのが思い出せなくなったりします。問題文を見れば前後関係がなんとなくわかるのであまり困りはしないのですが、仮に『5話で忍が取ったテストの点数は何点?』と言う聞かれ方をしたらどうでしょうか(実際にはテストの点数を問う問題は出ませんでしたが)。

忍のテストの点数が見える回はかなり多く、5点だったり0点だったり19点だったりします(もっと勉強しろ)。お話を見ればこの回のテストは何点だ、というのは割とすんなり出てくるのですが、5話=0点がパッと出てくる方はなかなかいないと思います。そこで、この参考書のあらすじでお話の大筋をつかみ、記憶に結びつけやすくしました。
5話『おねえちゃんといっしょ』が、忍の家で勉強会する回であることが頭に入っていれば、
5話←『お姉ちゃん』←『忍の家で勉強会』←『この点数は信じられなす』←『0点』
という連想ができるというわけです。
また、2期12話の『忍がアリスのママに返事を書きたかった理由』を問う問題が本番で出題されましたが、このシーンは参考書に絵コンテが載っていて、『一緒に手紙を書きたいと言われて驚くアリスの心情を、通り抜ける一陣の風で表現している』というふうな解説がなされていました。当該箇所の練習問題は作っていなかったのですが、この解説がやけに印象に残っていたので迷うことなく正答を選ぶことができました。

8.有給取得

少しでも長く勉強の時間を取りたいという思いから、けんじくんとも話し合って検定受験日は最終日の9月20日に決めました。が、弊社は祝日休みではないので、18日土曜日と合わせて2日有給を取ることにしました(弊社、土曜も休みじゃない)。
たいていの場合は3日前までに申請を出すと認めてもらえるのですが、今回はちょっと違いました。
有給申請をすると、係長に声をかけられました。

「君、ここ3連休取ってるけどさ、どっか行くの?県外に出るってならこの有給認められないよ、コロナなんだから」

知ってる。行けたらとっくに映画観に行ってるもん。てか世の中はそこフツーにシルバーウィークなんですよ。

「あ、いえ、どこにも出かけはしないです」

「じゃあ何しに休むの?」

コロナのせいか、いつもより詳細を聞かれます。言ってもわかってくれないだろうなぁ…。

「検定の試験があるので」

嘘は言ってない。ですが、係長は余計に怪訝な顔を浮かべました。考えてみればそりゃそうです。業務に関係のある資格の検定なのか、あるいはどこかに転職でも企んでいるのかと疑っているのでしょう。

「何の検定?」

「…きんいろモザイク検定です…」

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そんなこんなで、無事に有給は取れたものの、私は職場で謎の検定を受けるために有給を取った奴という認識をされることになりました。田舎なので噂が広まるのが早い早い。あっという間に他部署にまで伝播し、「きんいろモザイク?の検定受けるんだって?がんばれよ笑」と嘲笑混じりに言われることもしばしばありました。
いや〜、キツいっす。。。

おわりに

以上のような取り組みを行い、私は『きんモザ検定』で100点を取ることができました。

けんじくんが私を奮い立たせてくれなければ、私は今頃すっかり腐っていたことでしょう。けんじくんあってこその100点です。
そのことにケチがつかないよう、自分なりに精一杯できることをした結果であると自負しています。
結果発表日の朝に検定が100点じゃなかったという悪夢を見てしまって気が気じゃなくなるくらい、真面目に取り組みました。

そして、冒頭で本検定について『知識と愛が試される』と述べましたが、点数がよくなかったから、受験しなかったから愛がないだとか、そういったことは一切ありません。
勉強する前の私であれば、おそらくこの検定は20点もいかなかったのではないかと思います。私は【勉強したから】満点を取れたのであって、勉強せずに80点取れた人の方がよっぽどすごいな、と個人的には考えています。
きんモザ愛を数字で測るような検定はいかがなものか、と当検定の受験を見送った方も見受けられましたが、私もその気持ちについては共感できます。知識が全てではありませんからね。
血眼になってメモを取り、何かの義務感に駆られるように反復して観るというのは、まあそれはそれで新たな発見があったので悪いことではなかったですが、そもそも論、『きんモザ』は肩の力を抜いてミルクティーとスコーンでもつまみながら、全身に癒しのマイナスイオンを浴びて観るのがいちばんです。
現に私も、検定を終えて疲弊した身体を、『きんモザ』を流し見して癒すということを実践しました。やっぱりきんモザはいいぞ。

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私の住む県でも、10月にようやく『Thank you!!』の上映が開始されます。絶対たくさん観に行きます。この目で忍たちの卒業をしっかりと見届けたいと思います。

それから、きんモザ検定の対策のために私が作った練習問題全643問を、次の記事で公開しようと考えております。実際に検定に出た箇所の問題が70問ほどあるので、検定を受けていない人でも雰囲気がわかると思いますし、受けた人は【上級編】に挑戦するつもりでご覧いただければなと思います。公開の折にはそちらの記事ともどもよろしくお願いいたします。

最後に、ここまで記事を読んでくださった方々へ、心から感謝を申し上げます。
日頃文章を書かないもので、拙い記事だったかと思います。なにかまた、別の記事を書くときには成長をお見せできるよう、精進いたします。

それではまた、お目にかかれる日を楽しみにしております。

See you next time!!

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