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ポケカで良カ、デュエマでプレ殿


ナマコブシ投げ大会

「こいつ強すぎんか?」


このカードが2021年9月『フュージョンアーツ』に収録されるのを知ってめちゃめちゃ驚いた記憶がある。
私、Noi_はデュエマ等の様々なカードのカジュアル勢として遊んでいる。その中でもデュエマやポケカに関しては、一部大会に出たり、環境で活躍しているデッキを組んだりして遊んでいた。
そんな自分にとってこのカードは「バグでは?」と思うほど、衝撃を受けた。デュエマだったらプレ殿だろうと思うほどだ。

デュエマとポケカのデッキの特性の違い


デュエマの特性


デュエルマスターズはコンボを先に決めたら勝ちというデッキが多い。つまりコンボパーツとなる特定のキーカードを引き込むことが重要なのだ。しかしカードをピンポイントでサーチできる類のカードが少ないうえに、コストも高く、そのためだけにターンを使うのがそこまで強くない。したがって低コストで山札を掘り進められるカードや、その他の役割があるカードが重宝される。例えば以下のカードだ。


2コストの定番ドロソのツインパクト。サガやシヴァンなど
実質低コスト除去と低コスト広範囲回収の二本柱。オカルトなど色々。 
2コスト汎用カード。アナジョーゼロや、5C
最強。現代デュエマの要。インフレの象徴。アナカラーが入るすべてのデッキに入る。

ポケカの特性


それに対して、ポケモンカードはその時その時で必要なカードが大きく変わってくる。ボスの指令は相手の動きに完全に依存するし、初ターンでしか意味のないバトルVIPパスのようなカードさえ環境に存在するほどだ。またピンポイントなサーチも多いため、様々な状況へ対応できるよう、4枚は入れないが、1,2枚は必ず採用するようなカードも存在する。60枚という枠を無駄なく使う必要があるのだ。それ故、手札を捨てるよりも、山札に戻して後々使えるようにすることが往々にしてある。今回重要になるピンポイントサーチカードでいえば以下のカード等がある。「…それぞれのパワーが高すぎて全部デュエマならプレ殿では?」という疑問に関しては後述する。

2枚捨てればポケモンなんでもサーチ。使った後にサポート使えば減ったハンドも無問題。
驚異の7ドロー。ポケカを支える大黒柱の博士達。
「ゲーム1回の効果なら何でも2枚回収してもいいよね!」…いいわけがない。必殺雪道リセスタ。
こいつもデュエマならプレ殿。

考え方の違いとナマコブシ


前述の通り、デュエマはキーカードを引き込みたいので山札を圧縮するカードは重宝される。禁断に関しては圧縮目的で山札のカード6枚にアクセスできなくなるが、それでも実質的に39枚にできるという理由で採用されている。そんな中でこのナマコブシは驚異的な強さだといえるだろう。それも現実的だ。博士の研究などの馬鹿げた強さではなく、あり得る範囲のテキストでよく考えると強いというカードなのだ。どんなデッキでもデッキ圧縮ができるこのカードは殿堂ですら生ぬるいと思う。

ポケカでもそうだと考えていた。特にポケカであれば1枚のみの採用であっても、何度も使いまわしてデッキの潤滑油になってくれると思っていた。
しかしその考え方は、前述のポケカの特性を考えると間違っていたといえるだろう。ナマコブシを採用する人も一定数いたが、必須級になることはなかった。60枚というポケカからしたらわずかな枠に、ナマコブシではパワー不足であった。
カードゲームの特性の違いで評価が分かれたので有名なのは、ワンピースカードゲームのエンポリオ・イワンコフなどだろうか。実装前は妨害札などの手札の質が勝敗を決する遊戯王のプレイヤーからは評価が低かったように見受けられる。実際は大会でも活躍しているカードのため、考え方の違いが出た面白い例といえる。

もし同じ効果のカードが異なる2種のカードゲームに実装されても、それぞれのカードゲームの特性によって評価は分かれるだろう。そのカードゲームごとの特性を分析したうえで、似た部分は他TCGから考え方を流用し、そうでない部分は独自の考え方でやってみると、よりそのゲームに向き合えるかもしれない。



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