深緑の高原の風に吹かれながら思うこと

田舎暮らしのいいところに、なんとなく、キャンプへのハードルが低いというところがある。

私自身は子供が生まれてからやっと年に何回か行くようになった初心者で、ほぼ毎回、従姉妹家族と一緒に行っている。

この週末も従姉妹家族と一緒に、奥州市の星座の森というキャンプ場に行ってきた。
キャンプ場といってもまだ小さい子もいるし…という言い訳でコテージ泊。
シャワーもキッチンも冷蔵庫も、電子レンジまである、文明生活の延長線。似非アウトドアだ。

実家は父も母も全くアウトドアに興味がなく、むしろ「何が楽しいんだ?」という感じだったので、田舎に住んでいながら、子供の頃キャンプは憧れのレジャーだった。雪国なのに、スキーもそんな感じ。全部大人になってから楽しみ方を知った。

キャンプ場は、昨今のアウトドアブームのためか、フリーサイトもカーサイトもコテージも満室だった。

遊具はなくても子供たちは、綺麗に刈られた芝を走り回ったり、石に登って木の棒をもってぶらぶらしたり、それだけで楽しそう。
ひらけているので、多少離れてても目が届く。

大人はやっぱり昼から乾杯で、なんとか晴れた青空と少しだけ肌寒い気温の中、エビスを身体に行き渡らせた。

しかし、夕飯の時間はやってくる。
カレーの準備、セッティング、子供への配膳、後片付け…花火もやりたい、そうだよね。

ゆっくりする暇もなく、大人四人フル稼働でやり抜き、用意した三本のワインには手もつけずに、十時には子供たちと就寝した。

朝も朝で、六時から起き出し、食事の用意、片付け、コテージの清掃、道具の撤収…。
結局チェックアウトギリギリの十時まで、コップ半分のコーヒーを飲むのだけで精一杯だった。

何しに来たんだろう…。

ふとそんな言葉がよぎるが、子供らの顔を見ながらやり過ごす。

次はもう、カップ麺にしよう。
朝も菓子パンにしよう。
多分一番子供喜ぶでしょ。

帰りに寄った温泉で食べた唐揚げ定食の味噌汁が二日間でいちばん沁みた、そんな週末。

娘の運動会は先週末。
運動が全くできない私と違って、徒競走は一等だった。
君は、足が早くてモテる小学生になりなさいな。

中学の時の体育祭、全員リレーがあった。
私の五十メートル走の記録は二十一秒だ。
地獄だった。

しかし、走る距離と順番は生徒で決めていい。
もちろん私は、最短&真ん中。早めの人に挟んでもらい、何があっても取り返せるポジションでお願いした。

学年での合同練習。
私の組は、野球部、野球部、私、めっちゃ足速い人、めっちゃ足速い人。
となった。私以外男子だった。

そんな展開、誰も望んでねーよ?

クラス団の方は怖くて見られない。
血の気が引いていく。

スタートして、バトンが渡されていく。
ここまで一位だ。
練りに練った作戦が功を奏している…!!

そして、バトンは渡された。

スタートして半分も走らないうちに全員に抜かされる。

こんな非道な公開処刑、中世ヨーロッパでも類を見ない。

あんなに短くしてもらったコースが永遠に感じられる。

さて、結果は…忘れてしまったが、ビリではなかった。
これまた微妙な結果。私さえ抜かされなければ、という空気感…。

体育祭当日も結果は同じ。
意地でどうにかなるというウルトラCはなく
同じ展開が繰り返されるだけ。

だから、駆け抜けろ、娘よ!

ーーお題
この夏私は、家族四人でもう一回キャンプに挑戦したいと思ってるんだけど、
この夏にしたいこと教えて〜!
もちろん、家族でじゃなくてもいいよ!
むしろ、自分自身がやりたいこととか、買いたいものとか、行きたいところ(妄想でも)とか聞きたいな!

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