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ぼくたちが暮らしの最適化に挑戦する理由 〜Future of Unito〜

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はじめてのnoteを書きます、Unito Inc. CEO 近藤 佑太朗です。

私たちは、「暮らしの最適化」をビジョンにかかげ、今年の3月に『外泊するほど家賃が安くなるサブスク住居 unito 』をリリースしました。
コロナウイルスの影響で、多くのひとの暮らしや働き方が変化する中で、最適化された暮らしとは何か、日々模索しながら事業を展開してきました。

海外からの帰国者に向けた14日間の待機期間に暮らす場所としてのunitoの提供や、テレワークの場所として自宅につづく2つ目の拠点としてのunitoの提供など、コロナ禍に僕たちがすべきことを考え実施してきました。

これからも、その時にフィットした最適化された暮らしを提供していくために、緊急事態宣言期間が終了した今、ひとつの節目として、今までの軌跡とこれからの決意を皆さまに共有できれば、嬉しいです。

1.初めてのニューヨークで感じたこと

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2019年7月、人生最大の挫折を経験し、泣く泣く大好きな事業を譲渡した直後の瀕死の状態のぼくは、逃げる様に人生初のNYに来ていました。

空港に降り立った瞬間に感じる都市の匂い。東京とはまた違う、圧倒的なスケールと歴史を合わせ持ち、世界中の人々が行き交うマンハッタンでぼくが感じた事、それは『色んなところに住んでみたいなぁー』という真っさらで純粋な感情でした。

そうそれは、俗に言う「多拠点居住」というものです。

少し前までは、多拠点居住は一部のアーティストやクリエイター、実業家、スポーツ選手が行う、暮らし方の1つでした。
世界各国、日本全国に家を持ち、または会員制ホテルに加入し、年間数万ドルを使う、いわばセレブの行い。

しかし、2020年代に突入し、新しい働き方や多拠点サービスが登場し始めたいま、多拠点居住という暮らし方は想像よりも遥かに身近なものになりつつあります。

日本に帰国したぼくは、さっそく成田空港の待合室(飛行機を待ってないのに)で、誰しもが『多拠点居住』ができる暮らしのサービスの構想を練り出したのです。

2.チーム集めと資金集めと事業化への道


まず、ぼくは2人の同世代経営者を頼った。CIAL Inc. CEO とつゆうた(以下:とっつ)と、Pictors&Company CEO 水口 ふみや(以下:ふみや)である。同じ経営塾に通っていて常日頃から事業相談もする間柄の彼らに、今回考えた暮らしのサービスへの想いや構想をぶつけた。

そこで出たひとつの意見が、
『最近の人って無駄を嫌うよね』というものだった。
2000年代初期は、とにかくお金を稼ぎたいという人が多かった。かっこいい車に乗り、タワマンに住むのが幸せ、という価値観があったように思えるが、最近はどうだろう。
365日中、クルマを使う65日に幸せを感じる今までから、300日の使っていない時間に勿体なさを感じる人が増えてきた印象だ。
クルマも家もシェアすることによって価値を最大化させる、とてもハッピーな時代だ。

そこで出たひとつの答えが
『外泊するほど家賃が安くなるサブスク住居unito(ユニット)』
住むと泊まるを結合する(ユニットする)ことにより、一人ひとりにパーソナライズされた料金で暮らすことができる次世代住居である。

このサービスの革命的なポイントは、外泊すれば家賃がかからないため、より軽やかな暮らしができるということ。日本の地方にいようが、世界のどの町にいようが家賃がかからない。支出の中で最大のサブスクリプションでありながらも、見直されることのなかった家賃を"減らす"というディスラプト的な発想である。

事業の軸が定まったぼくは、さっそく仲間集めに走る。
先述したとっつがBIとウェブデザインを担当してくれて、ふみやが物件探しと設計のNOD Inc. JPさんを紹介してくれた。そして、JPさんからSwarm の日高先生と根本君を紹介してくれて、設計チーム、App開発チーム、オペレーションPM、そして、グロースPMが集まった。

物件はここでは書けない様な壮絶な苦労の末、なんとか東神田の一棟ビルをゲットできた。(2kg痩せた)

そして資金調達。
既存株主やメンターの古俣さん、そして気合のDM、金融機関のかっこいい支店長などのおかげで総額7000万円ものお金を調達できた。
↑ここまででNYから帰ってきて約2ヶ月(カルピスの原液の50倍濃い毎日であった🤔、さらに2kg痩せた)

お金、物件、チームがそろったぼくたちは、爆速で(設計士に2度とこのスピードでは進めないでくれと言われるくらい)事業化に向かったのであった。

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*2019年10月1日のKick Off MTGにて。

3.ローンチのタイミングでのコロナショック


さてさて、時は進み2020年2月、ドキドキの先行リリース。なぜ先行かというと、元々2月にオープンの予定だったのが中国で流行っているコロナウィルスやらの影響で建材や衛生器具が届かないのだとか…。
ただ、それは仕方ない、今週末にはコロナウィルスが収まってると良いなぁと思いながら、ソフトウェア開発側はほぼ実装も終わっていたのもあり、勢い余って先行リリースをしてしまったのだ!!

そしたらなんと!!

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newspicksのビジネス面のトップに!!!(最終的に350picksほど)

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Abema TVにも!(めっちゃ工事中のunito CHIYODAが背景。汗→ディレクターさんにこの頃完成には完成してるのでカモン!と言った結果)

CSがぼくともう1人だったので対応に追われるという、なんとも最高なスタートを切ったのだった!(工期の遅れ以外は。。。)

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そこで急遽検討していた2棟目のunito Shibuyaをはじめることに。

3月に入り、Covid-19(この頃コロナの名称がカッコよくなった)の感染はさらに広がっていった。
工事のピッチは上がっていたが、器具の未納品など諸々の遅延が続きオープンの延期を2回もしてしまった。4月からの新生活をunitoでしようとした方々にも、入居キャンセルをしていただくことになってしまった。やるせない。

ようやく2拠点が完全にオープンしたのが5月1日。その時の入居者率は30%にも満たなかった。(緊急事態宣言中で延期されてる方は除く)

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史上最悪規模の宿泊業界の低迷のなかで、打ち拉がれていたぼくたちの中での唯一の救い、それはオープンからご入居頂いたユーザーの方々だ。彼ら彼女らを絶対に忘れない。オープンを待つためにホテル暮らしをしてくださっている方もいた。

コロナショックにより、思い描いていたスタート切れなかったぼくたち。
しかしそれは悪いことだけではなかった。
想像以上のチームの強さを知ることができた。

フルタイムがたった2人、チームとして18人ほどのメンバーで構成されてるいるUnito Inc.。
コロナショックを吹き飛ばすかの如く、毎日アフターコロナだ、ウィズコロナだ、あーだこーだ議論をしながら施策を打ちまくった。(まじで楽しかった)

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ここで、コロナ渦中でローンチしたサービスを紹介したい。

①『出社しない日は賃料がかからないプライベートオフィス』

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オフィス"だけ"で仕事する世界はもう終わる。そう仮説立てローンチしたサービス。
ローンチ1ヶ月で1社契約してくれた(ここから伸ばすぞ💪)

②『海外帰国者14日間隔離プラン by Unito Biz』

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NYから帰ってくる知人が困っていて、作ったプラン。既に200件以上申し込みをいただいていて50か国以上の国から帰国された方々を提携施設に送客しています。ぼくと唯一の社員のひでくんは、4〜6月は送迎の日々を過ごしています。(目をつぶっても、unito CHIYODAから羽田空港第3ターミナルまでたどり着ける自信あるw)

その他、5日間プランやらお試しキャンペーンやら打った施策は数知れず。コロナショックという魔物に怯むことなく、進み続けられるチームに感謝です。

4.そして誰しもが自由な暮らしが送れる社会を創る


長文読んで頂き、ありがとうございました。
次に、こんな激動の1年を送らせてもらっているぼくたちがどこに向かうのか?なにを成したいのか?説明させていただきます。

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ぼくたちは"暮らしの最適化の追求"というビジョンに向けて走っています。

好きな時に好きな人と好きな場所で過ごす。

こんな夢のようなライフスタイルを万人に提供したい!
本気でそう思っております。

そのための一歩目として、"家賃の自由化"
固定費だった家賃を、変動費にする。

今日はunitoの渋谷に、明日は朝アポがあるから新宿に、明後日から1週間は地方に、来月から2週間は海外に。使った分だけしか家賃がかからなければ、世界中に拠点が持てるのではないか!

近い将来、すべての人たちが自由なライフスタイルを実現できる日を夢見て。

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*unito 直営拠点のサービスHP
https://unito.me/

*unito オフィスプランのページ
https://pro.unito.me/soho