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ユニテ・ダビタシオン

今回は会社の方が見学に行った際の珍しい写真を頂いたのでご紹介です。

ユニテ・ダビタシオンは有名な建築家ル・コルビュジェが手がけた集合住宅(1952年)で、建築系の学校では教科書で習うような有名どころですね。
フランス語で直訳するとUnite d' Habitation=居住単位となりますが、
スペイン語と同じラテン語派生の言語ですので、通じる部分もあります。
Unite=ユニット 単位などの意味ですね。 d' Habitation=dは冠詞で、
Habitation=部屋とか住居の意味なので、居住単位となるのだと思います。
私の勤務する会社のユニテハウスという商品名の由来もここからきています。

集合住宅として建築されましたが、現在はそのまま住宅・店舗・事務所・ホテルが入っているようです。
前置きはこのくらいにして、写真のご紹介です。

ピロティの造形が印象的な外観。
70年代の家具などで見かける脚のような印象です。
コンクリートが全部詰まっている訳ではなく、空洞部分がある構造。
強度は保ちつつ節約されているようです。
非常階段もコルビュジェらしいデザインです。
上野の国立西洋博物館のスロープにも似ています。
メゾネット部分の構成が解る妻面のデザイン
(Le Corbusierより引用)
ホテル客室の様子。夜の雰囲気です。
2ユニットを合わせた広いお部屋を選択したので、十分な広さです
コルビュジェのLC4が一番似合う部屋かもしれません
朝の様子。ステンドグラスのカラーに合わせたインテリアですね。
壁面もモジュールに合わせたラインが入っています。
天井高は2300程度ですので日本の住宅より低いです。
ヨーロッパの一般的な天井高は3000以上で、北ヨーロッパでは
身長190㎝以上の方も多いので、だいぶ低めですね。
居室からのテラス。木製建具が年代を感じさせます
細かい格子からの光。陰影が綺麗です
バスルームのシャワーブースの床がフラットなのが日本人的には
気になる部分ですが、水勾配がしっかりついているので大丈夫です。
ヨーロッパのホテルでこういう作りはけっこう多いです。
トイレのニッチの中に水栓ハンドルがあるのが珍しいですね。
屋上の通気口等がオブジェのような造形になっているのはガウディとも通じる部分です
ロンシャン教会のような曲線的なデザインの塔屋部分
屋上のプールは居住者用のようです。水平屋根と柱のデザインが
サヴォア邸のピロティを連想させます
バルコニーからの眺め
マルセイユの街並み。こんな街の中にユニテダビタシオンのような
モダンな建物が建った当時はかなり驚かれた事でしょう

なかなか海外旅行が難しいご時世ですが、WEB上で写真を見たり、GoogleMapで見たりするといった気分になれる便利な世の中ですね


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