続ラブコメのプロットを考える

・ヤンキーガール、絵本を作る
主人公のA君は絵本部部長の高校2年生。先輩が卒業してから一人で活動していた。勿論部員を集めないと部が存続しないので掲示板にポスターを貼っていたが今日も入部希望者は現れず。Aは一人で黙々と絵本の下書きをしていたが…突然ドアが開いた。そして、見るからにヤンキーの女が入ってきた。
「ここ、ウチのサボり場に使うから」
「え!?それは困ります…」
「いいじゃんちょっとぐらい。てかあんたここで何してんの?」
「絵本を描いてます…」
「男なのに?ウケる」
「昔からかわいい物が好きなもので…例えばあなたのカバンに付いてるクマピー、僕も大好きだし…」
ヤンキー女はクマのキーホルダーを慌てて隠す。
「ちょっ、勝手に見るなよ!!」
顔が真っ赤になっている。
「こ、これはお姉ちゃんがくれたから仕方なく付けてるだけで…」
「お姉ちゃん…」
「姉貴が!うるせえなお前泣かすぞ!!」
Aはふと立ち上がり、棚から一冊薄い本を取り出す。
「実は僕、去年クマピーの絵本を描いてて、もちろん2次創作なんですけど…感想聞かせてもらったり出来ますか…?」
「は?何でアタシが!?」
「だってクマピーのファンじゃないですか」
「ち、ちげーよ!」
「タイトルは『クマピーの大冒険』」
表紙にはクマピーがお菓子の家の前で麦わら帽子をかぶって大きなリュックサックを背負っている絵が描かれていた。ヤンキー女の口元が緩んだ。
「お、お前が作った絵本なんてボロクソ言ってやる!!」
ヤンキー女はAから絵本をぶんどって読み始めた。


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