セーブデータはどこにあるのか。(ゲーム依存症について考えるシリーズ ⑤)

ソシャゲやMMOのセーブデータは、企業のサーバーで管理されており、こちらからは干渉できなくなっている。

普通の買うゲームは、自分の機械の中にセーブデータがあるので、やろうと思えば、中を開いて、改造することもできなくもない。

インターネットが、ビデオゲームと組み合わさることで、プレイヤーの行動ごとにデータをサーバーで書き換え、管理することができるようになった。
そのためソシャゲやMMOでは、インターネットに接続されていないと、ゲームが動作しないようになっている。

結局のところ、ソシャゲや、MMOは、そのセーブデータを握っていることが、特殊だと考えることができる。

これによって、アイテムやパラメータなどに、価値を感じさせるように、仕向けることができるようになるからだ。
同じゲームをプレイしているプレイヤーにルールを強制することもできるから、ズルができないかわりに、レアアイテムとか、を「設定」することができるようになる。

その結果、ガチャを実装し、むちゃくちゃな値段で販売して、儲けることができているのだろう。

とりあえず、こういった、ソフトを論じるときに、セーブデータをサーバーで管理しているタイプなのか、それとも、ローカルデバイス側にあるのかは、重要な違いであるということだ。

サーバーで管理しているタイプならば、あなたは、アイテムに価値を感じさせられるように仕向けられた仕様の中でプレイすることになり、自然と、それが欲しいように感じるようになっていくだろう。そういう設計だからだ。

インターネットがでてきたときは、インターネットによって、新たなゲーム体験ができるようになって、おもしろくなると期待したが、MMOが失速したように、たいしておもしろくはならなかった。

結果、ソシャゲのように、データを人質にとって、儲けるような意味不明なことになってしまった。他には、他人の情報を表示させて、競い合わせたり、比較的に優越感を感じるように、ガチャに誘導したりするために使われている。

現状、ビデオゲームを楽しむのに、インターネット常時接続は不要である。DLするときや、パッチをあてるときだけでよいのだ。

セーブデータの権限を企業の管理下に与えてしまうと、その力の強さを利用して、あくどい商売を可能にしてしまうのだ。