Stones Throw -Dig up the memory- vol.5
私は生粋のB-BOYでは無いが、Hip Hopは好んで聴く方だ。中でもStones Throwは大好きなレーベルであり、来日イベントは毎年のように行っていたし今でも同レーベルの新たなアーティストのリリース情報が耳に入ればチェックをするようにしている。
今回ピックアップした、アルバムはStones Throw史の中でもかなり重要なアルバムかと思う。 HipHopシーンの中でも重要な存在J DillaとMadlibの共同制作作品、そして傑作だからである。 この作品を教えてくれたのは、かなりの不良だったB Boyの先輩が教えてくれた。 たしか、このMVを2人で見て知った記憶がある。
妙なチープさが逆に不気味で癖になるVIDEOだ。 楽曲的にも必要最低限の音だけ作られたビート感、怪しいシンセ、ヨレたドラム(ドランクビート)、わけのわからないヘリウムの声のラップ(QUASIMOTO)などなどのスリリングさに堪らさを感じハマっていった。 また同じくらいの時期にMadlibやピーナッツバターウルフ、J roccなどのStones Throw勢が来日したりStones ThrowのドキュメンタリーDVDが発売したりとドンドン夢中になったものだ。 胸に刺さるシーンではあったが、ドキュメンタリーのDVDのJ Dillaの晩年の方のシーンを見ると彼らのHipHop、音楽の愛がとても伝わる。かなりおすすめのDVDである。
J dillaはHipHopシーンではなく、私のような楽器を演奏するミュージシャン達にも、数多くの影響与えてきたと思う。ジャズやソウルの捉え方、ビートの捉え方、彼の出現によって全てがアップデートされ新たな解釈が生まれた。 そして私自身とても影響を受けた、もう1人のトラックメイカーMadlib。彼もまた最高のプロデューサーである。常人じゃ思いつかないようなアイディアを、スマートにやってのける。 そして基本的に、どこかおかしい笑 Madlibもジャンルを超えあらゆるアーティストに影響を与えたトラックメイカーの1人であろう。 これは、そんな鬼才達の最高のアルバムである。
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