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「NonFungibleTokyo2021」登壇レポート

Uniqys編集部です。

6/10(木)〜6/11(金)に開催されたNFTカンファレンス「Non Fungible Tokyo 2021」に弊社の深井が登壇しました!

今回は、発表内容やその後のパネルディスカッションの内容をお伝えしたいと思います。

動画をご覧になりたい方は、こちらからご確認ください。

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「Non Fungible Tokyo 2021」とは

一般社団法人ブロックチェーンコンテンツ協会が主催した、国内最大のNFTカンファレンスです。NFT事業に取り組む国内外の主要企業が登壇し、パネルディスカッションなどを行いました。

イベントの詳細は、下記の公式サイトよりご覧ください。

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誰もが気軽に利用できる
安心安全なNFTマーケット『ユニマ』の可能性

深井:弊社(株式会社モバイルファクトリー)では、DApps(Decentralized Applications、分散型アプリケーション)を世に広めることを目標に、2018年よりUniqys(ユニキス)というプロジェクトを立ち上げました。そして、2020年からはNFT(Non Fungible Token)に可能性を感じ、NFTを中心とした事業に取り組んでいます。

そして、今年の夏に「ユニマ(Uniqys マーケットプレイス)」をリリースします。ユニマは、①購入者・②クリエイター・③企業のそれぞれが「気軽に」「安心して」利用できるような仕組みであることが特徴です。

購入者にとっての「気軽・安心」
・日本円で全決済が完結する
・アーティスト承認・本人確認(KYC)の実施

クリエイターにとっての「気軽・安心」

・生成〜販売までがワンストップで可能
・真正証明(IPFS)導入
・二次流通後も売り上げが還元

企業にとっての「気軽・安心」

・日本円決済で完結するため、経理処理に困らない
・上場会社としてコンプライアンス充足

そのほかにも、作品が完成するまでの過程を記録して一連のNFT作品とすることで制作過程を楽しむことができますし、複数のNFT作品を1つのシリーズとし、それぞれ別の人が所有することもできます。

また、弊社タイトルのアプリゲーム「駅メモ!」のWeb版である「駅メモ!Our Rails」(以下「アワメモ!」)では、ゲーム内の駅を所有したり、駅をテナントのように貸し出して利用料を日本円で得たり、といった新たな体験を提供したいと思っております。

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今後はゲームのガバナンスそのものが中央集権ではなく民主化されていくと考えており、アワメモ!もNFTの要素を取り入れることで、トークンを買っていただいた方にも運営の一部を担っていただくことができるようになると思っております。

※駅メモ!Our Railsの詳細は、下記の公式サイトをご確認ください

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パネルディスカッション
「ゲームIPとNFTが変える未来とは」

【登壇者】
堀江 悦子氏(株式会社セガ)
熊谷 峻平氏(株式会社ネクソン)
畑 圭輔氏(株式会社スクウェア・エニックス)
深井 未来生(株式会社モバイルファクトリー)
【モデレータ】
松谷 幸紀氏(double jump.tokyo株式会社)

Q:NFTはゲームコンテンツをどう変えると思いますか?

深井(モバイルファクトリー):
NFT×ゲームという文脈では「NFTそのものをゲームに組み込む」という考えもあれば、「既存のゲームシステムにNFTという要素を追加してゲームをより面白くする」という考えの2つがあると思います。我々は、既存のゲームをもっと面白くできる要素がまだあると考えて後者を取りました。ゲーム内の駅をNFTとして販売することで、駅メモ!のユーザーさんにもっと楽しんでいただきたいと考えています。
ただ、価格設定などマーケティングの観点では、まだまだ頭を悩ませているところで、これからの課題でもありますね。

畑氏(スクウェア・エニックス):
資産性ミリオンアーサーの企画も含め、ブロックチェーンやNFTについては、社内で議論を重ねてきました。また、トレンドになっているNFTに乗っかるだけではなく、ゲーム屋としてのエッセンスも加えたいという思いから、資産性ミリオンアーサーでは、デジタルシールにギミックを用いた遊びを提供したいと考えています。
また、NFTの企画を考える上で重要なのは、トレンドが変わる中でも軸がブレないようにするということだと思います。日々、技術要素やビジネスモデルが多様化していますが、このマインドは大事だと思っています。

熊谷氏(ネクソン):
NFTは、価値をユニークなもの・高級性のあるものに変える可能性があるという点が面白いと考えています。
また、ゲームを長期運営する場合、「インフレ」は必ず向き合わないといけない問題だと思います。この問題に対し、NFTは風化しない価値を実現させるテクノロジーでもあり、この点がゲームとNFTの関係を読み解くポイントにもなると思います。
さらに、価値が風化せずに保証されると、コンテンツを跨って価値を往来させることもできますよね。例えば、ユーザーの努力やタレントについて明確な価値がついて取引可能になると思いますが、これは本当にイノベーティブで興味深いなと思っています。

堀江氏(セガ)
NFTは、ユーザーとの新たなタッチポイントの創造だと考えています。なので、デジタルグッズを購入するだけではなく、長期的に持っていることで楽しめる機能などを提供したいと考えています。
弊社には、セガが好きだと言ってくれる方や、古くからのIPに親しみを感じてくださる方がグローバルにたくさんいらっしゃいます。自社IPを有効活用して、ユーザーさんともっとコミュニケーションを取りたいですし、NFTは有効な施策の1つになると思います。

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Q:ブロックチェーンやNFTがもたらす未来について、期待することは?

熊谷氏(ネクソン):
ゲームを長期運営してきた会社として、コンテンツの面白さが何よりも大事だと思っています。そして、NFTはコンテンツを面白くする一要素だと捉えていますので、まずはゲームとしての面白さを追求していきたいです。ゲームを楽しんでいただいて、気がついたらNFTに触れていたという自然な流れでゲームを作っていければと思っています。
NFTをゲームに導入するにあたっては、長期運営やマルチプレイのゲームは非常に相性が良いと思いますので、ネクソンの面白さとNFTのようなエッジが効いたテクノロジーをうまくマッチさせながら、ユーザーに面白さを提供したいです。

畑氏(スクウェア・エニックス):
ブロックチェーンを扱う中で難しいと感じる部分は、常に法務と確認を取りながら進める必要がある点です。ただ、まだ未開拓な領域でもあるので、我々が一石投じる形でコンテンツを制作・発表することで、業界を発展させつつ、ゲーム業界に新たなビジネスモデルを持ち込めるのではないかと思っています。

深井(モバイルファクトリー):
今はまだ「ブロックチェーン」や「NFT」という言葉が注目されている状況だと思いますが、未来には「当たり前」のものになっていると思います。この「当たり前」というのは、ゲームの中にNFTが完全に組み込まれていると言う状態です。
また、ゲームをすることでお小遣い稼ぎもできるという点で、資産に対する考え方がアップデートされると思います。このような未来を作るために、ゲーム×NFTという視点で貢献できればと思っています。

堀江氏(セガ):
NFTが持つ可能性には期待していますし、今はまだ見出せていない楽しみ方も今後出てくると思っています。ブロックチェーン自体も、これまでの中央集権的の管理体制を変えるパラダイムシフトをもたらす技術であると確信しています。
一方で、スケーラビリティや電力消費という点で、まだ課題があることも認識しています。皆さんに安心して楽しんでいただけるコンテンツを提供するエンターテインメント会社としては、環境に配慮したサステナブルな形で事業を提供してこそ、真のパブリッシャーになれると思っています。
他の企業の方とコミュニケーションをとって知見を高めながら、有効な技術は積極的に取り入れていければと考えています。

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いかがでしたか?

Non Fungible Tokyo 2021は、1・2日目ともにアーカイブ動画にて全編ご視聴いただけますので、気になる方は本記事冒頭の公式サイトよりご確認ください。

Uniqys編集部では、「誰にでも扱えるブロックチェーンサービスを通じて新しいデジタルカルチャーを創出する」ことを目指す「Uniqys Project」の一環として、ユニマに関する情報発信をして参ります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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