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食と健康と高齢者
今回は、『食と健康のお話です』
現在勤めている施設でのことです。
今年90歳になるアルツハイマー型認知症のNさん
いつも元気に新聞、雑誌やチラシを見て過ごされている方です。
食事は毎食完食され、私よりも食べるんじゃないかなぁ~と
思うほどの食欲です。
Nさんはいつものようにチラシを見ながら
商品の値段を音読しながら見ていました。
私はふとNさんが右手の人差し指と親指で
チラシのお惣菜や果物を摘まむようにして
ご自身の口に運び、ムシャムシャと食べる仕草をされていました。
私は気になり背後から覗き込んでみると
唐揚げの写真を摘まみ
「唐揚げ490円、旨いね~これは~」と言いながら
次はイチゴの写真を摘まみ
「うん~これも美味しいね~」
ということをだいたい午後4時くらいからやり始めます
私 「Nさん、お腹すいてきたの?」
Nさん「うんすいてるよ~」
私 「あと1時間で夕食の時間になりますよ」
Nさん「そうかい?それは楽しみだね~」
私 「Nさんは、食べるのが好きなんですか?」
Nさん「好きだよ~、うん旨いうまい」
介護の仕事を始めてから思うようになったのが
『食事の大切さ』です。
毎日、三食食されているお年寄りの方は
90歳を過ぎても本当に元気に過ごされています。
90歳を過ぎてくると、徐々に食欲が落ちてきて
摂取量が減ってきて栄養補助剤の『エンシュアリキッド』で
足りていない栄養素とカロリーの補助をすることになるケースが多いです。
更にはこの『エンシュアリキッド』も飲むのが辛くなるのか
一食の一缶250mlも飲むことが出来なくなってきます。
高齢のお年寄りから私は『食事と食べることの大切さ』というのを
教えられたと感じています。
介護の仕事では、本当に高齢者からは『健康で生活できる幸せ』を
教えてもらっています。
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