読書記録:さよならも言えないうちに(川口俊和)
いつも座っている女性が席を外し、コーヒーが冷めない間だけ過去に戻れる。
家族や恋人にもう一度会うため、その不思議な喫茶店を訪れた人たちの短編集。
「コーヒーが冷めないうちに」のシリーズ第4作。
疲れが溜まって気力がない時、
大切な人と些細な事で喧嘩して落ち込んでいる時、
読むと少しだけ力が湧いて穏やかであったかい気持ちになれる。
コーヒーが冷めるまでの限られた時間もう一度大切な人と会えるとしたら
何を伝えるだろう。
登場人物たちの想いに自然と自分を重ねてしまって涙が出る。
大切な人たちと幸せに過ごせるのは当たり前ではなくいつか終わりがある。
それを少しの間だけ思い出させてくれる本。
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