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みつひかり不正事件の教訓①

三井化学クロップ&ソリューションのお米「みつひかり」は、異品種混入や産地偽装、発芽率偽装などが行われていた。長年にわたる意図的かつ悪質な違反行為に、昨年末刑事告発されている。(https://www.tokyo-np.co.jp/article/296621)
私はこの不正に強い衝撃を受けた。これは単なる一企業の不正問題には留まらず種子法廃止の根幹を揺るがす不正であったのだ。だがこの問題を知る人は少ない。
今ここに焦点を当てこの国の舵取りの戒めとせねばならない。
この国存亡の瀬戸際。そんな強い危機感から、関係する過去に行った映画の自主上映会での資料を今後投稿する。生命の根源である種子をめぐる大きな流れを再度思い起こし、そこからみつひかり不正事件を見つめ、教訓として欲しい。

(2020年種苗法改正前.映画「タネは誰のもの」自主上映会資料より)

大きな流れを見てほしい‼️
*種苗法だけを見ていてはイマイチ全体像が分からない!!
「種子法」+「農業競争力強化支援法」+「種苗法」の3点セットで見ていくと、少しずつ全容が見えて来ます。

*種子法って何?
戦後の食糧難を経験し「二度と国民を飢えさせてはならない!」と言う強い反省と意志のもと1952年に作られたのが「主要農作物種子法」通称「種子法」です。
私達日本人の主食である、米・麦・大豆の種子は国が責任を持って管理すると言う法律です。当然そのための予算が付きます。戦後の食糧生産を支えて来た法律です。なぜ種子法の前に「主要農作物」がつくのかと言うと、コメの源になる種子は、国の安全保障の要であり命の源だからです。この公的な種子事業の基本法によって、厳しい基準と手間隙をかけられ、国や県の責任によりその生産が行なわれて来ました。これにより計画的・安定的に質の高い優良な種子が生産され、尚且つ安価な価格で生産農家へ種子が提供されて来ました。優良な種子は国民の食糧確保に必須のものであり命を維持するのに不可欠のものであるから、公共財として守って行こうというのが種子法の基本的な考え方です。
その種子法が、2018年、政府によって突如廃止されました。
なぜ種子法は廃止されたのでしょうか?
種子法が廃止された理由は…(次回に続く

種子法廃止違憲訴訟
6月14日11:30~
東京高等裁判所
皆で傍聴へ行こう
http://tpphantai.com/info/20240605

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