【情報リテラシー論2】 インターネット概論と歴史
1 はじめに
今回の講義では、「ミリ波」というワードが印象に残りました。ミリ波とは、5Gに使用されている周波数です。以前、スマホを買う際に、店員さんから「5G対応なので、通信速度が驚くほど速くなります!」と教えていただき、契約したのですが、効果が実感できていませんでした。ここでは、その原因も含め、ミリ波について、調べていこうと思います。
2 ミリ波とは
最初に書いた通り、5Gに使用されている周波数です。
主な特徴としては、
1高い周波数帯:ミリ波は30GHz以上の高い周波数帯に属し、通常のマイクロ波やラジオ波よりも高い周波数を持つ。
2短い波長:波長が短いため、通信において高いデータ転送速度を実現できる。これにより、次世代の通信技術(5G、6G)などでの利用が期待されている。
3直進性が高い:ミリ波は直進性が高く、障害物を透過しにくい性質を持ってる。そのため、広範囲に電波を飛ばすには適切な環境や中継が必要。
4狭いビーム幅:波長が短いため、電波を細かいビームで放射でき、レーダーやセンサーにおいて高精度な検知が可能。
などがあります。5G通信の他にも、自動車の自動運転システムや航空機の検知システム、医療用のスキャナーや治療、工業用途にも使用されています。
授業の中で、ミリ波の体への影響について少し話が上がっていましたが、調べたところ、今のところは悪影響が出るという科学的根拠はないそうです。
3 5Gが実感しにくい理由
日本ではsub6帯が主流のため まず、5Gには大きく分けて2つの周波数帯があります。sub6帯とミリ波です。sub6帯は、広い範囲に対応していますが、4Gと比べて速度が大きく向上してはいません。ミリ波は、高速通信ですが、障害物や雨に弱く、電波を遠くまで飛ばすことができません。また、ミリ波の基地局は設置が限られており、高速通信を体験できる場面が少ないです。設置が限られている理由としては、電波の範囲が短いことから、数百メートルごとに設置しなければならなく、土地の問題や、コスト的な面、メンテナンス負担などから難しいそうです。
ソフトバンクの場合ですが、造形大周辺の5Gが通ってる場所を調べてみました。
(ピンクの部分)5g対応の範囲が広いのですが、sub6帯使用なので、驚くほどの高速通信ではないですね。しかし、ソフトバンクの5G平均通信速度が180Mbpsで、自分のアパートで測った速度は210Mbpsだったので、単に5Gの速度に慣れてしまった可能性もあるようです。人の多さや、Wi-Fiの有無によっても変わり、大学内にいるとより実感できます。
4 今後
授業でも習った通り、日本は他国に比べて導入の動きが遅いです。(遅い原因は、政府の規制や、コスト、過疎化、競争の少なさ、需要にあるようです)NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI、楽天モバイルではミリ波を使用したサービスがすでに提供されているようですが、利用は限られた地域でしかできないようです。今後、よりミリ波の使用を広げるには、基地局設置のための土地や、資金の確保、整備、対応端末の普及が重要になってくると考えられます。
5 最後に
私はネット関係に弱く、この授業を受けることに対して、楽しみと不安が半々でした。ですが、実際受けてみると、聞いていて難しい部分もありますが、もっと知りたいなという部分も出てきました。今回調べたミリ波についても、授業を受けなければ、この先調べることはなかったと思います。この調子で、自分の気になったことをどんどん調べていき、情報リテラシーを身につけていきたいです。
講義を担当してくださったのは、横田秀珠先生です。 https://yokotashurin.com