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通級指導教室で学ぶこと【お子さんが発達障害かも、と言われたママさん向け①】

 タイトルのとおり「お子さんが発達障害かも、と言われたママさん」に向けて書いています。
とても広範囲で、取り上げるべきことが膨大にあります。

 今回は、通級指導教室で学ぶことについてお伝えします。
このテーマ1つにしても、あれこれありますが、中でも特に大きな柱になると思うことに絞ってみます。
抽象的な話より、イメージしやすいよう私自身の話で説明します。

 私は昨年まで数年間「通級のプロ」を目指して仕事をしていました。

 管理職との面談では毎年、来年度も通級希望と伝え、その通りにさせてもらってきました。

 でも、持病のため非常勤になったことでその志は叶わなくなりました。
私の通勤圏の学校では、フル勤務できる職員がする仕事と決まっているからです。

 もっと深く勉強を続けて、発達障害と言われた子がイキイキと生きやすくなる為の仕事をしていきたかった、との無念が残りました。

「できないことを嘆いているより、これからできることを考えていこう」
「失敗や、思い通りにできなかったことは悪いことじゃないよ。そのあとどうするかが大事。」
私の通級指導教室に毎年通ってくれていた子どもたちに、いつも言っていた言葉です。
 子どもたちに「自分なんか」「自分には何もない」「もうやめた!」と思わせたくなくて、何かあった時にはいつも掛け続けてきた言葉でした。
 
 今の自分の状態を受け入れよう。
 その中で、できることを見つけよう。
 自分に合ったやり方を見つけよう。
 まわりのみんなのやり方とは違っても
 一般的とは違っていても、問題ない。
 いじけず、後ろ向きな思考に支配されず。
 悲観する必要もない。
 だって多様性の時代なんですから。
 生き方も、(働き方も)、学び方も人それぞれ。 世の中も、それを認める時代になってきている。

 私のサンプルにあてはめてみるとこうなります。
①私は他の先生達のようにフルタイム勤務はできないという「自己認知」とその「現実の受け入れ」をして、午前中だけの非常勤となりました。

②通級担当はできない、という「現実の受け入れ」をして、勤務している学校で困っている子どもたちにじっくり向き合い、わかってあげられる存在になることにしました。

③他に、今の自分の状態だからできることはないかと考え、こうして記事を載せることで誰かの役に立てるかもしれない、とも思うようになりました。

人それぞれ違うから
自分に合った道は探せばいい。

通級指導教室で子どもたちが学ぶ1つがこういう考え方です。

人それぞれ。
自分のことをわかること、受け入れること、自分のやりやすい方法を見つけてがんばっていくこと、が大事。
みんなと合わせることが第1、じゃなくていい。
自分をキライにならないこと、自分を好きとおもえるためにやれることを探して少しずつマイペースで前進していくこと、それが大事。
 
こんな物の見方考え方を身につけることも、通級指導教室で学ぶ大きな柱の1つです。

タレントの小島よしおさんが、学校でうまくやっていく力を「学校力」と呼ぶとしたら、学校力イコール社会力ではない。学校が苦手だったけど大人になって社会で活躍したり幸せに暮らせたりしている人がいくらでもいるよ、とおっしゃっていました。私も同感です。

もちろん、社会で生きていくうえで、法を守ることや人の身体や心、物を傷つけてはならないなど普遍的で絶対的な最低限のルールを守る力は、いろんな方法で理解させ、きちんと身に付けさせてあげなければなりません。

それを踏まえた上でその子に必要な、その子に合ったやり方を一緒に探して見つけ、学習していくことを大切にしていきましょう。
ひとりひとり違うので、たくさんの選択肢があります。
療育としての訓練や、SST(ソーシャルスキルトレーニング)など専門的な学びも必要に応じて取り入れながら、その子がイキイキと生きやすくなる力を付けていってあげられると良いですね。

※今回の画像は 朱祥さんからお借りしました。ありがとうございます※



 


 
 

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