執着から生まれる個性
僕は、本を読むのが好きだ。
社会人になりたての新人の頃、通勤時間に村上龍の『オールド・テロリスト』を読んでいた。単行本の分厚い本を通勤カバンに入れ持ち運んでいたのだが、今思い返すと変だったと思う。
立派で真面目な社会人は、通勤電車の車内では日々の業務の予習や復習をするだろう。仕事に熱意がなかったのか、移動時間に仕事のことを考えていた記憶がない。
社会で働き始めて2年目以降は業務も忙しくなりなり、電車では物語の世界にハマるために本を開くのではなく、SNSで情報を得る時間が増えた。
その数年後、転職が間接的なきっかけとなってnoteに出逢う。その後は気ままに更新が続いていた。
ある日の夜。突然、降ってきたテーマを書き上げるために朝3時までひたすら記事を書いていた。当時はそのくらい書くことに執着していた。次の日も仕事なのに我を忘れて。
その時のように寝る時間を削ってまで書いたnoteは他になかった。
今の仕事においても、自由に使える時間を使ってでもスキルを伸ばす行動を起こした記憶がない。本を読むのが好きで、最近は書くのが楽しくなっていた。
最近読んだ本で「仕事で成功した人は共通して強い執着を持っている」という記述を読んだ。
個性というのは執着から生まれる。
日に日に書くことに強くひかれている自分がいる。目立つために書くとかPV稼ぎのために書くとは違う。まだ言葉になってない自分の中にある思考やモヤモヤとした気持ちを言語化する。
本を読むときは、「この本を絶対に読み切る」という強い執着がある。
ドラマとか映画の場合、見る機会を逃すと「そういう運命だったのかな」と諦めにも似た感情を抱くが、読みたい本に関してはそれはない。
執着心があることは悪いように聞こえるが、それだけの強い思いがあるなら大切にした方がいい。執着は個性になる。そんなことを考えた。
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