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あの隙間から見つめる

i Pad airを買って私は今とてもご機嫌なのだ。

ご機嫌ついでにnoteに書く。
頭の中がぼうっと熱を帯びているみたい。眼球の奥がぎゅっと締まる感覚。
魚の鱗が腕に張り付いている。鈍い虹色。
その鈍色の虹を指でつまんで、食卓の右隅に置いておく。
それが右目の脇で鈍く光り、ゆらゆらと私を呼ぶ。

深夜ラジオのパーソナリティの声がこだまする。
実際は、誰の声も聞こえない。静かな夜と食卓の上の青い皿。
皿の上には、豆苗がぺたりとくっついている。
3回目を生成させようと、丁寧に刈り取った葉の残り。

ぺたりと皿に張り付く半乾きの葉をからかいたくなる。
クリーム色に塗りたくった足の爪もまだ乾いていないし、
ドライヤーで熱風を強く強く当てる。
爪はぐにゃりとねじれ、葉の輪郭が白くなり、それを柔らかくなったクリーム色に貼り付ける。

だから今日はもう寝よう。これ以上ないほどクリエイティブな夜だ。
乾く前に布団に入り、買ったばかりの布団に爪の軌跡を描くのだ。


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