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人間関係をリセットして自由になる心理学

まず注意事項として、この本は与えられた人間関係にうまく対応したり、人に選ばれるのを待っている人に向けたものではありません。
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自分で誰と付き合うべきかを選び、幸福な人間関係を築くための1冊です。すべて科学に基づいていて、行動して努力するための内容です。
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●必要のないことをうまくできても意味がない
→既存の人間関係本は、本来付き合う必要のない人との関係(必要のないこと)を上手にやる方法を伝授しています。正しくは、付き合いたい人とだけ付き合う方法を選ぶことです。
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●苦手な人に意識がいってしまう人間の脳
→人間の脳は、ネガティブなことに意識が向くようになっています。それは人間は長い間自然の中でのサバイバルをしていて、ネガティブな情報を見逃すと生死に関わっていたからです。
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しかし、現代はそうではないので、ポジティブなこと、つまり自分にとって大事なこと、苦手な人より付き合いたい人に意識を向けるようにしましょう。
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●人間関係の限界は50人
→オックスフォード大学の進化生物学者、ロビン・ダンバー博士が定式化した「ダンバー数」という概念があります。人の大脳新皮質のサイズからすると150人が維持できる人間関係だそうです。その中で、日常的に連絡を取ったり顔を合わせたりする人間関係は、人によって前後しますが50人程度です。客家の言葉にも、「あなたを幸せににしてくれるのは、あなたのまわりの50人」があります。
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●良好な人間関係のメリット
・寿命が最大で15年も延びる
→人間関係に振り回されると15年損する
・友人が多人ほど苦痛に強い
→友人と会ってコミュニケーションすると脳内麻薬であるエンドルフィンが分泌する
・仕事で3倍成功しやすくなる
→人間関係を選べるようになると、仕事で周りから評価されやすくなり、結果として昇進しやすくなった(年収も上がった)。離職率も低下した。
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●メンタル(レジリエンス)を鍛える方法
①腸内環境を整える(犬を飼う)
②運動をする
③ストレスは体に悪いという認識を改める
④自分で決断する
etc......
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●共感能力を高める方法
共感能力はメンタルとセットで鍛えると良い。共感能力を高める方法は、迷走神経を鍛えることによって向上します。迷走神経は、頭から首、胸を通って「第二の脳」まで繋がっている神経です。
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有効な方法は、自然が豊かな場所で文学作品を楽しんだり、瞑想やヨガに励むことです。特におすすめの文学作品は、「話の終わり」(作品社)や「ほとんど記憶のない女」(白水社)みたいなので、興味のある方は読んでみてください。
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●なくなって困る人間関係はない
人間関係に限った話ではありませんが、何かがなくなれば新しい何かが手に入ります。本当に大事な相手(欲しいもの)なら、迷うはずがありません。迷うくらいの人間関係なら、その人間関係は捨ててしまって、新しい人間関係を作るとよいそうです。なんとなく物の断捨離に似ている気がします。
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●あなたを幸せにする30人の友人
前提として、人間関係を維持できる上限は30〜50人です。そして、価値ある情報やチャンスは弱いつながりのある人物からもたらされるという「弱い紐帯」理論という考え方があります。
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しかし、闇雲に名刺交換をすればよいのではなく、弱い紐帯が生きるのは強い紐帯の先にある弱い紐帯だそうです。つまり、信頼関係のある友達の友達ということです。
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具体的な方法としては、大切な友人を30人リストアップし、この30人とコミュニーケーションをとることです。新しい誘いが来て迷ったら、リストの30人に連絡して飲みに行った方がよいのでは?と考えるようにしましょう。
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1〜2週→コーピングリストを作る
3〜4週→1日再構成法(スケジュールの点数化)
5〜6週→1日再構成法(付き合う人の点数化)
7〜8週→新しい人間関係を実践する(チートデイ)

気になる方はぜひ読んでみてください。

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