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「宇宙戦艦ヤマト」をもっと見て欲しいという話 その2

前回の続きです。
前回はだいぶ宇宙戦艦ヤマトについて、マイナスな内容が多かった気もしますが、今回はどうして私が宇宙戦艦ヤマトを好きになったのかという視点から宇宙戦艦ヤマトのおすすめポイントを挙げていこうと思います。

何故私が宇宙戦艦ヤマトを好きになったのか

非常にざっくりまとめると次の3点が挙げられます。

  • ストーリー

  • 音楽

  • メカニック


ストーリー部分の話

ウルトラマイナスどん底からのスタート

端的に言えばストーリー面の話です。
リメイク版のイントロダクションを引用させていただくと、

時に西暦2199年。人類は滅亡の淵に立たされていた。
外宇宙から飛来した謎の星間国家<ガミラス>によって、遊星爆弾の無差別攻撃を受けていたのだ。
人類は地下都市を築き抵抗を続けたが、遊星爆弾の死の影はその地下都市にも迫っていた。
科学者によると、人類が滅亡するまでの猶予はおよそ一年・・・

イントロダクション|宇宙戦艦ヤマト2199
https://www.yamato2199.net/intro.html

私が初めて宇宙戦艦ヤマト2199を見た時に一番衝撃を受けたのが、物語開始時点の暗すぎる状況でした。

当時あまりアニメを見たことが無かった私にとって、この状況設定はあまりにも暗く、重たいものでした。
(後に同じくらいの状況から始まる作品を複数見ましたが、「最初に触れた」というバイアスはかかってしまうものです)

しかし、辛いときでも希望はあるものです。
主人公達は「ヤマト計画」というものを知ります。

それは、大マゼラン銀河の彼方にある未知の星イスカンダルから技術供与を受け、人類初の恒星間航行を可能とした宇宙戦艦を建造し、ガミラスの攻撃によって汚染された地球を浄化再生させるシステムを受け取りに行くという計画だった。
その人類最後の希望を託すべき艦(フネ)の名は「ヤマト」。

イントロダクション|宇宙戦艦ヤマト2199
https://www.yamato2199.net/intro.html

要は、滅茶苦茶遠い未知の星の人に地球を元に戻す機械をもらいに行くという計画なんですね。
ちなみにその星までは片道16万8千光年(旧作では14万8千光年)あります。

正直こんな計画は、誰の目からしても上手くいくとは思えない上、イスカンダルは信じて良い相手なのかすら分かりません。
少なくとも私なら実行することは無いでしょう。

しかし彼らは「ヤマト計画」を実行するのです。

そのような自分にはできない選択失敗は許されないという重圧
宇宙戦艦ヤマトの歌詞にあるように「誰かがこれをやらねばならぬ」という部分に尊敬や憧れを抱いたのだと思います。


人間関係がテーマにある

特にリメイク版で大事にされている要素として、人間関係が挙げられます。
ここで言う人間関係とは友情や恋愛感情、憎悪などを指しています。

2199ではクルーが若いということもあり、主人公とヒロインの恋愛模様やクルー同士の衝突といった出来事が起きる人間ドラマとして見ることもできるでしょう。

「愛」がテーマの2202は、恋愛、家族愛、隣人愛といった様々な愛が複雑に絡み合って作り上げられた作品であると思います。
(キャラの掘り下げが甘いとか、難しすぎるとか色々言いたい部分もありますが...…)

現在のところの最新作2205では上司となったこれまでのクルーと新人クルーたちの関係が描かれたりと、ある意味世代交代のような話になってきます。

本編を見ていただきたいのであまり多くは書けませんが、一つだけ言うとすると、ただ宇宙に行って戦うだけが宇宙戦艦ヤマトではないのです。


音楽部分の話

OP曲が素晴らしい

映像作品において重要な要素の1つとして音楽が挙げられます。
私はこの音楽という要素を非常に重要視しているのですが、重要視するきっかけとなったのがこの宇宙戦艦ヤマトなのです。

本作を代表する曲は言わずもがなOPの「宇宙戦艦ヤマト」ですが、サントラにもその旋律が多く使用されています。

それくらい普通だろうと思われるかもしれませんが、宇宙戦艦ヤマトのサントラにおいては、このOPが様々な雰囲気のサントラに変化するのです。

例を挙げていくと次の様になります。
(SpotifyやYoutubeに公式のサントラが無いのでAmazonのリンク貼ってます。)

同じ旋律を使っていても、緊迫感を感じるものや突破したときの爽快な雰囲気など、場面に応じて様々なアレンジが加えられています。
(本当はラジオヤマトのテーマとかも紹介したかったんですけど見当たらなかったので気になる方はYoutubeで調べてみてください……)

これは作曲された宮川泰さん、及び宮川彬良さんの手腕が素晴らしいとしか言いようがないです。


OP曲以外も素晴らしい

加えて個人的な感想を加えると、宇宙戦艦ヤマトは「このシーンのこの曲が良いよね!」という場面が非常に多いです。

例えば現在のところの最新作「2205」の試聴版サントラだと、新人クルーたちの若さと爽快感がある「若き翼たち(「コスモタイガー」より)」や必死に抵抗するデスラー艦隊が目に浮かぶような「ガミラス艦隊の戦い」など聞くだけでその場面が浮かんでくる名曲ばかりです。

もちろん地球側だけではなく、敵側にも各勢力、メカ、人物に至るまでテーマ曲が存在しており、「あの敵にはこの曲だよね!」というようなものばかりなのです。


交響組曲になっても素晴らしい

さらにさらに、宇宙戦艦ヤマトの楽曲は交響組曲や交響曲として演奏されたりています。
(2018年に演奏されたverがSpotifyにありました。)

元がアニメのサントラとは思えない完成度の交響曲にできるほど宇宙戦艦ヤマトの楽曲が素晴らしいということがお分かりいただけたのではないでしょうか?


メカニック部分の話

色々なヤマトメカたち

もちろんSFのバトルものなので登場メカに惹かれなければあまり見る気になれないでしょう。

よくある勘違いとして登場メカがヤマトしかないという思い込みがあります。
でもご安心ください、宇宙戦艦ヤマトには宇宙戦艦ヤマト以外にもメカが沢山登場します。

葉巻のような形状と、独特なカラーリングが魅力の「沖田艦」(リメイクでは「きりしま」
近代的な形状に加えて最新鋭の最強戦艦という風格も持ち合わせた「アンドロメダ」

もちろん戦艦だけでなく「コスモタイガーⅡ」のような戦闘機も登場しますし、「デスラー艦」「三段空母」「白色彗星」「ゴルバ」「ラジェンドラ号」「ガルンボルスト」等々地球以外の勢力のメカもそれぞれに特徴があり、必ず好きなメカが見つかるはずです。

ちなみに私はアンドロメダが一番好きだったりします。


まとめ

ここまでの内容をまとめると、

  • どん底の状況から一縷の望みに懸けて旅立つという筋書きと人間関係の描写から、宇宙に行ってただ戦うだけではないというストーリー

  • 様々な場面に合う汎用性の高いOPと、それに負けず劣らずのサントラが心を打つ

  • ヤマト以外にも多数のメカが登場し、必ず気に入るメカと出会える

個人の主観がかなり入っていますが、私は「宇宙戦艦ヤマト」という作品に出会うことが出来て非常に良かったと感じています。

次回作3199が制作決定していて、その完成まで作品展開が止まっている今こそ宇宙戦艦ヤマトを見始める良い機会なのではないでしょうか?

ついでに、私のSNSもフォローしていただけると幸いです。
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