マガジンのカバー画像

日記研究日記(仮)

15
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

インスタに載せてない花/ののはな通信

インスタに載せてない花/ののはな通信

instagramに載せている花だけが私の花のすべてではない。noteに書いてあることが私の日々のすべてなわけがない。「人生はドラマではないがシーンは急に来る」とくどうれいんが言っているけれど、こんなんあの坂元裕二だって書けやしないんだからと思うシーンだって多々ある。

日記が書けなかったのは、書いてもいないうちから書きたいことに蓋をして、別のことをなんとか書こうとしてたからだったらしい。突破口と

もっとみる
横断的に読む/うっすら重ねる

横断的に読む/うっすら重ねる

 東京に来て、しんどい部分は当然いろいろある一方で、これまでずっと地方で抱えていたある種の絶望感がなくなった。いくら自分ひとりが何か思っていたとしても変えるための手立てがないとか、同じレベルで課題を感じている人がいないとか、この感覚を共有してくれる人はいないとか、そういう種類の孤独はいつの間にか遠くへ行ってしまった。世界には先駆者や理解者や同士がいる。適切な場所にいけば、初対面でも高い精度から対話

もっとみる
日記が書けない

日記が書けない

日記が書けない。

昨日、編集者の白石正明さんが、著者が書けないときどうするかという質問について、書けないこと自体も切り口になるから、語りにくいということについて語ってくださいと言う、と答えていたのでその戦法を借りてみようと思う。

文学フリマに行った。下北沢の月日に行ったときに知った、日記をつけるワークショップの人たちがまとめた「日記をつけた三ヶ月」のブースに行ったら、メンバーの方が別のブースも

もっとみる
よい旅を/たましいは桃

よい旅を/たましいは桃

 ゴールデンウィークにどこかへ旅行すること自体が人生ではじめてのことかもしれない。学生時代は吹奏楽部のコンクール前の練習や他校の演奏会で忙しい時期だったし、働き始めてからは繁忙期で仕事だった。昨年はカレンダー通りの休みだったけれど、国家試験の勉強と転職活動を並行していて、机の前に座っていた。

 1ヶ月前まで住んでいた場所に戻るので、旅行というより感覚としては帰省だ。

 4連休初日・午前中の東京

もっとみる
これがいわゆる五月病/それを受けいれる

これがいわゆる五月病/それを受けいれる

 今日から5月。新しい街に住み始め、新しい仕事をはじめて1ヶ月になる。

 先週はちょっぴり元気がなかった。妹ロス(死んでない、帰っただけ)もあったし、仕事の進め方でヘマをして遠回しに怒られたりもしていた。ダイレクトお叱りのほうがまだましだったので、その点でも凹んだ。まあでも新人だししゃあないと開き直ってケロッとしてはいたけれど、胃の中のザリザリした感覚は残ってしまって、銭湯もあまり効果がなかった

もっとみる