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2024年6月

分量がすごいことになってしまったので、適当に読み飛ばしてくださいね。

【6/1〜6/2】
6/1 昼過ぎにベルセデスメンツのライブを観て、夜は三鷹のSCOOLで演劇とライブのイベント。加賀田玲・立石草太、コルネリ、伊藤暁里の3本立て。疲れたけど行ってよかった。

【6/3〜6/9】
6/4 Zepp DiverCityでカネコアヤノのライブ。観に来てるお客さんたちのことがあんまり好きじゃないなと思ってしまった。騒ぎに来てる大学生みたいな人も多かったし。まあでもその人たちはなにも悪くなくて、自分が公共空間に一定時間存在することを不得手としているだけだ。バンドの演奏はよかった。

6/6 東京都美術館にてデ・キリコ展。かっこいい、中二心をくすぐる絵がたくさんあった。グッズもいっぱい買ってしまった。これが絵画の受容として豊かなものであるかは正直わからないが、実際「いいなあ〜」と思うくらいしか見方がわからないのである。岡崎乾二郎の著作とか読んだ方がいいのかしら。

6/7 深夜、はるな檸檬の『ファッション‼︎』という漫画を夢中になって読んでしまい、朝の4時くらいになってしまった。朝ちょっと休んでから出勤した。

夜は『違国日記』の映画を観た。よかったと思うけど、各キャラの掘り下げが原作ほどなされていないっていうのは確か。でもそれは映画という時間的制約があるメディアなのである程度仕方がない。
Twitterでとある原作ファンがなんかすごい勢いでキレているのを観て、落ち着けよって思ってしまった。愛の深さゆえに創作物と自己を同一化してしまっているのか知らないけど、見てて気持ちのいいものではなかった。

……ネガティブなことばかり言っている。

6/8 下高井戸シネマで三宅唱『Playback』を観てから幡ヶ谷FORESTLIMITへ。自分で言うのもなんだがこの動き方はシティーボーイっぽくてかっこいい(言わなければそう思ってもらえたかもしれないのに言って台無しにしちゃうんだね)。『Playback』は思ってたのとだいぶ違うテイストの映画だった。
FORESTLIMITで観たSiX FXXT UNDXRというラッパーが、Phonkをやっていてかっこよかった。(僕の雑なPhonk理解:スコココーンというRoland TR-808のカウベルが入ってる(https://youtu.be/Y4fCLlfUcbs?si=bSFIQffjhB6B5sEn)、Three 6 Mafiaみたいな音楽)

6/9 また下高井戸で三宅唱『やくたたず』を観た。

【6/10〜6/16】
6/13 Twitterで「明日飲みに行きませんか?」とツイートしたが2いいねだった。リプライDM等なし。人望のなさ。

6/14 結局、大学時代からの友人を誘って飲んだ。飲んだ後、彼の自宅付近の公園に行って悩みをいっぱい聞いてもらった。

6/16 吉祥寺で明日の叙景、Earthists.、the bercedes menzのスリーマンを観た。ベルセデスを見て満足。演奏の荒さが、「いまこの場で音が立ち上がっている」という喜びを生む。Earthists.というバンドはあまり趣味ではなかった。

【6/17〜6/23】
6/17 ユーロスペースで井口奈己『左手に気をつけろ』。月曜日がいちばん疲れているのでちょっと寝てしまった。「エグゼクティブプロデューサー:金井久美子、金井美恵子」の表記が怖いので、感想は特に書きません。ED曲が子供たちによるラップなのだが、書いてるのがACE COOL。

6/20 髪を切った。量を減らしただけ。髪のクセがすごくてもう縮毛矯正するしかないっぽい。

6/21 実家に帰ってカレーを食べた(実家、電車で1時間もかからないんです)。久しぶりに食べた実家のカレーがけっこう甘くてびっくりしてしまった。たぶん、もう舌が忘れてしまったのだろう。両親はやさしかった。

6/23 Twitterの人と日吉という街をお散歩した。無人の古着屋さんに行ったり、高そうな住宅を横目にぶらぶらした。そのあとは武蔵小杉まで歩いた。途中、GEOとか植物のお店とかに行った。GEO内で、なにとは言わないが「受信料払ってない」という話をした。一人だったら絶対こんなことしないだろうなという動き。そのあとは渋谷へ。レコードが聴けるカフェでなぜか映画『ボヘミアン・ラプソディー』のサウンドトラックを聞いた。けっこう遊んだので、解散。楽しかった。

解散後、まっすぐ家に帰ろうかと思ったが、大学の先輩であるYengo氏がライブをやるというのをTwitterでたまたま見かけたので、行ってみることに。代々木にある「予感/Hunch」という聞いたことない会場。行ってみたら、めちゃくちゃおしゃれな一軒家みたいなところだった。ライブハウスではなく、ふつうに家。玄関で靴を脱いで上がると、居間みたいなところで座ってご飯を食べている人たちがいる。吹き抜けの螺旋階段があり、登って2階へ。2階にはスピーカーが設置されており、DJがエクスペリメンタルな(?)音楽を流している。カウンターとその奥にキッチンがあり、入場料を払った。
靴を脱いでいるから基本どこでも座っていいというのが画期的。
Yengo氏のライブもバチバチにイケていたし、Yengo氏の友人のショウタボーイさん、tomo takashimaさんも親切に接してくれて嬉しかった。

【6/24〜6/30】
6/26 ヒューマントラストシネマ渋谷でルカ・グァダニーノ『チャレンジャーズ』。トレント・レズナー&アッティカ・ロスの劇伴を楽しみに観に行ったが、トレントらしいダークなサウンドというよりは、軽薄なシンセポップで意外だった。映画自体も軽薄というかもはや下品としか言いようがない演出やストーリー展開が目白押しで、完全に冷笑して観るための映画だと思った。なんというか、ガチとネタが共存している感じ。フェイバリットに挙げるつもりは毛程も起きないが、これはこれで楽しいかな、といった印象。

6/27 東京ドームでNewJeansの"Bunnies Camp"。客層がばらばらで、イケてるギャルもいれば、普通の大学生もいて、ちょっと「ん」という"おぢ"もゼロではないが、そこまで目立ってはいなかった。単純に客が多すぎて、傾向を掴めなかった。
そんなことはどうでもよくて、ライブは素晴らしかった。曲数もそんなに多くないし。NewJeansのよさの一つとして「引き算が上手い」ということがあると思う。暑苦しくないし、過剰に感動を煽ったりもしない。
ハニが松田聖子「青い珊瑚礁」をカバーしたことがTwitterで話題になっていた。「それの何がいいねん」みたいな意見もちらほらも見かけたが、まああれを実際に観た上で、良いと言わないのはなかなか難しいと思いますよ(イヤミな言い回し)。

6/29 Twitterの人の家でパーティ。そうめんとか食べて楽しかった。人が集まってくる人ってすごいなあと思う。僕は人への声のかけ方が下手というか、「自分といっしょに過ごすと楽しいですよ」というプレゼンの仕方がよくわからない。
というか、そもそも「私ってこういう人です」というパッケージングに成功していないから、人に声をかけたときに「なんか得体の知れない人に興味もたれた……」という怖さが生まれてしまう。
そんなことはどうでもよく、楽しく過ごした。

夜は下北沢でWang-Wang(旺旺)のライブを観た。「ihatov」という曲がとてもいいのでぜひ聴いてみてください。https://youtu.be/KRqyJjcymqU?si=XD01i-ll35ZqiNZg

6/30 かなめくん、信濃さんとチェーホフ『かもめ/ワーニャ伯父さん』の読書会。やっぱチェーホフめっちゃいいね。『かもめ』が「やけくそ自殺end」なのに対し、『ワーニャ伯父さん』が「ズルズルになりながらも生きていこうend」であるところに違いがあるという信濃さんの指摘。今後の活動についても打ち合わせをするなど。

【その他のトピック】
・鬼頭莫宏『なるたる』:古賀のり夫の、鶴丸へ抱く思いが明らかになるシーン。胸が締めつけられるようだった。鬼頭莫宏はなんて残酷なことを思いつくのだろう。

・柴崎友香『あらゆることは今起こる』:もともと柴崎さんの本は『寝ても覚めても』とか『ビリジアン』とかを読んだことがあった。ADHDの特性が柴崎作品の創出に影響を与えていることがわかった。しかし、「サヴァン症候群は天才」みたいな言説のように、「ADHDだからこそ見えてくる豊かな世界がある」というのもまた違う。世の中と自己の接触点において起きる"軋み"みたいなものにADHDならではの響きが付与されているというか。全然羨ましいような話ではない。シンプルに「柴崎さんの生活、めちゃくちゃ大変そうだ……」と思った。
僕は、時間通り家を出ることが苦手だったり、タスクを先延ばしにする傾向があったり、部屋が汚かったりするけど、でも多分ADHDではないんだろうなと思う。
ADHDという言葉があることによってわかりやすくなることもあるし、一方で、発達の問題には、一義的に還元できない複雑さがある。カテゴライズとそこから漏れ出るもの。

【反省】
6月は少し動きすぎてしまったと思う。たくさんの人に会ったし、たくさん出かけた。その結果、あまり文章を書くことができていない。
仕事以外の時間の使い方をもう少し工夫する必要がある。
人はものを書くとき、いったんどこかに留まらなければならない。
まあでも人に会うことで、新たな刺激を得たいとも常々思っているので、バランスよくやっていきたいものです。

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