【掌編小説】僕は押したのだろうか。

目の前に白いボタンがある。

「押さないでください」

との注意書きも特になく、真っ白な壁にただボタンがある。

僕は押したくなった。

でも、押さないでいることにした。

ひたすら押さなかった。

どのくらい押さないでいたのかも分からなくなった。



_____ピンポーン。


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