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日本仏教徒協会 Q&A

私たちの活動について正しく知って頂けるよう、よくある質問や疑問点などをQ&Aにまとめました。

Q:「仏教徒協会」とありますが、宗教団体なのですか?
A:「宗教」の定義が難しいところですが、いわゆる「宗教団体」ではありません。法人格としては一般社団法人ですし、設立者は東京大学の先生と伝統宗派(真言律宗)のお坊さんですので、何か特定の「教義」のようなものを広め「信者」を得ようという新興宗教のようなものとは全く異なります。

Q:勧誘などされたりするのでしょうか?
A:上記の通り、いわゆる宗教活動をしているわけではありませんので、入信の勧誘などのようなことは発想としてあり得ません。

Q:何を目的にどのような活動をしているのですか?
A:単なる信仰や習俗ではない、人類の思想文化としての仏教研究と、それを現代社会にどう活かせるのか?という課題、日本の大切な文化遺産である「日本仏教」と「日本のお寺」を、社会がどのように活用することができるのか?と言うような事に取り組んでいます。

Q:具体的な活動を教えて下さい
A:お寺のお坊さんサイドの考え方ではなく、普通の社会人の視点から「お寺はこのようであったら良いな」という実験的な「場=実験寺院」をつくって運営しています。きちんとした伝統を受け継ぐ、清廉潔白なお坊さんがいて、誰にでも開かれていて、お金や利権という事とは無縁の、誰もが安心できる「真の公共の場」を目指しています。

Q:なぜ「お寺」である必要があるのですか?
A:現代でも日本には、コンビニより多くの数の寺院が存在していて、全国の高校教員とほぼ同じ数の僧侶がいるという事実があります。にもかかわらず、その存在感はあまりにも薄いと感じています。
 一方で、学校や職場との不適合、将来や生活に対する不安、貧困、家庭環境、DV、等で居場所や相談先を求めている人々は増え続けており、公的インフラでは到底追いついていない現状があります。また「まちづくり」や新しい「地域創生」が叫ばれ、人の縁の繋がりが強く求められる時代でもあります。
 このような状況下で、コンビニよりも多く存在し、既に信頼に足る歴史と土地建物、そして本来「公人」であるべき僧侶を有する「寺院」が、真の公共の場としての役割を果たすようになってくれればどれほど良いだろう、と考えます。
 その為の雛型を提示する実験場として、敢えて「僧侶ではない一般市民が運営する寺」という形を取っています。

Q:経営はどうなっていますか?
A:私たちの活動はすべて、この理念活動に賛同して下さった方々からの寄付のみで賄われています。外部から講師をお招きして講師料が発生する場合以外は原則すべてに関して「料金」を設定せず、ご寄付をお願いするという形を取っています。

Q:なぜ「寄付」にこだわるのですか?収益事業をした方が良いのでは?
A:経営を考えればそうかも知れませんが、私たちとしては「お金」を理由に参加できない、関与できないという人が出ることを避けたいという思いがあります。
 また「お金を払って、対価を得る」という関わりではなく「皆で創って維持し、発展させていく」という関与であって欲しいという願いもあります。
 個別に存在する個々人が「お金」や「商品」「利益」のみを接点とするやりとりで繋がる社会は脆弱なのではないかと考えています。
 そうではなくて「ペイフォワード」「give and give」という、血の通った人間同士の繋がりを大切にしようという思いで、私たちは「寄付」にこだわります。

Q:寄付されたお金は何に使われていますか?
A:ご寄付頂いたお金は、現状すべて「実験寺院」の維持運営に使われています。具体的にはお借りしている土地建物の家賃(格安でご提供頂いています)、電気ガス水道等、法人税等租税公課、各種イベントの運営費用(会場費、講師費、当日アルバイト、その他経費)等です。
 また保護を必要とする方の駆け込み等があった場合には、その為の費用(食費など)に当てられます。
 主要スタッフたちは全員ほぼボランティアで関わっています。資金が足りないときは持ち出しで運営しています。寄付を募る団体にありがちな「スタッフの給与に寄付金の大半が消える」と言うことはありません。

Q:どんな人が関わっていますか?
A:設立者である東大准教授と真言律宗僧侶を中心に、学生、主婦、社会起業家等が中心的なスタッフとして関わっています。
 他にも医師や看護師、会社社長、大企業幹部、教員、若手僧侶、アーティストなど、幅広い仲間が協力し合って運営しています。

Q:どのような成果が上がっていますか?
A:まずこれまでに男女合わせて4人の駆け込みを受け入れ、一時保護と社会復帰を支援することができました。また、大学生、高校生の居場所、交流の場として一定の成果を上げています。
 起業家のメンターとしても成果を出しており、大企業の幹部級人材にも評価を頂いています。
 人の繋がりのハブとして、農業支援やフードロス問題の解消支援を実施することができ、野菜販売や不用品の交換などの場として、地域に賑わいを呼び込む一助となっています。
 行政とも連携して地域のミーティング会場となったり、趣味の集まりや断酒会等福祉の現場としても機能しています。
(過去の講演実績などはこちらからご覧いただけます。)

Q:どのようにしたら関わることができますか?
A:私たちは常に、共に取り組む仲間を探しています。まずは何かの講演会に参加してみるなどで雰囲気を掴んで頂ければと思います。フィットしそうなら、是非スタッフの誰かにお声がけ下さい。またはメール、問い合わせフォームなどでお知らせ下さい。ご友人の紹介も歓迎いたします。

Q:仏教ではない信仰を持っているのですが、関わることはできますか?
A:もちろん歓迎いたします。ただ、仏教や信仰などに関わる議論や論争は求めておりません。
 我々は、日本をより住みよい環境にするために、仏教が有用ではないかとの仮説に基づいて活動している団体です。その是非や仏教云々に関しての議論には興味を持っておりません。
 私たちの会友にはクリスチャンもおりますし、海外からの友人にはヒンドゥー教徒やイスラームの方もおられます。その信仰の内容や思想はさておいて、仏教という伝統を持つ日本という国の現状に於いて、仏教が果たす役割を考え実験していこうというのが私たちの会の理念ですので、そういう意味でも「宗教」ではありませんので、仏教ではない信仰をお持ちの方でも、趣旨にご賛同頂けるのであれば大歓迎です。

Q:寄付をしたいのですが、どのようにできますか?
A:クレジットカードをご利用の場合は「Syncable」というサイトからご寄付頂けます。
 単回のご寄付と、継続的ご寄付が選べるようになっています。銀行振り込みの場合はこちらから口座情報を見て頂けます。ご負担のない範囲でお力添え頂けましたら幸いです。
 また特徴的な取り組みとして「現物」でのご寄付も歓迎しております。お米や野菜、果物、肉、魚などの食材や菓子類等食品類は、実験寺院を訪れる方々にご提供する食事やお茶菓子に消費しますし、いらなくなった食器や自転車、書籍等使えるものであればお寺で使ったり、必要な方に届けるという事が可能です。これらについては是非お問い合わせ下さい。




記事:日本仏教徒協会 事務局

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日本仏教徒協会は出家社会と在家社会の役割分担を明確にすることをひとつの目標とし、大学教員、起業家、会社員、学生、主婦などが運営する団体です。
必要資金はすべて寄付によって賄われ、余剰を貯蓄や内部で分配しないことをポリシーとして運営されています。

ご一読いただき、本当にありがとうございます。この文章やビジョンに共感いただければ、よろしければサポートをお願いします。 頂いたお金は、寄付のみで運営されている実験寺院・寳幢寺ならびに、仏教によって新しい社会を創造するための研究・実践活動に使わせて頂きます。