東大工学系バイオエンジニアリング専攻受験記2022
前記事を参考に見ていただきたいですが、第一志望は情報理工に出願し、併願としてバイオエンジニアリング専攻に出願しました。受ける専門科目が少なく済み、他の専攻に比べて倍率低めなのでおすすめです。
1. 英語
受験時の東大英語は70点程度で東大生平均くらいでした。
TOEFL iBTについて、下記の参考書と中国TPOをやりました。前回は参考書を3週間*3時間程度勉強して70点でしたが、今年は中国TPOをメインに2ヶ月*5時間くらい勉強して88点を取りました。具体的には、Listening20回分くらいとReading5回分くらいやったと思います。英語なかなか伸びないし辛いですが、終わってみると前より断然英語が聞けるようになってることに感動しました。
Dec 2020 : R18, L19, S16, W17
May 2022: R25, L24, S19, W20
2. 数学
工学系研究科の過去問6問中3問(常微分方程式、線形、確率)を解くのを15年分*3周やりました。情報理工の共通数学に比べて難易度は低く、計算メインなので解きやすいと感じています。
しかし、本番では今までと傾向が変わって選択式ではなく、6問すべて解かなければならないことに試験開始時まで気づきませんでした。募集要項を丁寧に読むことを心掛けましょう。
そんなわけで複素積分、空間、フーリエ変換については問題演習をほぼ積むことなく本番を受けました。
結果として
第1問 常微分方程式 完答
第2問 線形代数 完答
第3問 複素積分 半分
第4問 空間図形 半分
第5問 フーリエ変換 半分
第6問 ポアソン分布 3/4
以上より6-7割くらいの出来でした。
手を付けてない小問が3,4個あっても本番そんな時間余らなかったのでとにかくスピード感が求められているなと感じました。
これから受ける人はしっかり募集要項を読んで対策することをお勧めします。
3. 面接
発表スライドを用いて5分発表、25分質疑応答という形でした。正直この面接に向けての資料づくりと論文読み込みが一番メンタルに来ました。第一志望の情報理工の手ごたえがそこそこ高かったゆえに、併願はもはや受けなくていいんじゃないかということを試験2日前まで悩んでました。もともと面白そうな分野だと思っていたのですが専門外の分野で論文を0から読むのも骨が折れたし、そんな状態から研究計画書を1~2週間で作るというのは無理ゲーだと感じました。(早いうちから論文読めという話ですが本命の対策で時間がとれなかった)
本番の試験では発表の内容にまつわる基礎的なことを主に聞かれました。自分はコイルを使った研究をしたいと発表したので、電磁気の諸法則からはじまり深いところまで聞かれました。この専攻分野への基本的な理解を聞かれるのは今考えれば当たり前なのですが、全く対策できてなかったです。研究計画書をもっと具体的にイメージして調べることが肝要だと思いました。
あと個人的に感じたのは、面接で圧迫感がなかったこと、教授たちがなんとか受験生の強味を引き出そうと質問してくれたことです。バイオには人格的に良い教授が多いんじゃないかと推察します。
4. 結果
結果としては第二希望の研究室に合格が決まりました。併願でなければ入学していたと思うくらい良い専攻だと思います。この記事が参考になれば幸いです。
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