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火打・妙高 建築探訪縦走

8月の山行記録は、お盆に行った妙高山、火打山&建築探訪遠征。建築家 吉阪隆正設計の黒沢池ヒュッテ泊、日本百名山二座縦走。
登山天気予報CとDを行ったり来たりのなか、ルートを3パターンくらい作り夜行バスで出発、天気予報が少し好転したので、当初の予定通り笹ヶ峰から入って火打山を先に登る予定でスタートしました。

入山料500円を払い、ライチョウの木札をもらって出発。

黒沢を超えるとほどなく、話に聞いていた十二曲がスタート。

つづらおりの階段をあがっていきます。汗だく。

雨が降ったら富士見平から黒沢池ヒュッテに直行することを検討していましたが、まだ青空もみえるので火打山方面へ。木道を進むと高谷池ヒュッテに到着。

着いた時には高谷池の向こうに、かろうじて火打山がみえていました。

トイレ休憩の間に急激にガスってきて、曇ったり晴れたりのなか木道を進みます。絶景が拝めるという天狗の庭からも火打山はモヤの中だったのですが、池塘の景色は久々で、それはそれで楽しく歩く。

このあと火打山への最後の登り。その途中でライチョウ平。曇っている時にライチョウが現れるらしいが、お目にかかれず。火打山は、日本でライチョウが繁殖する最北かつ最も標高の低い山だそうです。雪田植生の草地がライチョウの採食地だったのが、温暖化の影響でイネ化の植物が増え、ライチョウが減ってしまったとのことで、ライチョウを取り戻すための活動が行われているそうです。

景色が何も見えないなか、最後の登りをたんたんと登る。火打山到着。誰もいないし、何も見えない。。。。晴れていれば日本海まで見渡せるそうな。

高谷池まで戻ってくる。池塘とヒュッテ。

湿地はお花畑、もう少し早かったら、花盛りだったことでしょう。上段左から、ヒメイワショウブ、オヤマリンドウ、ミヤマシシウド、モミジカラマツ、下段左から、ウメバチソウ、ウサギギク、ミョウコウトリカブト。

高谷池で休憩し、雨が降る前にと、黒沢池ヒュッテへむかいます。茶臼山手前で予報通りに雨が降るも、黒沢池ヒュッテが現れた時は青空。おー!!と歓声。早くたどり着きたい!と思うも、川のようになった道を慎重におりてゆき、

到着!

建築家でもあり登山家でもあった建築家 吉阪隆正氏が数多く設計した山岳建築のひとつです。一昨年の吉阪隆正展で、その特徴的な小屋の存在を初めて知った黒沢池ヒュッテは、冬場の雪圧に耐えるよう、8本の丸太柱を軸にしたドーム型の建物、宿泊者は3階で中央に足を向けて輪状に寝ます。トップライトの丸窓からの光で明るい。

3階に宿泊。
中心に足を向けて輪状になって寝ます。
1階の食堂。

今回の小屋での一期一会は、北海道からきて2週間かけて山を登るというシニア世代の女性お2人。またも山の大先輩のお話は興味深かった。
翌朝、私はいつも朝日を見るために早出してしまうのですが、名物のクレープ!食べたさに、ご来光は諦め、初めて小屋で朝食をいただきました。ブルーベリージャムと金時豆!を包んで食べるクレープ、おいしかったです。

クレープの朝食!と、シンプルな夕食。

朝食後、茶臼山までピストン、前日は見えなかった火打山と、朝焼けの中のヒュッテ、妙高山を拝みました。美しかった!

茶臼山から見えた火打山
日の出とヒュッテ。
朝焼けの妙高山

黒沢池ヒュッテをあとにして、まずは大倉乗越を超えるために登ります。乗越から見えた火打山と妙高山。

登ってきた火打山。
これから登る妙高山。

乗越からいったん下り、長助池分岐からの登りはひたすら岩場。

そして頂上!青空!

北峰から南峰へ。夏の空と雲。

そして下りが長かった。。。。暑かった。
途中から、赤い川があらわれ、途中、温泉が湧いているところがある、とのことで探して見たけど、みあたらず。

終盤、北地獄谷の2段の滝、上が称明滝、下が光明滝。

赤倉温泉の源湯を通過し、燕温泉に無事下山。まずは黄金の湯につかる。完全野天風呂!疲れ果てた体をとりあえず癒す。

そのあと、日帰り温泉につかって、無事の下山を乾杯!

ガスったり晴れたりの繰り返しで眺望はいまいちだったものの、湿原をゆく火打山とゴツゴツ岩場の妙高山はそれぞれ違って面白かったです。そして、憧れの黒沢池ヒュッテを体感することができ、とてもとても楽しい山行でした。
#山岳建築


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