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変なおじさんを考える。

志村けんの変なおじさんについて考える。
なぜかと言われても困るが。ずっと気になっていたからだ。

変なおじさんのコントのシチュエーションとしては、前半はシリアスだったり、怖いことが多い。
・「俺たちもう一度やり直そう。」と復縁が決まったカップルがお互い抱き合おうとしている所に現れ、女性に抱きついたり。
・女性が食事をしている時に気づかれないように現れ、女性が口を付けたものを食べたり、ストローを舐めたり。

女性が「キャー。」と叫んで周りの人がたくさんやって来る。そしてその中の男性が「なんだ君は!」と言うと。
変なおじさんは「なんだちみはってか?そうです。私が変なおじさんです。」と自己紹介をし、「変なおじさんだから変なおじさん。」と言いながら変なダンスを踊り、「だっふんだ。」という意味不明な言葉を言い放ち、頬を膨らませ締める。

まず、「そうです。」
その通りです。ご認識の通りです。と言う意味だと思う。
「私が変なおじさんです。」
自分が変なおじさんという自覚がある!客観的に自分を見ることが出来ていて、自分がやった行いについて、社会的に間違っていると認識している!
「変なおじさん「だから」変なおじさん。」
だから?

だ‐から
[接]《断定助動詞「だ」+接続助詞「から」から》前に述べ事柄を受けて、それを理由として順当に起こる内容を導く語。そうであるからそれゆえ。「親切な人だ。—みんなに好かれる

デジタル大辞泉 小学館

変なおじさんである理由は変なおじさんだから。
って意味?どういうこと?哲学?

「だっふんだ。」
だっふんだって何?

あと、格好が変だ。ピンクの生地で自分の顔がたくさんプリントされているシャツとステテコに薄紫の腹巻。
なんだかアーティストにも思えてきた。
路上パフォーマンスてこと?

それに、変なおじさんは笑顔なんだよな。なんで笑顔?
考えれば考えるほどはまっていく。

変なおじさんのコントは、奇行がバレてダンスで誤魔化して、だっふんだで切っている。その後のやりとりがない。
「おじさん、女の子に変なことしてダメでしょ。」というやりとりからコントが続いても良さそうなものだが。

変なおじさんは自分が変であることを認識しつつも変なことを抑えることができずにやってしまう。変であることを格好で表して、コミュニケーションをとる上でも、まず自分が変であることを伝えている。変なのか変でないのか、だんだんわからなくなってきた。まだ結論は出せない。

我々の日常にいる変な人は何を考えているのだろう?


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