18時30分の空の水色

バイトの帰り道。
今日は少し遅くなった。

海沿いの直線道路。
夏の夕方の空はまだ明るい。

ずっとこの色だったらいいのに。

助手席には何か。
時空を超えた存在が座っているので。
話しかける。

セブンイレブンに車を停めて。
空の写真を撮ろっか?

一番くじがいい感じに。
残っていたら引いちゃう?

着いた頃には。
空の色は終わっていて。

セブンイレブンの。
灯りがついていた。

一番くじは狙いのものが。
少ない回数で抜かれていた。

助手席の存在も。
いなくなっていて。

最初からの1人になり。
家に帰り。
野菜の苗に水をやる。


母が風邪を引いていて心配だ。

夕食を食べ風呂に入る。

首の後ろをマッサージする。
足の裏のツボを押す。

風呂上がりにエアコンの部屋で。

8月のカレンダーに。
スマホに送られてきてあった。
バイトのシフトを書き込む。

ピンクのペンで書いたので。
ピンクの文字で。
びっしり埋まってしまった。


私は今。
生きているので。
これからも生きる。

でも。
完璧な状態などない。
いつも疲れていて不安で。
何かしらの問題を抱えている。

だけど。
ごはんが美味しかったり。
景色が綺麗だったり。
人が親切だったり。

そんな。
一瞬のきらめきが幸せだ。

ああ眠たくなってきた。
このまま眠れたら最高だ。

おやすみなさい。







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