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濃き顔の悲劇めきたりコタンの秋 


北海道珍道中(2日め)   ウポポイ〜地球岬

約60年前に、新婚旅行で訪れて以来10数回、四季折々に北海道を楽しんでいる。
10年ほど昔、夫のルーツが札幌の開拓民であることを知り、ますます好きになった。

親戚が、すすきのや北野などの開拓地や、開拓村博物館を案内してくれた。

当時はレンタカーで回っていたので、かなりの街を訪ねている。
隈なく調べたら、室蘭と利尻・礼文島以外は全道をほぼ踏破したことになる。


さて、白老の宿に隣接して、「ウポポイ(北海道初の国立アイヌ民族博物館と、アイヌ文化体感施設)」がある。

博物館が好きな私は、同所にあった白老アイヌポロトコタンを訪れている。
充実していた。ポロト湖を借景にした、素朴な村の雰囲氣がすばらしかった。

ウポポイでは、伝統音楽のショーを堪能。
展示はまあまあだ。
以前、訪れた平取の博物館の展示は最高だったが、ショーがなかった。

数年前、白老は国立にリニューアルしたので、変貌ぶりを観たい。

だが、期待はずれ。
設備は立派だが、中身が空っぽなのだ。

展示は引っかかるものがなく、物足りないので、有料の特別展を観る。考古学と歴史から見たアイヌ史なので、深みがある。
これでなくては。

ショーも綺麗すぎる。
映像などを散りばめて、本来の芸能を薄めている。

この施設は必要だったのか?
雇用促進には役立ったと思うが、国立にしてはお粗末だ。
考え込んでしまった。


室蘭の地球岬へ。
20分ほど坂を登ると、灯台が見えた。
何の変哲もない展望台。

今日は滅多にない快晴日らしい。
360度の展望を期待していたが、250度ぐらいの感覚。
地球の丸さも犬吠埼の方が…。

北海道の全市町村制覇も目的のひとつなので、
達成感あり。やった〜。


早めに今日の宿「ザ・ウインザーホテル洞爺」へ。
ここで、サミットが開かれたとのこと。
確かに景色はいいが、毎晩打ち上げられる花火は観られない。

風呂は付けたしなので、大変不便な場所にある。露天風呂も男女で1つしかない。
湯船も至って普通だ。

随所に薄汚さが目立つのは、期待しすぎ?


夕食は和洋中、朝食は和洋から選べる。
ここも含めて、大きなホテルは洋に注力しているらしい。
朝夕とも洋にして良かった。

実は昼も洋だったが、セーブしておいた。
全6品、北海道産だ。
さすがにおいしい。
パン以外は完食した。

オーソドックスなフレンチ。
ホテルインデイゴの方が、創作料理で面白い。

大きなロビーにはピアノがあるのに、何のイベントもない。
詰まらない。



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