助けたいは愛情なのか
スポーツジムのインストラクターをしてた時、駐車場に車を停めたらクラシックのアメ車が停まってて、思わず隅々まで見ていたら
「どうかしました?」
と声をかけられた
ふと見たらジムの隣の会社の男の子だった
男の子っていうくらいだから見た目からしてかなりの年下
「いつも停まってるけど、この車いいよね」
と言ったら満面の笑みで返された
見たことあるような今年入社したのかな?くらいで今まで気にも止めたことなかった男の子が翌日からもうアピールしてきた
出勤に合わせて待ち伏せしてたり
仕事中に用事作ってジムまで顔出したり
見かけると相変わらずの満面の笑みで手を振ってくる
そんな日が続いたある日、共通の友達を通して飲み会に誘われた
連絡先を交換して一気に距離が縮まったのは言うまでもない
14歳年下だった彼は、実はその1ヶ月後に結婚すると言った
と言うことは、私と急接近した時にはすでに予定していた事であり、それは隠していた
でも自分もそんな年下とは付き合ったことがなかったから最初からまじめには考えていなくて
「おれ、みんなに○○先生のこと好きって言ってるんだ」
なんて小学生みたいなことを言うから無碍にできなくて
「わたしも好きかも」
なんて合わせていた
ある日の夜中に急に電話が来た
「助けて!もうダメかもしれない」
と切羽詰ってたから、こっちも12時過ぎくらいに急いで車を走らせた
よく聞くと、奥さんと喧嘩をして出てきたと…
向こうがあんまり責めるからもう帰りたくない
あんなに理不尽な人とはもう一緒にいれない!
と、わたしには言った
そんな奥さんはわたしの一歳年上で彼の15歳年上
水商売
バツ2
子供二人
なんかいろいろ話を聞いてるうちに可哀想になってきて
まだ24歳の彼には自分が独り立ちの手助けをしなきゃいけない!と思うようになった
その決着が来るのは割と早く、彼を家出から一旦家に帰らせて一週間もせずに電話がかかってきた
わたしは覚悟をして奥さんと会った
淡々と会話をし、離婚してもわたしが慰謝料払うどころかあなたに損害賠償請求します
と話してその日は終わった
ところが奥さんは彼にわたしが言ってもないことを伝えて、それを信じた彼から暴言の電話がかかってきてパタリとうちらの関係は終わった…
嘘か本当かわからない世界
彼の勤める会社の先輩からは、実は彼は借金がすごくて、お金が足りなくなるとパチンコ屋まで奥さんにお金を持ってこさせるくらいで、実は常に暴力はあたりまえ、それをわたしには隠していた
人として立派なことをわたしに見せつけて、わたしは頑張ってるなくらいで見てたけど、それが建前で奥さんとの姿がホントかと思うとこれはこれでよかったのかと腑に落ちた
奥さんは、反社とも繋がっててその後彼はどこかわからないけど遠くに仕事に出されたらしい
そして数年後、新聞の記事で彼を見かけた
女性のことを盗撮で逮捕
しかも相手は10歳以上も年上のわたしと同じおばさん…
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