続プロポーズ篇

1人目の人は多分何かの病気だったと思う。まさしく空気が読めない。私が急性腸炎で救急車で病院に運ばれた後に、「家に帰る交通費がないので迎えに来てほしい」と連絡したらすぐに駆けつけてくれた。のはいいのだが、「お腹空きませんか?私カレーが食べたいのですが、ココイチの。」と某駅のココイチの前でタクシーを停められた。私は娘を暑い中抱っこひもで抱え、タクシーでは何度も吐きそうになり、タクシーを停めては吐きを繰り返していた。私だったらそんな人を目の前にしてカレーが食べたいので行きましょうなんて絶対に言わない。OS-1買います?くらいだ。

それはさておき、2人目の人は(この方も元お客様だが、割とライトな夜職で出会ったので幾分まともである。メンエスだ。)1人目の先祖代々の土地を守る、親のすねかじり系ではなく、自力で富を築いた成金気質。割と私の好きなタイプだ。私より10個ほど年上で、バツイチ子持ち、娘への養育費の額は私の家の家計をはるかに上回り、私の娘の服を買っちゃったよ!、子供服って布小さいのに高いんだねーと7万もするワンピースを出してきた。確かに可愛いんだがどこに着せていくんだ…ヴィトン、エルメス、ルブタンが大好きで、ただ私にはトゲトゲのついているものを身に着けている男はちょっとややこしいという勝手な偏見があったので、お互いバツイチだし、性格も合うし(勝手に決めつけられたのだが)結婚しようよ!と突然言ってきた。まぁ、1人目の人のように生理的に無理だとか、人間性を疑うなんてこともなかったので、今考えればお受けしておけばよかったな…とも思うのだが、まだ30歳だった私は選り好みをしてしまった。あとは、別に私は浮気なんて気にしないタイプだし、キャバクラ大好き人間っぽいっていうのも、キャバ嬢からのプレゼントらしき品々が家に置かれいらないから好きなのもっていっていいよーなんて言われても気にはならなかったが、なんとなくやっぱり10個も上の腹にでっぷりお肉の乗った、ブランドもので着飾った、豚に真珠のような人とは結婚する気にならなかった。

ここまでで私がいかに見た目を気にするかだとか、お金の有無はそこまできにしない女であることはわかってもらえたかな?と思う。ただ金持ちのケチは大嫌いで、そんな人と結婚するならクレヨンしんちゃんの野原ひろしのような人の方がよっぽどいい。

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