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三鋭戦 参加記録 ウンフェルス


三鋭戦に参加しました。
要するに将棋のチーム戦、棋力は級位制限の大会です。

本配信

チームの視点配信

チーム名について

「上翔気龍!壮四凌遷」
上昇気流、壮士凌雲のもじりで、かつ参加者の名前が入っています。

!壮

私の担当部分は凌遷の部分。「(司馬)遷を凌(ぐ)」の意。
チーム名は全員で考えました。

第一局(紫花ちのさん)

監督が遅刻する中、自らオーダーして対戦。

ちのさんはアヒル戦法専業と確認済みだったので、対アヒル用の向かい飛車金無双を投入。

途中、ちのさん側にうっかりがあったようで自然に指して優勢になるも、

詰みを見逃して頓死。馬が効いてると錯覚しました。

第二局(入間いずもさん)

事前調査で居飛車党を予想できていたので平凡に指す。

よくある四間の対抗形に。

局面が進んで41手目。穴熊に玉頭銀を仕掛けるの図。

これは悪手? つい飛車先を切ったが、同歩で55角が弱くなる。

悩む局面だったのでとりあえず良さそうな垂れ歩。

そういえばこの銀取れないねぇと銀の刷り込み。

なぜか5八が空いていたので打った銀で一気に優勢に。

この説明通り、私はかなり思いつきで指している。
「好形」を手筋で覚えていて、それを意識して指していると突然好手に気づいて、それを指すようなことが多い。
こういうひらめきがないと泥臭い将棋になりがち。

第三局(関 幸睦さん)

事前調査で居飛車党と確認済み。
だが、以前戦った経験があり、負けていたこともあり大胆な作戦を採用。

32手目。もうこれでこの対局は説明不要だろう。
泥臭い展開になった。私はこういう変な将棋も指す。

第四局(九十九怜さん)

実はオーダーで苦労した相手。事前調査で棋譜が見つからないのである。
しかしここで対戦順が味方に。三鋭戦の最後の相手だったので、三鋭戦の棋譜をチェック。中飛車党と確認。排除開始。

作戦は一直線穴熊。道中の安全が保証されるのが素晴らしい。

43手目の勝負手。平凡に5七歩で大変なことになったが、この前の局面が指しにくいことこの上ない。よって勝負。

”ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ。”

以降は控室(本来味方)に「友達をなくす」だの散々言われる徹底した受け将棋で勝ち。

三鋭戦の戦い方について

本中継でも控室でも私の棋風を「受け将棋」と表現していたが、これは大会に対応した形である。
そう、三鋭戦は持ち時間が5分+3秒フィッシャーなのである。
1手ごとに3秒増えるだけなので、感覚的には6-7分の切れ負けである。

となると時間攻め、時間アドバンテージという概念が生まれる。
一直線の展開なら時間は使わない。
だがもしも、攻めの拠点を外され手つかずの囲いを崩すのはそれ自体だいぶ時間を使うのではないか?

この発想は相手を選ぶ必要があるが、強力である。どれだけの将棋指しがネット将棋の切れ負けで勝ちを逃したことか。
「時間さえあれば手順を考えて勝てたのに」
それはその通りだ。しかし実際に勝つという視点になるとこの考えは使える。
「時間がないと手順を考えることができず、負ける」

この「必勝法」に忠実に三鋭戦予選では徹底した受け将棋で相手の時間を攻撃した。

おわり