第3章 ビジネス英語力向上のために その3) 英会話力向上のためにはどんなトレーニングが必要か

仕事の上で英会話を行うといっても、様々な場合があり、求められる能力のレベルも異なります。
 
一番簡単なところでは、毎朝の挨拶。
教科書などに良くにある“Good Morning.”や“How are you ? “はもちろんよく使われますが、親しい間柄では“Hi !” で済ますこともあれば、
教科書的な「ご機嫌如何(ですか)」の“How are you ?”
も、"are"が省略されて“How ( are ) you doing ?”
になることも少なくありません。
まあ、ニュアンスとしては「調子はどう?」的なくだけた感じになると思いますが。
 
場合によってはそのまま1対1や少人数での簡単な打ち合わせをすることがありますね。
 
そのような同僚との日常的な会話や打ち合わせをする場合と、多くの人数が参加する会議やプレゼンを主導的な立場で行う場合とでは、当然そのために必要とされるビジネス英語力のレベルは違います。
 
プレゼンや大きな会議を主導することは、その内容や、準備も含めて「話す」能力と「聴く」能力だけ上達しても実現できることではありません。
 
図に示すように、英会話読み書きの能力が高いだけではビジネスにおけるコミュニケーション能力が高いと言うことにはならないのです。

Fig 12)
これは平均的な日本人ではあまり見られないケースですけどね

一方、会話の能力が十分にないとリアルタイムの質疑応答をこなすことは出来ません。
最終的にはこのプレゼンを主催できる能力まで目指すとするとTOEICでも800点以上は必要と言うことになります。
 
ただし、いきなり短い時間では無理な話ですので、まずは部署内及び他部署(支社、本社)でも横並びの役職のメンバーとコミュニケーションがとれるレベル(TOEIC700点以上)を目指すことになります。
 
もう少し具体的に業務のレベルで示すと:
- 部署内の打ち合わせはできる(質疑応答に時間がかかることが多い)、(レベル1)

- 対外的にも簡単な質疑応答ができる。会議では受動的に聴くだけのことが多い(レベル2)

- 社内でもインターナショナルな会議、対外的な会議で発言できる。対外的な交渉に携わることができる(レベル3)

- 会議を主催する、発表者としてのプレゼンテーション、質疑応答をこなす.
対外的な交渉を主導できる(レベル4)

英会話のレベルは、以前示したFig 8)を再掲します。

Fig 8)

次週以降は、まずレベル3(TOEIC 700点程度)に到達するためにはどのようなトレーニングが必要かという事について。

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