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ルーマニア旅行

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2023年6月から7月にかけて巡ったルーマニア旅行記です。ブカレストをはじめ、ブラショフ、シギショアラ、シビウ、クルジュ・ナポカなどを周りました。
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クルジュ・ナポカで共産主義時代のソ連をイメージしたバーへ

前回はルーマニアのクルジュ・ナポカの街歩きでした。 クルジュ・ナポカはルーマニア一番の学生の街だけあって良さげなバーがちらほら。スペインと比べても垢抜けたお店が意外と多いルーマニアでした。 旅行最終日なのでどこか良いバーはないかと探していると「The Soviet」というバーが。 旧ソ連の共産圏時代をテーマにしたバー。ルーマニアと言えばソ連の鉄のカーテンに守られていた旧共産圏。 店内は壁も照明も赤いです。学生の街なので当時を思い出しノスタルジックになるというよりは、単

デジタルノマドに人気の大学街ルーマニアのクルジュ・ナポカ

バルセロナからフェリーを駆使して、イタリア、ギリシャ、トルコ、ブルガリア、ルーマニアと周ってきました。 どこからバルセロナに帰国するかという問題?今回の旅行で飛行機を使うのはバルセロナに帰る時だけと決めていて、どこから帰るか旅行中に考えていました。ルーマニアの後もハンガリーなどに行くか、それともルーマニアから帰るか迷いましたが、さすがに旅も長くなり疲労がたまっていたためルーマニアから帰ることにしました。 そもそもルーマニアまでやってきたのは、私が訪れたことがなかったからと

国際演劇祭でイベント盛りだくさんのルーマニア・シビウ

ルーマニアのトランシルヴァニア地方にあるシビウ。前回はその美しいドイツ風建築が美しい街歩きでした。 シビウでは、仏アビニョン、英エディンバラと並んで、欧州三大演劇祭の一つとして知られている「シビウ国際演劇祭」が毎年10日間ほど開催されます。 シビウ国際演劇祭とは?シビウ国際演劇祭は、世界75カ国ほどから3,300ものアーティストが参加し、75ほどの会場で550もの講演が行われ、日本からも過去に中村勘三郎など著名人が参加。2023年は串田和美の自由劇場が公演を行い、林真理子

カラフルなドイツ風建築が美しいルーマニア・シビウ

前回は、ルーマニアの世界遺産であるシギショアラからシビウに行くついでに、要塞でぐるっと囲まれた教会があるメディアシュに寄り道しました。 メディアシュからまた電車に乗ってシビウ(Sibiu)へ向かいます。 シビウまでの道のりメデアシュからシビウまでは電車で1時間半ほど。ルーマニアはノロノロ運転の電車が多く公共交通機関状況はあまり良くありませんが、電車の車窓から観えるのんびりとした風景に癒やされます。 1時間半だとあっという間に到着。シビウ駅から町の中心へ向かいます。 シ

レアな「要塞教会」が見事なルーマニア・メディアシュ

前回は要塞の塔の数々が見事だった世界遺産のシギショアラでした。 シギショアラを訪れたあとは、同じくトランシルヴァニア地方のシビウへ向かいます。途中、メディアシュ(Mediaș)という町で電車を乗り換えなければならないため、メデアシュの町を散策することにしました。 ネットで調べてみると要塞教会をはじめ、そこそこ見どころがありそうなので決めた寄り道でした。 電車に乗ってメディアシュへシギショアラから電車に乗ってメディアシュを目指します。 ルーマニアで初めて見たちょっと変わ

吸血鬼ドラキュラの舞台となった中世のお城、ブラン城へ

ルーマニアのトランシルバニア地方と言えば「吸血鬼ドラキュラ」の舞台として広く知られています。その舞台と考えられているブラン城はブラショフからはバスで1時間弱。今回ブラショフから日帰りで訪れてみました。 ブラン城の歴史 1388年に完成したブラン城は、ドイツ騎士団によってオスマントルコ帝国の侵略に備えるために建てられました。 15世紀中ごろには串刺し公ヴラド(ヴラド・ツェペシュ)と呼ばれたヴラド3世が一時的に居住していたとされているそう。ヴラド3世は、父ヴラド2世がドラクル

ルーマニアのイメージが一瞬にして変わった、美しい街並みのブラショフ

ルーマニアの首都ブカレストからはトランシルバニア地方のブラショフに向かいます。 ブカレストからブラショフへルーマニアは全体的に都市間の移動には結構時間がかかります。バスや電車の本数も少なく、鈍行列車も多くノロノロ運転は当たり前でした。ブラショフはブカレストから北に電車で2時間半程で比較的頻繁に出ており便が良いです。 ブカレストの駅に到着するとかなり年季の入った電車が停車していました。 こういう普通列車はスペインではもう見かけません(この旅行ではシチリア島でボロボロ電車に

千部屋以上!チャウシェスクがブカレストに建てた巨大な宮殿

ほとんど知識のないまま勢いで訪れたルーマニアのブカレスト。いろいろ観光スポットを調べてみて絶対行きたいと思ったのがルーマニア議会などが入る巨大な議事堂宮殿。ギネス記録にも載っていてとにかくそのスケールが半端ではありません。 この議事堂宮殿ではツアーを行っているので行ってみることにしました。 巨大宮殿建設の背景1977年の大地震で多くの人々が亡くなり、建物が崩壊したブカレストの町。地震後、当時のルーマニアの共産党のトップ、ニコラエ・チャウシェスクが北朝鮮を訪れた際に金日成に

チャウシェスクも住んだブカレストの高級住宅地をのんびりと散策

ブカレストに着いたらこの旅行一番の暑さで35度続きでした。本当はスパに行きたかったのですが、暑すぎて断念。市内北の方に韓国料理を食べに行くことにして、そこから散歩をすることにしました。 旅の最後の方はアジア飯が恋しくなりましたが、スペインより物価の安い東欧でも日本食はどこもスペインかそれ以上のお値段!となると中華や韓国料理がお手頃なので、市の北の方にあるDamiという韓国料理店に行きました。 バンチャン三種。 ブルゴギ。 ヤンニョムチキン。 さすが首都にあるお店だけ

何でも揃うブカレストのオボー市場

大きめの町に旅行するとその町の大きな市場を訪れるようにしています。ルーマニアの首都ブカレストにはオボー市場(Piata Obor)という大きな市場があるので行ってみることにしました。 中心から少し離れたところにあり、トラムを乗り継いで行きました。 幅が随分細いトラム。 ルーマニアはドイツ系Kaufland、フランス系のカルフールなどの大型スーパーやベルギーのDelhaize系列のMaga Imageなどがあり、どちらも品揃えも充実しています。 そんなルーマニアですが期

ブカレストの旧市街が思いの外キュートだった

ブルガリアから普通列車で到着したルーマニアの首都ブカレスト。 東欧は大好きで何度も旅行していますが、ルーマニアは初めて。ブカレストというとどうしても共産圏時代の大きな建物が並ぶ街という印象がありました。そのため、旧市街があると聞いて正直驚きました。お隣ブルガリアのソフィアも旧市街らしき旧市街がなかったので、あることを想定していませんでした。 カフェやバーが並ぶブカレストの旧市街15世紀から色々な人種の商人で賑わうようになったというブカレストの旧市街。訪れてみると細い道に歴

もうすぐ無くなるブルガリア・ルーマニア間の国境越え

ルーマニアとの国境近くのブルガリアのルセでまったり一泊した後は、ルーマニアのブカレストまでの列車の旅。距離的には80キロ弱と近いのですが、国境審査などのため3時間ほどの旅です。 ブルガリアとルーマニアは2024年の3月31日にシェンゲン協定に正式に加盟することとなるため、両国間の国境審査は無くなります。その前の貴重な陸路での国境越えです。今後便利にはなりますが、国境を超えるドキドキが少なくなってしまうのは淋しい気がします。 ガランとした重厚なルセの鉄道駅 ルセの鉄道駅は市